25.キリスト教信者でない者が本作を鑑賞した場合どうなるか。 それは観てのお楽しみ。 真面目一本槍の内容だが、不思議と飽きさせない何かがある。 寓話めいた雰囲気が、独特の世界へ観る者を誘う。 私はそうして誘われた結果、どうなったか。 それは観てのお楽しみ。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2010-11-07 02:13:08) |
24.《ネタバレ》 学校の音楽の授業で「マルセリーノの歌」を習った頃、偶然にもクリスマスの夜にテレビで放映していた。キリスト像が言う「マルセリーノ、パンと葡萄酒」の台詞が心に残る。十字架のキリスト像がマルセリーノに対して動き話をする奇跡を、友人は「ホラー映画」だと言った。 【きーとん】さん [地上波(吹替)] 5点(2010-09-23 02:02:48) |
23.あまりピンとこなかったです。あまりにもシュールなラストに、えぇって感じでした。きっと信仰のないものには解釈できない世界でしょう。 【色鉛筆】さん [地上波(字幕)] 3点(2009-06-28 22:29:44) |
22.《ネタバレ》 「ええと・・・・確かこういう内容の映画だったんだけど、タイトルはなんていうんだっけ?」という、名作なのになぜかなかなかタイトルが思い出せなかった作品。かなり前に観たきりですが、涙した悲しいあのラストだけはよく覚えています。イエス様、いたいけな坊やをあんなふうに連れて行くのだけはどうしても納得できません・・・!(涙) 【☆Tiffany☆】さん [地上波(字幕)] 7点(2007-08-03 08:07:29) |
21.マルセリーノの歌がこの映画のものだったなんて衝撃。マルセリーノの無垢な心、屋根裏のキリスト像にパンやぶどう酒を持って行き、笑顔で差し出すあの表情が忘れられない。このような話が歴史を経て、カトリックの聖人信仰へとつながっていくのは感慨深い。 【Michael.K】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2007-01-23 22:47:57) |
20.《ネタバレ》 感動した。マルセリーノの歌は名曲だと思う。キリスト教の価値観からすると、あの最後はハッピーエンドだったのかが気になった。お坊さんたちが精一杯マルセリーノに愛情を注いできただけにラストは悲しかった。 【こまごま】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-12-25 09:16:13) |
19.《ネタバレ》 子供を捨てちゃうような母親は地獄に堕ちちゃっているので、マルセリーノが天国に行っても会えないんじゃないか とか 病の少女にこんな話したら、私やっぱ死ぬんだ、って落ち込んでしまうんじゃないか とか考えてしまうおれとは対極に位置しそうなこの作品。 がしかし、真相を突き止めるべく潜んでいたお粥さんの指が組まれるその瞬間ばかりは崇める心を共有し、「マルセリーノが あの子が 神に召された」という台詞で信仰が少しだけ沁みこんでくる。汚れなき天使が呼び起こす理解を超えた奇跡。そして汚れなきものがそれを語ることにより私たちが胸を震わす小さな奇跡。この作品は正に神の僕たる修道僧として、忠実な語り部としての立場を保っている。 【stroheim】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-09-24 12:26:11) (良:1票) |
18.一言で言うと、こういった映画は現代の商業主義のアメリカ映画ではけして描かれることのない映画と言えるでしょう!とにかくこの映画を観て思ったことはスペイン映画ってイタリア映画と同じぐらい子供を描くことが上手いなあ!と感心させられます。この映画の中に出てくる男の子、マルセリーノ(パブリート・ガルボ)の表情の捉え方、その描き方ときたら本当に素晴らしい!あの哀しげな音楽が物語りに見事なまでにマッチしていて、美しい映像と共に本当に泣けるし、とにかくスペイン映画の持つ素晴らしさを堪能するにはもってこいの映画ではないでしょうか! 【青観】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-08-15 14:12:57) |
17.《ネタバレ》 子供が幼かった頃、私を完全に信頼しきったその無心な顔をみて、ふと昔見たこの映画を思い出したことがある。マルセリーノの何の憂いもなさそうに見えながら母に会いたいと言う場面が脳裏に浮かんで、なおさら我が子がいとおしく思えたものだ。しかし、そんな幼子を連れていってしまうとは、いったいどういう類の神なのだろう。 【駆けてゆく雲】さん 7点(2004-05-22 14:26:52) |
16.《ネタバレ》 小学生だったときに、生協で買った映画音楽大全集というカセットテープにこの映画の主題歌が入っていた。とてもメロディーが優しくて何回もテープが伸びるくらい聞いた。 そして、「映画そのものをみたい!!」と思っていたが、なぜかVHSで見当たらない。レンタル屋になかったんだよねー。 最近、DVDとしてそこらじゅうで見かけるようになったので「ついに買うか!」と思って購入。10年以上かかりました、ここまで。 感想としては「・・・。」って感じでした。マルセリーノ坊やが超愛らしいのに死なすことないじゃん!!と普通に思ってしまったのだが幼稚な採点だろうか?? 僕はとくに無宗教でカトリックに対してもなんの知識もないのだが、この映画での「キリスト像」の存在がよく理解できなかったのだ。 つまりはそこで↑「死なすことないじゃぁぁ~~~ん(;´Д`)」になるわけです、はい。 けど唄はやっぱりサイコーーーでした!坊やも可愛いぞぉぉ! 【座間】さん 6点(2004-05-11 23:53:34) |
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15.母親大絶賛の作品です(笑)。12人の僧侶が歩く姿は御伽噺のようで、何故かシナの7人の兄弟という童話を思い出しました。モノクロなのに景色と空の青さがヒシヒシと迫ってきます。 【ジマイマ】さん 7点(2004-05-06 20:52:20) |
14.物心ついてから大人になるまでどっぷりとカトリック漬け、大人になってからはどっぷりとアンチ・カトリック漬けの私にとり、この映画は評価するのが難しい作品です。十代で初めて見たときは素直に感動したのでそのときの感想に基づけば9点くらいかな。その後2度くらい見たけれど、どんどんガッカリ度が高まっていく。正直に言うと、見れば見るほど、何言いたいんだかわからなくなってきた、という感じ。ましてやキリスト教思想に縁の薄い人にとりこれが感動作になりうることが、これも正直なところ理解できない。今漠然と想像しているのは、もしかしたらうまいこと生きながらえて相当な高齢になってからもう一度見直したら、もう一度十代のときのように感動できるかもしれないかなあ、ということ。それまでは「昔見たときにはよかったけど・・」というリストのうちの一作であり続けそうだ・・。 【おばちゃん】さん 6点(2004-05-04 10:56:13) |
13.《ネタバレ》 ♪聞き覚えのある哀しいメロディー、主題歌だったんですぇ、、今頃気づきました。。荷車が出てくる中盤以降はもう、無宗教のこんな私のどこからこんなに涙が溢れ出てくるのかわからんくらい泣けました。彼だけを抱擁してくれる「友と大男」はいたが、一番逢いたい人が空想でさえも存在しなかった、、もうたまりません。飢えたものに与え、弱きものを助ける、人と交わり愛する・・私が忘れてしまってることばかりです、心を入れ替えて出直します。12人の僧侶は「月」のことを指してるのかしら?? //モノクロのスペイン語ということで敬遠してました、黒猫クロマティ様他のレビュワーさんが薦めて下さいました、ほんとにありがとうございます。 【かーすけ】さん 10点(2004-04-24 20:46:01) (良:1票) |
12.これはもう、涙を搾り取られた作品でした。初見は中学生のときだったと思います。あの人はあんなところに縛られて可哀想、おなかがすいているのじゃないだろうか、人にはママという人がいることを知り、ママに会うことが望みとなる、マルセリーノのそういった子どもらしさ、純粋さがたまらなくいじらしいの。 私はキリスト教徒ではありませんが、この奇跡の物語は素直に受け取れました。あのラストシーンは生涯忘れないでしょうね。 【envy】さん [地上波(吹替)] 10点(2004-04-06 01:09:37) (良:1票) |
11.映画の初めの方で、主人公の男の子マルセリーノが、道ばたで架空の友だち「マニュエル」と遊ぶシーン。“マニュエル、それはね…”とか、“マニュエル、ほら…”とか言いながら独りで遊ぶそのマルセリーノの姿は、あまりにも無邪気で、無垢で、愛しくて、そして悲しくて、もう、涙なくしては見られなかった…。最後に見てからもう10年以上は経っているはずなのに、いまだこの映画(から受けた感動)はありありと鮮明に覚えている。それはきっと、この映画が、キャメラだの、構図だの、カット割りだのといったものにとらわれることなく、ただ「小さな奇蹟」をあるがままに物語ろうとした、その“てらいのない「純粋さ」”ゆえじゃないでしょうか。そんな眼差しの中でなら、たとえ屋根裏のキリスト像がマルセリーノの“相手”をしてあげるために動きだそうとも、ぼくたち観客は素直に納得させられてしまう。もはや宗教的な意図を越えて、このひとりぼっちの幼い男の子のために彼(キリスト)は“復活”したのだと納得させられる。そのために、この子が神の国へと召されることになっても、ひとりの「天使」がふたたび天上へと帰っていったのだと、たとえキリスト教とは何の関係もないぼくたちですら、素直に心打たれ、祝福できるのでしょう…。芸術であるとか、娯楽であるとかいったこと以上に、「映画」というメディアは、時に“この世で最も美しい何か”を現出するという「奇蹟」を実現してみせる。それを《神の顕現(エピファニー)》と言いうるのなら、ここにはまさしく「神」が宿っている。…にしても、「7歳までは神のうち」という箴言は、洋の東西を問わないんですね…。 【やましんの巻】さん 10点(2004-03-05 12:56:53) (良:3票) |
10.もう随分前に観た映画ですが、「おはようマルセリーノ」の曲は今も私のハートで流れています。宗教映画にありがちなマルセリーノの奇跡は、若かった私にとって遠くで起こった御伽噺のような、軽い気持ちで鑑賞していました。しかし、数年前に訪れたポルトガルのファティマで、数々の奇跡の物語を聞いていると、信じる心を持っていることが人生でもっとも大切な宝なのだと感じました。今では、マルセリーノの奇跡は、信じる心という抽象的なものを映像化した、世にも美しい物語だと思っています。 【ソフィーの洗濯物】さん 10点(2004-02-19 18:00:48) (良:2票) |
9.あまりにベタな宗教映画なのですが、迷いなく徹底しているので一種の爽快感さえあります。修道院に孤児が引き取られるような話は日常茶飯事だったのですが、どこかでこういった伝説が生まれるような雰囲気が修道院というところにはあります。キリスト教にとって小さな男の子つまり「幼な子」はイエスを想起させる存在であり、主と従が一気に逆転する転機でもあります。モノクロで質素な画面は、こうしたシンプルな物語を描くのにふさわしいと思います。わたしにとっては良質のキリスト教入門でした。近年リメイク版も作られたようですが。。。 【バッテリ】さん 7点(2004-02-12 22:45:23) |
8.宗教色の強い映画という印象です。 マルセリーノを一生懸命育てる12人の僧侶、主題歌に乗せて日々の生活が語られるシーンは名シーンと呼ぶに相応しい。 見たこともない「母親」という存在をマルセリーノは切望します。非常に心打たれるものが有り、ラストは何とも言えない感情が込み上げてきます。 |
7.かなり子供の頃に見たけどお坊さんたちがあまりに可哀想で大泣きした。マルセリーノがサソリに噛まれて生死の境をさ迷えばみんなで必死に看病するし、懸命に育てても彼の悪戯で村長に全員村を出て行けと言われるし、切羽詰った時に神様が救いの手を差し伸べてくれた結果が・・・あんまりです。汚れなきという言葉がトラウマになりました。 【mimi】さん 7点(2003-11-27 21:59:30) |
★6.珠玉の名作…という言葉がぴったりの、胸に染み入る人間愛を描いた作品。この映画は手づくり感に満ち溢れており、つくり手の手の温もり、優しい眼差しなどをこれ程感じさせてくれる作品はそうないでしょう。ただ少し視点を変えて見ると、冒頭とラストの少女のシーンにもあるようにゾッとする怖さを描いた民話ともいえると思います。思い出すたびについ“マルセリーノの歌”を口ずさみ、涙腺がゆるんでしまう。やはりマルセリーノ(カルヴォ少年)が神様と言葉をかわし、ラストにつながるシーンまでが最高に美しく感動的。きっと今もスペインのどこかの村で、民話“パンとワインのマルセリーノ”が語り継がれているかも知れませんね。キラキラと輝く真珠のような名作に、文句なしの10点満点。※《追記:ネタバレ》ところで、なぜ神様はマルセリーノを昇天させたのか? 余りにも酷ではないかという意見もあるようですが、私なりの解釈をしたく思います。物語の途中、マルセリーノはサソリに刺されます。実は、この時点でマルセリーノは死んでいたわけなんですよね。しかし神様は死なすには早過ぎるし、まだその時期ではないと判断して特別に生かしてくれたんですよね。神様がマルセリーノに大きくなったら神父になりたいか、と尋ねるシーンがあります。それでもマルセリーノはかたくなにママに会いたいというだけです。もともと無い命、それも良かろうということで昇天させたわけなんですよね。十人十色の受け取り方が出来る典型的な作品ですね。 【光りやまねこ】さん 10点(2003-07-19 23:10:04) (良:2票) |