4.《ネタバレ》 ジョニー・デップが久々に好演している。この人はどんな役をやっても熱が入らないイメージだが今回はそれが良い方向に作用している印象。
何十人も殺したと噂される人物。いつ暴発するかわからないこの“ホワイティ”という人物が持つ緊張感が作品を引っ張る。
ギャングとFBI。同郷の人間がいるために生まれるお互いを利用しようという関係。その関係の中バルジャーもコノリーも栄えてきたが気づいた時には身動きが取れないような状態に。こういうジャンルの作品ではよくある展開であり結末だとも言えるが何かもう一つ物足りない。この監督の前作を観た時にも感じたことだ。役者や作品の雰囲気は悪くないのに何かもったいない。
とはいえこういう関係が長く続きその間に小悪党だったバルジャーがビンラディンに続く危険人物とされるような怪物になっていった事実には驚かされる。身内には優しそうな人物だがこの人と一緒に食事はしたくないなあ。