1.《ネタバレ》 時代劇、というか、ネオ時代劇?
セリフがところどころ現代的で、それ以外の部分との落差が大きすぎてどういう気持ちで観たらいいのかわからないままだったのは残念。
汚穢屋って絶対必要な仕事なのに、儲けも少なくてその上人から蔑まれる。
現代もその構図は変わってないんだよなあと考えさせられる場面が多かったかな。
でもそんな彼らにもちゃんと日々の楽しみは有るし、つましいながら長屋の人たちは義理人情に篤い。
ラストシーンで、おきくはあの二人をどこに連れて行ったんだろう。いや、目的地なんて決まってなかったのかな。
最後にひとつだけ。
章立てはない方が好きかな。
ちょっと煩わしい。
相変わらず佐藤浩一は素晴らしい。なんだよあの一人だけ別世界の凄みというか、緊張感というか。
そして石橋蓮司もさすが。肩の力を抜いた感じが良かったなあ。
黒木華も、武家の娘としての凛とした振る舞いと、好きな男の名前を書いて恥ずかしがる落差が可愛らしかった。少々やり過ぎだけど。