9.《ネタバレ》 テンポ良く進むので犯人と警察のやり取りや、いかに完全犯罪を成し遂げたのか分かりやすかった。全員同じ服装にして犯人が人質と入れ替わっていくのは巧い。ありゃみんな翻弄されるわ。聴取しても時間の無駄だね。まぁ冒頭のインサイドでのダルトンの言葉を受け止めると、そこに至るまでの経緯を楽しめれば良い作品なのかな。ジイ様の悪事は白日の元に晒して吊し上げても面白いが、刑事にヒントを残したコトで老い先短い人生を張りのある人生に変えてやったワケなんでそっちの方が深くて面白いですね。ダルトンの言う金銭的な理由で後々虐めてもいいか。 インサイド・マン、タイトル通りでしたが、私は疲れているとイビキを掻く時があるようなんで捕まるだろうなぁ。チャイヤチャイヤ チャイヤ~チャイヤ~♪は中毒性がありますね。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-06-28 23:15:03) |
8.《ネタバレ》 いや、スパイク・リーの作品って初めて観たんだけどさ、いったいどこが評価されているワケ? 他の作品はいいのかなぁ? っていうくらいサッパリでしたねぇ。あんまり彼のこと酷評するわけじゃぁないけど、こんな脚本だったらそもそも引き受けないっすよ、ちゃんとした監督なら(そもそも監督はロン・ハワードがやる予定だったらしいじゃない)。だって穴だらけだもん、これ。貸金庫の中身の情報をどこから得たのか、備品室の壁の厚さはそんなにあるのか、そもそも犯人見つからなかったら徹底的に銀行内調べるだろ(ショーシャンクでも思ったことだが)と、ひどいもんだった。カメラワークに工夫があったこと、人種問題をおちょくった小ネタはちょこっと評価するけど(そのへんがスパイク・リーの持ち味なんだろう、多分)、それ以外はいただけなかったなぁ。最近ジョディ・フォスター、ハズレくじばっかり引いてないか??? 【ダブルエイチ】さん [映画館(字幕)] 4点(2006-06-17 01:30:08) |
7.《ネタバレ》 クライヴ・オーウェン演じるダルトンの存在をもっとなくしていれば、謎解きのおもしろさにもっと拍車がかかったのではなかろうか。冒頭、彼にしゃべらせてしまったおかげで焦点がぼやけてしまった感も否めない。あくまでデンゼル・ワシントンの側から描くことに徹していればもう少しのめりこめたはず。ウィレム・デフォーのアクの強さがなかったのもちと残念。物語としては好きなので7点献上。 【芦毛牝馬】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-06-16 00:21:18) |
6.シャープな映像感覚、ユーモアと社会風刺に富んだ流れるような台詞回し、全編通してスパイク・リーらしい映画世界には中だるみなく引き込まれる。伏線をおおいに孕んでいそうな“強盗計画”の展開により、その吸引力はさらに強まっていく……。 が、最後の最後でどうも乗り切れないというか、今ひとつこの作品が持つストーリーとしての「解放感」を得ることができなかった。ストーリーに説得力がないとも言えるかもしれない。 たぶんそれは、主要人物たちの掘り下げ方がどこか中途半端で、軽薄だったからだと思う。だからラストの顛末に、明確な「意思」や「ドラマ性」が生まれていないんだと思う。 ものすごく映画としてレベルの高い雰囲気を出していただけに、残念だ。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 4点(2006-06-14 19:15:12) |
5.《ネタバレ》 「25時」で感じた「人生の哀しみ」のような物も無いし、正直、どう受け取れば良いのか 分からない。感心する程の脱出劇がある訳でもない。今時、二重底?。「犯人は、どこだ!」と、 隈なく探されたら、それで終わり。「穴掘らされた」と1人でもコメントしたら、捜索開始。 富豪の人生の「隠された過去」を描いて、「人間の醜さ」を描く訳でも無さそう。 「国の為に~」という会長の言葉のズルさが印象的ではあったが...。 娯楽作品なら、せめて「そんな犯人いたら、すげ~」と感心して終わりたい。今作品では、無理。 【じょるる】さん [映画館(字幕)] 5点(2006-06-12 21:51:13) |
4.《ネタバレ》 期待していたけど、これといって驚かされることもなく淡々と始まり淡々と終わり、広告文にもある「すべてが容疑者だ」って部分も完全に生かしきれていない気がした。淡々と始まって淡々と終わり、正直こんなんで逃げきれるわけないじゃんと突っ込みたい気持ちだけが残る。退屈でしかたなかった。 【civi】さん [映画館(字幕)] 4点(2006-06-11 20:29:13) |
3.「私の手錠が冷えちゃうわ」 うう~ん。 人種差別とかビンラデインがらみのアメリカン・ジョークというのは、日本人には難しいですよね。 期待しすぎてたせいか、ちょっと、、、という感じです。 【こまわり】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-06-11 18:25:00) |
★2.映像、音楽、登場人物、そしてニューヨークという街…。どこを取ってもスパイク・リーらしい作品なのに、全く彼らしくなく、サスペンスと社会性とユーモアが高い次元で融合して、非常に満足度の高い娯楽映画になってました。人質をとって銀行に篭城する犯人グループと交渉人の駆け引きという本筋よりも、その周りに散りばめられたニューヨークならではのディティールこそリーの面目躍如。「25時」みたいに嫌らしいことをしなくても、巻頭のダウンタウンの描写で充分グラウンド・ゼロは感じさせて貰えるし、主人公に無理に説明させなくても、ストーリーの中で充分人種的多様性と軋轢(特に9.11以後の)は明確になる(それも皮肉たっぷりのユーモアで表現されてる)。もちろん犯人グループ自体のミステリーも強力に物語を引っ張ります。脚本家かプロデューサーか、若しくはリー自身の成長のお陰なのかは判りませんが、「25時」の後だけにこれは好感度高いです、7点献上。 【sayzin】さん [試写会(字幕)] 7点(2006-06-02 00:05:01) |
1.犯人と捜査官の間で、息つく暇もないネゴシエーションが行われるでもなく、後から参戦した女性がしゃしゃり出て事件をややこしくするでもなく、観終わった後に爽快感でいっぱいなワケでもなく、かといって不満なワケでもない。冒頭が予想外の展開で始まったので、多少惑わされたけど、全体的に派手さはなく堅実なつくり。人間の嫌な感じの部分が冷笑的に、でも現実的に描かれてるので、すっきりしないのかな、と。人生勝ち組はそんなものかも知れないけど。一番残酷なシーンは子供が遊んでいるゲームの画面。あんなゲーム子供がやってちゃ駄目だよ~。 【巷説犬福物語】さん [試写会(字幕)] 6点(2006-06-01 22:28:38) |