6. 身を刻もうが滅びようが、「創り出す」ことへの抗えない欲求.手足をもがれようとも、この得体の知れない(実は明確すぎるほど明確な)業から逃れられない人間を、全身で演じた G. ラッシュを深く深く尊敬します.J.フェニックスも他の人は考えられないほど好演. 【シャリファ】さん 8点(2002-06-23 00:57:47) |
★5.芸術家のリビドーは創作という名の排泄行為をし続けることによってのみ解放される、永久に萎えない勃起を扱き続けるが如く。意志ではなく根元的な欲求のなせる業は、例え何を犠牲にしようとも止めること容易ならざり。これは、紙の上に肉欲の限りを撒き散らす永遠に満たされぬ者と、正に「サディズム」と肉欲を実践する狡猾なる偽善者に心の封印を破られ、自らの闇のリビドーに打ちのめされてしまう理想主義者(つまり凡庸なる我々)の物語。私にもナタリー・ポートマン似のアメリア・ワーナーちゃんに「××」や「○○」や「“ピー”」をさせてみたいという、ドス黒いリビドーが沸々と込み上げてきました…。こりゃ絶対に子供に観せてはいけません、7点献上。 【sayzin】さん 7点(2002-02-24 19:05:23) |
4.この作品は、世の中の常識や道徳といったものが人間の想像と表現の自由を奪うという、このサド公爵の時代から現代にまで延々と続いている問題を、芸術的かつ官能的に描いていく。人々に影響を与え続ける為に書くことに執拗に拘るサドは、衣服まで剥ぎ取られるが、それでもあらゆる手段を講じて諦めようとはしない。極めて貴族的・紳士的であるものの自らの死をもってでも抵抗し続けた、狂気というよりは偏執狂的な難しい役どころを、J・ラッシュが貫禄の演技で見せてくれる。一方で正常と狂気の間で苦悶する神父という役どころは、まさにJ・フェニックスのハマリ役で、右に出る者なし! 【ドラえもん】さん 8点(2001-10-07 00:44:29) |
3.あの禁断の書のマルキ・ド・サドが、牢獄で書きたくて書きたくて気が狂いそうになるの。「Quillを俺にくれえええっ」て。「薔薇の名前」を彷彿させるような、一種の「知」への禁制下で、独房から独房へと伝言ゲームのように一節ずつ伝えあう声がこだまするシーンがある。鳥肌たっちゃった。サド役は「シャイン」のあの人よね。名演でした。 【ぶんばぐん】さん 9点(2001-06-04 18:18:51) |
2.革命家と化した怪物と可憐な妖精は息絶え、狂乱した天使を閉じ込めて偽善者は生き残る・・そんな映画 【黒猫】さん 10点(2001-05-28 22:49:11) |
1.クイルズ=羽のペンという意味らしい。ドイツのロマンチック街道沿いの町に「中世拷問博物館」がありそこで見たみた拷問具が出てきたのでリアリティあったなあ・・・。 【ひよこ】さん 8点(2001-04-28 00:09:18) |