14.《ネタバレ》 当方、原作小説は未読だがオペラ版は何回も観た。だからオネーギンがバカで厨二病な高等遊民(と書いてニートと読む)なのは百も承知で、その彼・彼の苦悩に如何に血肉を与えるのか(と、望むべくは何某かの彼の魅力を描き込むのか)が本作への期待なのである。 しかし、これ………私の期待した点はオペラからまるで改善していないばかりか、改めて観せられると率直にドクズですよね。特にオペラでは「レンスキーちょっと沸点低すぎじゃね?」な部分がここだけは明確に改善(改悪?)されたのも踏まえると、尚更オネーギンの幼稚さ・思慮の浅さが際立つなあと。これをいきなり観たとして、普通の人なら正直「?」だと思う(何故にこんな奴が主役の映画を観てるんだろう、というか)。これならオペラの方がまだマシかも知れない(これはいよいよ、原作を読む必要がありますかね)。 そしてオネーギンから感じる所の若さ・青さとか短慮さとかは、そもそもレイフ・ファインズからは殆ど感じられないとゆーのもハッキリ言及しておきたい(どだい、20代前半の役を38,9でやってるのですからね)。まだレンスキー役のトビー・スティーヴンスの方が適役だと思う。 もう一点、純粋で清純な乙女である印象のタチアナにリヴ・タイラーというのも、ちょっと大味で雑味も強すぎる気がする(公爵夫人になって以降の連れない感じは悪くもないケド)。一つだけ、暖炉に手紙をくべるシーン、オネーギンはタチアナの手紙を拾い戻したが、タチアナは手紙を一瞥しただけだった、という対比は、この2人の違いを的確に示す優れた演出だったと思う。 【Yuki2Invy】さん [DVD(字幕)] 5点(2020-04-25 14:25:57) |
13.《ネタバレ》 緊張と緩和。タチヤーナの頑なな、そして内心穏やかならぬ無表情。これが見事なので、ラストの嗚咽が活きてくる。唯一の友を自らの手で死なせたオネーギンの変貌にも共感を覚えるし、格調高い映像美にも陶酔。静謐に秘めた熱情が胸に迫る傑作。 【丹羽飄逸】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-09-21 14:20:11) |
12.ストーリー自体は、少々物足りないが、レイフ・ファインズとリヴ・タイラーがとても質の高いお芝居をしているので、満足できる。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-03-02 18:31:40) |
11.この脚本って、原作の適当なダイジェスト版じゃないのか?と疑ってしまうくらい、起伏に欠ける中途半端なやりとりが延々と繰り広げられるだけの作品。レイフ・ファインズは、製作総指揮まで買って出て一体何がやりたかったんだろう・・・。そもそも、こういう上品・優雅系の作品でヒロインがリヴ・タイラーという時点で、センスなさすぎでしょ。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 4点(2007-07-16 03:04:24) |
10.主役の渋い演技と無駄のない構成で、なかなかいい雰囲気なのですが、人間のごく当たり前の心理を当たり前に、それも結論だけポンと投げ出して見せただけという感じです。オネーギンの苦悩をもう少し描き込むことはできなかったのでしょうか。 【駆けてゆく雲】さん [地上波(字幕)] 5点(2007-03-21 17:48:35) |
9.《ネタバレ》 ミステリアスなフェロモンを放つレイフファインズは、オネーギンという理解しがたい男にぴったりだったと思う。ヒューグラントとかがやっちゃダメでしょう。わがままな色男にしか見えませんし。また映像がきれいで、中世の絵画のような色彩と構図が秀逸。中盤の決闘シーンとラストの泣き付くシーンだけが印象に残るも、全体的に詩小説らしく淡々と語られている点が退屈に感じる。 【ちゃか】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-03-07 12:17:08) |
8.この作品は恋愛というよりも、オネーギンという人間そのものを掘り下げて描いていると思う。全体を通してオネーギンがやけに批判的な人間として描かれているが、彼がなんとかして変えたいと思っていたのは社会ではなく自分自身であると思う。貴族ばかりが優遇される世間に対して、何かしなければと思いつつも、ぬるま湯から抜け出すことのできない状態。オネーギンはそんな自分の無力さにうんざりしていたのだろう。批判をする人間にいつの時代もつきまとうのは自己嫌悪。彼にとって不幸だったのは、平等を実行すれば自分自身の首を絞めることになる貴族という階級に生まれてしまったことだ。 【トナカイ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-07-19 23:47:33) |
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7.主役二人に惹かれてみてみたけど、自分には退屈なだけでした。こういうのって、意外と女性向きなのかなと思ったり。 【MARK25】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2006-06-13 18:49:52) |
★6.暮らしに不自由が無く、幸せな家庭というものを信じず、自分の感情を押し殺して生きるオネーギン。そんな生き方の所為で、珍しく得た友人と呼べる人間とも彼は決闘してしまう。若い頃はこういう生き方でも問題なく前に進んで行ける。しかしやがて、自分がこれまで失ってきた多くのものを思い知る時が来るのです。最後までニヒルを通すのも良いですけど、思いの丈をぶちまけて、更に自分の過ちを思い知るのも悪くない。とりあえず彼は、満足感は得られたんじゃないでしょうか。あと、ヘンテコなロシア訛りを聞かされなかったのは、アメリカ映画と違って良かったです、5点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-02-21 00:03:36) |
5.この映画けっこう好きかも。でもラスト近くのオネーギンは見てて本当に恥ずかしかった。画面から本当に目をそむけました。 【ゆきむら】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-08-12 10:13:11) |
4.全体的の雰囲気としてはとてもよかったと思います。恋愛の中において、気付いた時には遅すぎたっていうパターンはわかりますが、オネーギン自身の気持ちをもう少しわかりやすくしてくれたら、もっと面白かったと思いました。 【Mプ】さん 6点(2004-02-13 23:37:45) |
3.《ネタバレ》 女流監督らしく映像はきれいだけど、物語の盛り上がりがなくて印象薄い。「何してんのよ~!」ってツッコミは誰でもしたくなるはず。 【桃子】さん 4点(2003-10-23 18:11:26) |
2.バカ王子さん同感です。私も、オネーギン遅すぎだよって感じでした。あれだけアピールされて振っておいて、彼女が別の人と結婚してから好きなんだって何じゃそりゃ!おりゃ!って感じ。でもこの作品、東京国際映画祭で見てて映画の前後にレイフ・ファインズ(監督である妹さんも)生見しちゃっているんで、ちょっと点数プラス1です。許してぇ、彼の颯爽としているスマートさが眩しかったんですもの(笑) 【にゃん♪】さん 6点(2002-04-14 02:18:30) |
1.まず言えるのがオネ-ギンがアホだということです。もうバカバカバカって感じでした。タチヤーナの言う通りいまさら遅いし手遅れなんだよね。オレ的にはリブ・タイラーとか決闘とかがプラ&マクとかぶりました。あとはロシアが舞台なんですけど当たり前ですけど英語で話して英語の文字でした。。。 【バカ王子】さん 6点(2002-02-06 21:16:59) |