13.逆に言えば、ここまでシリーズが続いても寅さんでこんなに素晴らしい作品が出来たなんて、本当に凄い。ラストの東京へ向かって手を合わせるシーン、最高です。 【monteprince】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-11-23 00:17:25) (良:2票) |
12.冒頭はスプラッタ調(山田洋次作品で唯一?)、後半は社会派サスペンス風味も加わる本作。太地喜和子扮する芸者・ぼたんの、何とかわいらしいこと。そう、この作品、登場人物すべてが魅力にあふれている。謎のジジイ・宇野重吉のトボけた味わいから、チョイ役の古本屋オヤジ・大滝秀治にいたるまで、実に忘れがたい人々。タコ社長も意外な奮闘な奮闘を見せ、思わず惚れ直すこと請け合い。「ジジイのエピソード」と「ぼたんのエピソード」が絶妙に絡み合い、一方、合間に挟まるとらやでの喧嘩、これがまたいつもに増してクダラナイ原因から始まってるのが可笑しい。ややもすると重くなりそうな題材を、意外なハッピーエンドで明るくまとめた、これはまさに好編と呼ぶに相応しい作品でしょう(どうせ寅さん、失恋するんだろうけど、映画の中でそれを描かないのもまたよし)。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-11-13 21:45:35) (良:2票) |
11.《ネタバレ》 オープニングが衝撃的(笑)、「ジョーズ」のパロディですか。真っ二つになった源ちゃんと足だけになったさくらが出てきます。それが予兆していたのか、物語後半はちょっと悲しい展開になります。寅さんは決してファンタジーではないので悪者がやっつけられて無事ハッピーエンドというわけには行きませんが、その分現実味があって生きる勇気が湧いてきます。中でも今回は宇野重吉演じる老画家の飄々としたキャラクターが良く、又出演時間は短いながらも岡田嘉子さんの台詞が非常に奥深いです。そう、あの時上手く行っていたからと言って必ずしも良い人生が送れていたとは限らない。後悔している暇があったら前へ進め!ラストシーンの素晴らしさからもシリーズ最高傑作の一つと言われている理由がよく分かります。 【かんたーた】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-11-13 00:25:04) (良:1票) |
10.いやーよかった。でも、この映画って寅さん失恋してないじゃん。NHK-BSで「失恋48連発」って言っているけど、47連発の間違いか? 【あすぺん】さん [地上波(字幕)] 7点(2005-11-07 21:38:42) |
9.珍しく悪人が登場する。しかも、被害者が泣き寝入りしてしまう。暗くなりがちな展開でも、自分の境遇を笑い飛ばす明るさと、自分の事のように何とかしようと他人を思う人情で救われる思いだ。後悔には2種類あって、何故そうしなかったのかという後悔と、何故こんなことをしてしまったのかという後悔があると語る岡田嘉子さん。そのとうりですね。後悔しない人なんていないともいっていたが、彼女が言うと説得力がある。宇野重吉は上手いなあ。 【パセリセージ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-11-06 09:48:01) |
8.《ネタバレ》 私もイニシャルKさんと一緒でこの17作目がシリーズ最高傑作だと思います。いや、このシリーズだけでなく、山田洋次監督の撮った全ての映画の中でも最高の映画はすばりこれだと言いたい。少なくとも世間的にやたら好評で数々の賞を獲得した「たそがれ清兵衛」なんかではない。←ここが最も重要である。本物の山田洋次監督ファンならば山田洋次監督と言えば誰が何と言おうと「男はつらいよ」の監督です。と言う筈です。そんな寅さんシリーズの中にあって、唯一、寅さんがマドンナに振られない。失恋しない作品であって、また善人しか出てこないこのシリーズの中にあって、唯一の悪人が出てくる。大地喜和子演じるマドンナで芸者のぼたんの明るさ、そんなぼたんが大事に貯めた200万円という大きなお金を悪人に騙し取られたことを知った寅さんが裁判所が向こうの方を持つなら俺が何とかしてやるとばかりにぼたんの見方となる寅さんの男としての心意気、やってること、言ってることは滅茶苦茶だけど、その滅茶苦茶な生き方こそ寅さんそのもの!そんな寅さんの心意気に心を打たれたぼたんが「私、初めてや!男の人のあんな気持ち知ったの!」て言うその台詞にこそ寅さんの優しさが伝わる素晴らしさを見ることが出来る。話の前半、飲み屋で偶然、出会った画家との旅先での交流、更にはいつもと同じで旅先で出会う人々のやりとり、寅屋でのおいちゃん、おばちゃん、妹さくらと亭主の博、寅さんシリーズに欠かすことの出来ないお隣の印刷屋(朝日印刷)のタコ社長との会話の楽しさなど全てが面白くて可笑しくて、切ない。そして、この映画はラストも素晴らしい。寅さんシリーズ史上、最高の感動をもたらしてくれるあのラストシーン!寅さんがぼたん宛てに送ってきたもらった画家(青観先生)の牡丹の絵を見て、「先生!ごめんよ!」と言って東京に向って手を合わせるシーン!このラストがあるからこそこの作品がシリーズ最高傑作と言われる所だと思います。笑えて、泣けて、寅さんの惚れた女(マドンナ)の為なら自分はどうなっても良いというその姿勢、寅さん映画の素晴らしさが全て詰まった文句なしの大傑作! 【青観】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-10-29 23:27:06) (良:4票) |
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【イニシャルK】さん [地上波(邦画)] 10点(2005-04-28 15:40:59) (良:1票) |
6.ヒロインに辛い現実を背負わせ、しかもその女性を陽性の太地喜和子に演じさせた事が最大の勝因ですね。寅さんシリーズの中でも屈指の出来だと思います。いいお話。 |
★5.うーん・・・・・・今の僕からすると話がうまく行き過ぎてるような気がして絶賛するほどではないと思う。けど寅さんの渥美清もいいし、ヒロインの太池喜和子が良かった(でも一番好きなのは渋い前田吟!)もう少し年齢を重ねたら良さが分かる作品だと思う。 【ピルグリム】さん 5点(2003-08-15 20:16:52) |
4.いつものように期待しないで見た寅さん映画。だったのに、いい意味で裏切られた。宇野重吉と太地喜和子がいい。山田洋次の個人的ベストワン。 【リトル】さん 10点(2003-06-19 00:59:22) |
3.「男はつらいよ」シリーズは平均5点。お気に入りの数作は7点。だけどこの作品は自分の中で「男はつらいよ」シリーズ最高傑作なので9点です。太地喜和子扮するマドンナが東京に出てきて裏切られるシーンに涙、涙。そしてラストは嬉泣きでまた涙。こんな泣ける「男はつらいよ」はこの作品だけ。 【ももたろう】さん 9点(2003-05-19 20:09:34) |
2.何て苦いハッピーエンドであるか。社会の悪意に見舞われた時、物言わぬ善良な庶民がいかに無力であるかが描かれてる。シリーズ中、「怒り」を感じさせる唯一の作品。太地喜和子がすごくいいし、宇野重吉と岡田嘉子が語り合う場面は両者の演技、そして演出ともに絶品。 【ひろみつ】さん 8点(2003-04-29 01:05:27) (良:1票) |
1.17作目。今回はなんか終わり方がよかったです。寅さんがフラれてないというのもめずらしいかな。幸せな結末です。 【バカ王子】さん 8点(2002-08-17 05:49:32) (良:1票) |