4.ま、本当の恋愛ってのは疲れるもんですよ…。そしてそこにハッピー・エンドはあり得ない。ましてやモラルに反旗を翻す芸術家同士では、お互いの愛が反発しあって決して溶け合うことはない。「愛を葬り去り平和を手に入れる」とは本作の中のジョルジュ・サンドの言葉ですけど、全くその通りです。オープニングが雑にまとめられていたので物語に入っていくのに苦労しましたし(自身の無知の所為もあるでしょうけど…)、二人の関係の不条理さに取り残されそうにもなりましたけど、いや、やっぱり恋愛ってこーゆーもんだと思い出しました。発見は、ヴィクトワール・ティヴィソルちゃんが「ショコラ」の前年に、ここでもジュリエット・ビノシュの娘を演じていたこと。しかし、もう少し気の利いた邦題を付けられなかったんでしょうか、5点献上。 【sayzin】さん 5点(2004-10-05 00:16:56) |
3.女たらしの美しい男は眺めているだけで、幸せな気分。わが国にはあんまりいないタイプだから。恋愛はドロドロ。でも、恋愛はもともとドロドロなものだし、特に物書き同士は映画にもあったように、「作家は虚構を生きる」から、あんなもんでしょう。「彼は私のすべて」いいなあ~。そんな人に巡り遭えただけでも、あなた、幸せってモンですよ。 【大木眠魚】さん 7点(2004-09-18 14:35:02) |
★2. またタイトルで釣られたわいな。ウハウハして見たら、思わず興奮な大波サーフィンだったという「11PM」の苦い経験から30年間全く成長してないではないか。 お話は、めちゃめちゃ文学的なセリフで愛を交わす19世紀のお二人でした。(彼の愛が冷めて自分が捨てられるくらいなら)彼がこのままずっと病気であれば良い・・とビノシュさんは言うておられた、おー、これくらい愛してみたい、きっと石橋でもベニヤ板の橋でも走って渡ることができましょう。フランス人、こんなん観るの?不可解です。源氏にでも出れそうなビノシュの不気味な容貌と、ラブシーンのやらしい左手に4点。 【かーすけ】さん 4点(2004-01-08 16:43:29) |
1.“疲れた・・・。”これが見終わって直後の素直な感想。女性作家ジョルジュ・サンドと若き美貌の詩人ミュッセの愛憎の物語。愛して、愛して、裏切られて、疑って、憎んで、離れて、くっついて・・・でも愛してる。だから疲れるんです、もういいじゃん!って。でも、この疲労感私は決して嫌いじゃないです。狂おしいほどの恋、愛が敬遠される現在にはこういう映画でtoo muchな愛憎物語を経験するのもいいのでは?ジュリエット・ビノシュの凛とした、でも脆い女心を表す演技とブノワ・マジメルの殺気立った渾身の演技は圧倒されます。マジメルの肉体美も必見。 【冬うさぎ】さん 7点(2003-10-26 10:15:14) |