15.《ネタバレ》 農作物を荒らして害を与える(しかも言って聞くわけでもなく、かといって山に帰るでもない)鹿というのは射殺するしかないので、後半の部分はドラマになっていない。逆に、ものの道理が分からない主人公にイラッとするだけです。あと、母親がやたら主人公に冷たいというのも、何かを狙ったのかもしれないけど、ほとんど変化がないので、「そのような設定に見える」というだけです。●ただし、CGのない時代に、「鹿が当たり前に絵の中をうろうろしている」ということの映像的迫力はなかなかだったので、点数はそこに対して。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2021-11-27 22:52:12) |
14.《ネタバレ》 先日、テレビで「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した~」をやってたんで観てたら、無性にこれが観たくなったんで、久しぶりにDVDを引っ張り出して観てみました(なんのこっちゃ)。もうみんな言うことですけど、本当にこの映画の自然風景は素晴らしいですよね。単に「美しい風景を撮っている」というだけの作品なら他にいくらでもありますけど、この作品は「風景を美しく撮っている」ところが素晴らしいと思います。「うへ~!これはちょっと簡単には真似できないな…」というシーンのオンパレードですよね。何気に後世に与えた影響の大きい作品なのではないでしょうか。また、グレゴリー・ペックが、気性は荒いが根は人のいい一家を巧いこと騙すシーンなど、当時の開拓民の狡猾さを堂々と表現しているところも好きです。少年が自ら鹿にトドメを刺すシーンも当時としては斬新だったんじゃないでしょうか。ライフオブパイのような変化球勝負的な表現も悪くないですが、私としてはこっちの作品のような直球勝負的な作品の方がより好きですね。8点にしようかさんざ迷った挙句の7点です。 【バーグマンの瞳】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-11-12 15:12:02) (良:1票) |
13.単なる子供と子鹿の友愛感動作だと思っていたら、予想外の展開でびっくり。 子鹿はあくまでエピソードの一つで、自然そして生きることへの厳しさを背景に、 少年の成長をテーマにしている。それだけに内容はリアルでかなりシビア。 もちろんすべてのエピソードは親子愛をバックボーンにしており、 両親の各キャラ設定がまた絶妙で、嫌みのない感動を与えてくれる。 子供向けというと、夢溢れるファンタジー感動作に目が行きがちだが、こういう作品も必要かな、 と感じた良質な作品。映像もきれいだし、小学校の高学年から中学生の子供には、 ぜひ鑑賞して頂きたい逸品。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-08-09 04:13:08) (良:1票) |
12.原作は児童文学として佳作に入るのかもしれないが、自分たちに不都合なものは容赦なく撃ち殺すという米国の銃社会を肯定した作品に思えて好きになれない。 映画に映し出されている自然はとてもきれいだ。いや自然だけでなく、グレゴリー・ペックを初めとする家族三人も、開拓民にはまるで見えないほど垢抜けている。そういう美しさと開拓民の荒くれだったたくましさとがどうも溶け合わない。 また登場する子鹿も、我々現代人の目からすればペットととしか見えず、畑を荒らす獣とかけ離れすぎている。だからなぜ鹿を殺さねばならなかったのかが、頭では理解できても心情的に理解しにくくなるのでは・・・。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 4点(2011-05-26 22:19:49) |
11.教育映画的作品ですね。子供の時観たので、かなり感情移入しました。やっぱり結末は悲しくて、変えてしまいたかったです。泣いたかも・・・今観ても、地味にいいですね。グレゴリーペックが開拓農民に見えないのが少し惜しいような。熱演してるんですけどね。自分たちの生活、そして同時に子鹿を守るために必死で柵をこしらえる少年、子鹿に対しては厳しいのにそれを手伝う母親、軽々と越えてしまう成長した子鹿、この辺の描写はやはり上手いです。夢や希望溢れる作品に晒していた子供が少し大きくなってきたら(小2くらい)、生活することや現実の厳しさを見せるのにちょうどいい映画じゃないでしょうか。 【あっかっか】さん [地上波(吹替)] 7点(2009-02-26 13:39:38) (良:1票) |
10.とても綺麗な映画だと思いました。自然の森の風景も美しく、小鹿もとてもかわいい。 ・・・でも、綺麗だけど、映画としての深みは、あんまりなかったような気がする。 子役の演技が、どうもあまり上手くない。なんというか、学芸会の演技みたい。なので小鹿を愛する気持ちも、失った悲しみも、心に響いてこない。 映画自体も、小鹿が出てくるまでが長く、それまでが結構退屈だったし、出てきても結構さらっと終わってしまった感じ。子供のころ見た漫画はとても悲しくて、そのときは号泣しちゃったんですけど・・・自分としては、漫画のほうが遥かに悲しかった気がします。 でも、この映画を見て、小鹿ってこんなにかわいいんだーー・・って気付きました。 とても小鹿がかわいかった。自分も飼いたくなっちゃいました。 【ドテカボ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2008-12-09 22:01:30) |
9.《ネタバレ》 子供の頃、多分NHKの昼間の放送でこれ観ました。水彩画みたいな、総天然色のテクニカラーにうっとりと見入ってしまった記憶があります。とにかく映像に圧倒され細部までははっきり覚えてないけど、ラストは子供心に衝撃だったような気が。えっ!何で殺されちゃうの?みたいな。考えたら子供に現実の厳しさを教えてあげられる格好の内容ですね、これは、いわゆる情操教育にぴったりかも。多分「ローマの休日」よりこの作品のがグレゴリー・ペックに出会ったのは先じゃなかったかなあ・・・。久しくこの映画や、同じ監督の『緑園の天使』(←こっちは馬)とかって地上波放送されてないですよね。昔は夏休みになるとアニメに混じって、こういう良質な映画が何気なくフツーに放映されてたけど。僕の中では『ラスカル』と印象が何となくだぶる。♪ハリ、ハリ、リトルラスカル♪(←ちょっと口ずさんでみたりする) 【放浪紳士チャーリー】さん [地上波(吹替)] 8点(2007-07-23 14:30:53) (良:1票) |
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8.《ネタバレ》 これは多分最初に観た映画だったと思います。戦後に輸入された映画としては珍しい新作で,多くの外国映画は戦前から戦中のが多かった時代です。この当時は戦後の混乱がやっと少し収まってきた時期で,それでも東京とかの大都市では戦災孤児などがいくらでも見かけられ,地方都市でやっとまともな生活が始まっていました。家庭などで空き地で野菜を作った食料の足しにしたり油断していると盗まれるなどあって当時の日本人には自給生活ができる開拓民はむしろ羨むべき光景でもあったので,命の恩人の子供である子鹿でもあの状況では射殺するのが理性ある行動として受け止められていたはずです。子供の唯一の親友であった病弱の子が鹿の集団の行動の知識があって,尻尾の色での合図から子鹿には「フラッグ」の名前がいいと言い残して死んだことからその子鹿は親友の身代わりとして子供には離れがたいものだったことが判るし,それでも大人の理性としては殺すしかない(きっと肉は食用にだと思うけれど,そこまで記憶にないし,多分描かれてなかった)と判りきった筋なのですが,自然の美しさも背景にあり,鹿の成長が何度も試みて柵を飛び越すシーンで観客に成功を期待する複雑な感情を持たせるところも良くできています。でも,毒蛇ばかりでなくもっと危険な動物もいるだろう森に駆け込んだ少年の捜索とか省略されていたように記憶しています。いまさらビデオを借りても当時と状況が違うから共感は沸かないかもしれません。 【たいほう】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-07-14 21:00:08) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 主演の3人(両親と男の子)が本当の親子に見えてくる位の熱演で皆すばらしかったです。自分達が食べるだけで精一杯の貧しい開拓者の村で、厳しさの中に優しさをあわせ持つ大黒柱の父、過去に3人の子供を幼い内に亡くし、失い傷つくのを恐れ、感情を心の内に閉じ込めた母、そして無邪気で誠実な息子。其々の立場を思うと、本当に支えあっている理想的な家族だと思いました。高校生の時には、ただひたすら鹿と息子の別れが可哀想に思えた映画でしたが、大人になってから観返すと、全ての経験は成長する上での試練だったのかなとも思えるし、友人もいない辺鄙な土地で、孤独な子供に遊び相手を与えてやりたかった親心も分かったり、それでも鹿に食物の種を食べられてしまったりと、各々の心の葛藤が伝わってきて心苦しかったです。それまでずっと鹿を庇ってきた子供が涙ながら鹿にとどめを差す部分で、子供は自然との共生の難しさに初めて気付いたのだと思います。家出をした子供が3日ぶりに帰ってきたシーンの母子の抱擁は本当に感動したし、親子の絆が薄れている今の時代に観ると、より親子愛を痛感する作品でした。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [地上波(吹替)] 8点(2006-07-14 11:25:36) (良:2票) |
6.《ネタバレ》 子供と子鹿の触れ合いをモチーフにしたファミリードラマかと思いきや、生きる厳しさ、働く厳しさを説く社会派ドラマでした。フラッグを撃ち殺すシーンなんて、思わず目を覆ってしまうほどの辛いシーンなんですが、それについてきちんと説得力を持たせている辺りは(ちょっと説教臭かったですけど)映画としてよく出来ていると思います。しかし、豊かになり過ぎた現代においては、この作品の思想は受け容れられなくなりつつあるんでしょうね。 |
5.アメリカ版”ごんぎつね”でしょうか。少年と動物の交流というのは、えてしてドラマ的にはラストに悲劇を描写するのがお決まりのようで、子供の演技力に大きなポイントがあるわけですが、本作もその例に漏れないわけですが、少年の演技力に期待するのは可哀想な気がします。父親役のグレゴリー・ペックが好いですね。自然の本能と人間社会が相容れないというのは悲しい現実ですね。 【オオカミ】さん 7点(2003-12-01 22:26:53) |
★4.彼らが生きていくためには鹿の存在はありえなかったんだよね。鹿を兄弟のようにかわいがる息子の気持ちは分からなくもないけど、そんな気持ちを鹿に分かるはずもなく。しつこいまでに畑を荒らしてくれて・・・ラストは哀しいけど、これも運命なのかな。 【智】さん 6点(2003-11-02 11:49:26) |
3.自然がきれいだった。とてもこんなに古い映画に見えない。子供が動物を世話するのは、とてもいい教育になること間違いなし。 【あろえりーな】さん 5点(2003-07-07 21:20:16) |
2.鹿という動物が好きじゃないので(おい)何だかイマイチ少年の気持ちが理解できませんでした。そんなに可愛いかなあ?でもファダウィンって友達がラルクのhydeに激似だったのでびっくり!! 【ラシャ】さん 5点(2003-01-18 23:47:11) |
1.感動しました。題は「子鹿物語」だが、最初の一時間はこの時代のふれあいのようなものを描いている。それが逆に良かったのかも。でも、最後が少し臭かったので8点。 【プレデター】さん 8点(2001-05-18 23:32:20) |