60.「生々しい肉体」という表現があるが,いってみればこれは「生々しい精神」の映画だと思う。「性と聖と凄と生」そして「愛と哀」が,モラルを跳び越え,目の前にナマで差し出される。ここで,不快だ,この変態監督が,と簡単に言ってしまってもいいし,実のところ私も全く同感なのだけれど,しかしいったん身を引いて,何故そんなものに惹きつけられるのだろうと自問自答してみれば,その答えを見つけるのは容易なことではないことに気が付く。ひょっとしたら私は無意識に今の世界を憎んでいて,今の価値観が出来上がる前の世界で躍動していた何ものかを望んでいるのかも知れない。そして,ラース・フォン・トリアーの映画につきまとう,何か見てはいけないものを見たようなあの嫌な感じというのは,無意識の自分をさらすことへの恐怖から,自分の意識が発した警告なのかも知れないとも思う。(しかし,こんな余計なことまで考えさせるなんてホントに嫌な奴である。というか,要するにヤツも私も同類ってことか...ガックリ。) |
59.《ネタバレ》 真っ白で純粋すぎる主人公の愛を、ひどく不快なプロットで浮き彫りにした映画。主人公以外の人間の罪、そしてその自意識の無さに私は憤慨しっぱなしだった。鐘の音、あれを聞いたのは亡骸になったベスではない。夫ヤンなのだ。罪人の心をあっさりと 救うラストを見届け、ビデオを速攻で返却しにいった覚えがある。大憤慨だった。 【のはら】さん 1点(2004-01-30 19:11:03) (良:2票) |
58.エミリー・ワトソンの行動がクレイジーに見えてしまいました。 【ギニュー】さん 3点(2004-01-28 23:46:34) |
【ETNA】さん 2点(2004-01-21 13:33:15) |
56.《ネタバレ》 ラストで後味の良い映画になったが、あのラストじゃなくてもそれはそれで完結したとも思う。究極の愛とエゴって紙一重かなと思いました。しかし「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の主人公には共感できませんでしたが、今回の彼女には共感できました(あんなことはできないけど)。彼が重傷中、性的なもの以外のものを彼女に求めたらまた違ったストーリーになっていたのではと思いますが、それじゃ面白くないのかな。役者一人一人の演技が素晴らしかった。お姉さん役の人もすごく良かった。 【ちいぼう】さん 7点(2004-01-20 09:16:31) |
55.《ネタバレ》 真の信仰心とは!ということを改めて感じさせられる映画だった。と言っても私自身は信仰を持っていませんが。それであっても見終わった後、心が震えるような、なんとも表現しがたい感動がありました。哀しいストーリだがラストの鐘があるので救われたかな。あと、エミリーワトソンの演技が、とても、すばらしい。 【メタファー】さん 9点(2003-12-31 00:11:07) |
54.万人が信ずるものは宗教であり、流行であり、常識である。たった1人しか信じないものを世の中は認めない。排斥する。おかしいかおかしくないかなんて、生まれついた運の問題でしかない。世の中は多数派のイデオロギーで営まれる。思想傾向が多数派に属する者は常人とされ、そうでなければ変人であり狂人だ。しかし世の中の思想傾向は常に流動的で、いい加減。つまり人間には “多数派の狂人”であるか、“少数派の狂人”であるか、それだけの違いしかないということだ。そして多数派に属する狂人は、自らを“常識人”と呼ぶ。ラース・フォン・トリアーはそれらを知っている。誰もがそれに触れられたくないことも。そして彼はその触れられたくない部分を最も汚いやり方で突付くのが大好きだ。露悪が大好きなのだ。ベスはそれらを描く為に犠牲になったスケープゴートだと思う。彼は最凶の監督だ。なぜ最凶か。非常に頭が良く、非常に性格が悪いからだ。悔しいことに彼は、人間の業を知り尽くしている。彼はあからさまに“少数派”に属する。でも世間は彼を無視出来ない。彼は狭義において“狂人”でありながら、世間に自らのイデオロギーを発信出来る。そういう部分において、彼は恐ろしい程に稀有で貴重な人種だと思う。 【ひのと】さん 10点(2003-12-18 23:40:28) (良:1票) |
53.《ネタバレ》 たしかにダラダラと長く感じたのと、正直「もーしつこい!」と思うところもチラホラ。エミリーワトソンの演技は確かに素晴らしい。もしかしてもともとこういう人なのかも?くらい思ってしまいました。確かに最後の鐘がなければ・・・。 【piggy】さん 4点(2003-12-09 00:46:49) |
52.ダンサーの後に見た作品。 泣ける自分を期待して見たので素直に泣けました。だから良かった! えっと、その日は泣きたかったからです。 【にゅうたいぷ】さん 7点(2003-12-03 14:26:17) |
51.《ネタバレ》 見てて途中何度もイライラしたけど見終わったあとはなかなか面白かったな~と思いました。でも最後の鐘はね~…、鐘の音だけでよかったんじゃないかなと個人的には思います。人に薦めるのは微妙な感じです。 【愛人/ラモス】さん 7点(2003-11-12 11:21:55) |
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50.《ネタバレ》 「他の男とのセックスを話せ」って言葉から、もっとヘンな想像してて話題作ながらなかなか観なかったのだけど、勇気を出して覗い・・・すっごくピュアな純愛だった。そして、哀し過ぎる…。親も含めて村人みんなの罪だ。ラストの鐘は、いいといえばいいけど、どちらかと言うとよけいな感じ。あれがなくても、物語はちゃんと終りを迎えれる。 【桃子】さん 7点(2003-10-30 19:31:22) |
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48.この感動を何と表現したらいいんだろう。“これこそが映画だ!”と叫べば、この作品に相応しい賛辞になるだろうか?心臓を抉られるようなストーリー。身体の底の枯れ井戸から溢れてくる涙。“人間性とは何か?”、“本当の人間とは?”、“信仰の本質とは何か?”、この映画はそう問いかけているように思える。この映画を無視できる人は幸せだ。幸せだが、それは盲目の暗闇を生きているようなものだと思う。この映画は暗闇に慣れきってしまった人間に光(真の人間性)を取り戻すことの勇気を説いているような気がする。 【トマシーノ】さん 10点(2003-09-25 15:14:03) |
47.好き嫌い分かれそうですね。私は、あんまり覚えていないかも・・・。 【ひなた】さん 4点(2003-08-30 00:34:32) |
★46.映画を観ながら、自分だったら…、と考えずにはいられなかった。これはベスの愛の形であって、ヤンにとってはまた違う。じゃぁヤンの愛って? それにしても、エミリー・ワトソンの『アメリ』ではまったく違うものになっていたことでしょう。合掌。 【Bridget】さん 7点(2003-08-22 03:22:06) |
45.人間が描かれています。そもそも映画は架空の世界の作り話。でも、まるであの世界があるかのように、きちんと人間が描かれてました。でも救いようがないです。救いようがないストーリーは好きじゃありません。 【もちもちば】さん 4点(2003-08-11 01:23:07) |
44.分別のある大人は、自己愛と他者との境界線をきちんと引くことができるが、主人公ベスはそれができなかった。この映画はそれ故の悲劇だと言えるが、綿密に計算されたカメラワークと、E.ワトソンの演技が、観る者をベスの内面へ引き込むのにとても成功している。「言葉なんか愛せないわ!」というベスの叫びを、宗教に限らず普遍的なテーマとして捉えるとこの作品の持つ重みが伝わって来る。 【キタロウ】さん 10点(2003-08-03 03:29:51) |
43.登場人物すべての気持ちが理解できなかった。共感できるものが1つも無い。加えて悲惨さの極致。見た後でものすごく嫌な気分になりました。もう2度と見たくない映画です。 【キノコ雑炊】さん 0点(2003-07-11 12:10:21) (良:1票) |
42.こんなかんじの女性の描写に触れると、つらいけど感動します。映画館で観た後、しばらく興奮で動けませんでした。こんなことはこの映画がはじめてでした。 |
41.ごめんなさい。正直、痛々しくて観ていられませんでした(結局最後まで見たけど)ラストですこし救われた感じはあったけど、でも辛かったです。気持ちがローのときは、お勧めできないかも。 【くみ】さん 3点(2003-06-18 23:24:58) |