15.《ネタバレ》 チャップリンのような映画を目指していたのかなあ。結果としては、「オレたちひょうきん族」のコントみたいでしたし、もしかすると「ゲバゲバ90分!」のそれみたいなのかもしれない。コメディというより、ギャグの連続。邦題は、こざっぱりしてて好き。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 4点(2024-02-04 20:33:01) |
14.《ネタバレ》 時々ウディ・アレンの初監督作として紹介されているのを見かける本作ですが、アレンの初監督作はあくまで"What's Up, Tiger Lily?"ですからね(きっぱり)。日本じゃ絶対に観ることのできない彼の黒歴史である"What's Up, Tiger Lily?"よりも、中編ながらもちゃんと劇映画として製作された本作は実質的には初監督作として認定してあげてもいい様な気もしますがね。 巷では初期アレン映画の最高作は『スリーパー』ということになっていますが、いや違う!私は『泥棒野郎』だと断言しちゃいます。驚くことに、アレンはこの第一作から早くもいわゆるモキュメンタリ―的なストーリーテリングで脚本を書いているんですね。この手法は後に『カメレオンマン』などにも使われているアレンの得意技ですが、60年代というとひょっとしてモキュメンタリーの始祖はアレンなのかもしれません。内容はスタンダップ・コメディアン時代からのナンセンス・ネタがてんこ盛り。傑作“メモを渡して銀行強盗”のネタはあまりにも有名ですけど、個人的には“何度も踏みつぶされるアレンの眼鏡”ネタもお好みです。音楽担当がマーヴィン・ハムリッシュだというところは、ノスタルジック・ジャズの名曲ばかり使う後のアレン映画とは違った雰囲気になっています。ヒロインもその後一度もアレン映画に出ていない無名女優ですが、いまいち掴みどころのないキャラですけどキュートで良かったです。思うにアレンのコメディはダイアン・キートンと組むようになってから変化したわけで、ナンセンス・ギャグがキレまくる『スリーパー』までの初期アレン・コメディは今となっては貴重なのかもしれません。 【S&S】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2020-06-24 20:34:08) |
13.ウディ・アレンの初監督作とされている作品です。 (実はその前に"What's Up, Tiger Lily?"という極めて微妙な作品がありますが・・・) 多くの作品で取り入れ、彼が好むパターンの1つであるナレーションに物語を進行させる手法に、 代表作「カメレオンマン」でお馴染み、古ぼけた昔の写真や映像の挿入と もっともらしい証言者を用意してのドキュメンタリータッチのホラ話に、 自身の出自や劣等感をギャグにしてしまうセンスに、撮り方にはまだ粗削りな部分は感じますが、 もうすでに典型的アレン映画となっていることに驚きます。 ジョーク作家、スタンダップコメディアン時代に書き溜めたのであろう小噺のようなギャグが全編に散りばめられています。 アレンにしては体を張ったベタなギャグもあり、「笑える」という点においては彼の数多い監督作の中でもかなり上位にくる作品です。 アレン好きの方で、まだ未見の方には是非ともおススメしたい初期の代表作と言ってもいい作品です。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-11-22 20:17:32) |
12.いろんな小ネタが満載で面白いコメディ映画です。特に石鹸の銃のアイデアは笑えました。でも、ウディ・アレン作品としてはどうも物足りなさを感じてしまいましたね・・・・。 【TM】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-03-20 23:47:40) |
11.《ネタバレ》 物語としての内容はない。 笑いとしても・・・数珠繋ぎで脱走する囚人の様はなんとなく微笑ましかったぐらい。 【カラバ侯爵】さん [DVD(字幕)] 0点(2007-10-31 17:39:16) |
10.初期のコメディでは一番笑えたと思う。ジョークもわかりやすいし、ウディっぽさも出てて、処女作に作者のすべてが…云々って感じだった。 |
9.30年以上も前の作品なのに笑いはまだまだ新しくかつ斬新ですね。 とにかく小技が冴えまくっていて、笑いのバランスが良い。 特にビデオ版はちゃんと字幕が「gun」と「gub」になっていてこのシーンは大いに笑わせてもらった。 奥さんとのやり取りにも引き続き活かされている点も良いね。 さらに独房に保険セールスマンは素晴らしい発想だった。 ラビはアレンがよく使う手だけどこれはさすがにイマイチ笑えない。 映画初監督で既にインタヴュー形式を取り入れていたのも驚きだった。 |
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8.角川から出た廉価版のDVDを購入したので、久々に再見。細かいカット割りにナレーションがかぶさり、既存のフィルムを使ってギャグにしたり、インタビューでウディ演じるヴァージルの生涯を浮き彫りにするドキュメンタリータッチという手法。初監督作ながら、実に素晴らしいではないか。ただ、ギャグはあまりにありきたりであるのが難点。ドキュメンタリータッチはウディ本人の発案ではないようだが、これ、ただギャグつないでるだけの映画だったらお寒いかぎりだったかもしれない。それにしてもDVDの字幕がひどい。有名な、「gun」と「gub」の珍騒動が日本語字幕では「銃」と「銭」になってる。無理から日本語に直すなっての。ギャグを殺してるも同然。字幕作った奴吊るし上げ。大体、ウディが自分のことを「俺」って言うかしら。 |
7.ずっと昔にTVで一度見たきりなんだけど、ウディが銀行強盗に行って「金を出せ。銃を持ってる。」とか書いた紙を見せるんだけど、字が汚くて分かってもらえず「これは何と読むんだ」とみんなでワイワイみたいなベタなギャグがあったりして、寒いっちゃ寒いのかも。でも、当時はかなり笑った記憶あり。 【黒猫クロマティ】さん 6点(2004-05-20 13:21:18) |
★6.笑わせようという意識が強く出すぎていて笑えない。きっと米国人ならばココで笑うんだろうなあ、などと思うところが多数あるが私には空回り。押し付けられるような笑いは面白くない。 【亜流派 十五郎】さん 1点(2004-03-10 20:08:52) |
5.お弁当を渡すシーンは大笑いしてしまいました。ただ全体的にはうまく生きれない二人を見てるとすごくかわいそうになってしまいます。それだけに海で抱き合うシーンは感動しますね。 【患部】さん 7点(2004-03-05 14:23:41) |
4.ウディ・アレン監督第一作目の作品ということですが、まさにそんな感じのする映画でした。シンプルに面白かったです。ウディ・アレンは本当にドジな役が似合いますね。面白いことをしてなくても面白いです。 【Mプ】さん 7点(2004-02-13 16:42:26) |
3.ビデオで見たのですが、これは笑った笑った、特に前半は絶好調ですな。後半の銀行強盗する仲間に元映画監督の親父がいて、他の仲間に、あれこれ演出するのが、いやもう可笑しいこと、可笑しいこと。とことんナンセンスだけど、ロマンチックなところも按配を心得ていて、頼もしいことこの上ない。カメラなんか、すごくラフに撮ってるみたいだけど、それがまたいいのです。 【ひろみつ】さん 10点(2003-11-05 00:26:10) |
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1.ウディ・アレン監督第一作目『泥棒野郎』は初期の作品のためコメディ色が極めて強いが、恋愛描写等もきちんとしており隠れた傑作ではないだろうか。ナレーション入り、インタヴュー形式、ドキュメンタリー・タッチ、精神分析医登場、ギャグ、恋愛等々。その後の彼の作品の方向性を指し示すべき才能がいきなり爆発している。内容はオープニングのバージルの靴磨きのシーンから‘つかみはOK!’で終始笑いっぱなしだった。石鹸を彫って靴墨を塗った銃で脱走に失敗した時、「ちょっと泡がたち過ぎじゃないか。」とツッコミを入れたのは僕だけじゃないだろう。また、マーヴィン・ハムリッシユの音楽も変な意味で心地よく耳に残っている。最後に、料理に関するセンスに少々欠けているところが見受けられるルイーズ役のジャネット・マーゴリンは大変キュートだったが、惜しくも93年に他界している。 【Fatman】さん 9点(2003-06-10 21:08:17) |