14.《ネタバレ》 基本的な誤解があります。「男は黙って・・・。」ではなく、ボガートはお喋りなんです。この映画は(もちろん字数が許されるなら途中のことも書きたいです。ファットマンにブラフをかました後の手の振るえ、クック・ジュニアに煙草の煙をぶっかけるところ、ローレとの掛け合いなどなど)。結局ラストでメアリー・アスターに一席ぶつところにつきます。で、「男は相方を殺られたら・・・。(訳文はいろいろあると思いますが)」(その女房と出来ていながら!)全部一方的に言い切った後、エレベーターでの乾ききった別れ。「三つ数えろ」もボガートの芸達者振が見映えしますが、私はこちらを採ります。「私を愛していたんじゃないの?!」「そうかもしれないし、そうでないかもしれない」という風な台詞が頭に残ってますが。 |
13.この映画の最大の致命傷はファム・ファタールたるメアリー・アスターにその雰囲気が欠けてしまっていること、これに尽きるのではないか。彼女自身は好演しているのだがハードボイルドで魅力的なヒロインの造詣は絶対であるだけにちょっと残念。「これはなんだ」「夢のかたまりさ」かっこいいぜ、ボギー。 【Nbu2】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-04-16 23:20:55) |
12.《ネタバレ》 「ハードボイルド」の傑作、ハンフリー・ボガードの出世作など、映画史上で重要な作品。 <BR>殆どが部屋の中という場面設定ながら、人物描写と緊張感はなかなか見せる。 <BR> ハンフリー・ボガードの渋い魅力が全開。決してハンサムじゃないのにやっぱりかっこいいよねぇ。 この作品の前までは彼は悪役ばかりだったそう。<BR> この後カサブランカなどに出て「かっこいい」イメージが定着した感じ。しかも「ちょっと影のある感じ」がいいのだ。<BR> 最後のなかなか意表をつく結末も○。ただ最後まで見ても謎は解けるけど彼の気持ち(ヒロインへの愛は本当はどうなの?とか本当に悪と取引しようとしたの?)とかその辺はポーカーフェイスに隠されて読み取れない。 【アポロ】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-01-24 16:41:01) |
11.「黄金」に続くこれがジョン・ヒューストン監督の映画では二作目の観賞ですが、「黄金」ほどの切れ味、面白さは感じられなかったものの、これはこれでなかなか面白い映画ではありまして、はっきり言って近頃のアメリカ映画よりはずっと面白い!この映画もそうだが、ハンフリー・ボガートは正にハードボイルドの代名詞とでも言うべき男の美学というものが感じられます。こういう役をやらせたらハリウッド映画の歴史において、ハンフリー・ボガートを超える俳優は果たして存在するのかと、いつもいつもハンフリー・ボガートの出ている映画を観る度に思います。 【青観】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-10-27 21:59:49) |
10.《ネタバレ》 どれだけ多くの男がボギーに憧れ挫折していったことだろう、私のように(笑)それ位ボギーはかっこ良く、ハードボイルド映画の傑作と言えます。ボギー扮するサム・スペードは境界線上の人間で、善とも悪とも言えない中間に位置し、決して正義を振りかざすことはない。冷静に見ると悪人顔のボギーには、まさにはまり役です。殺人の罪をウィルマー?(名前が間違ってるかも)に被せるシーンでの悪そうな笑みなどを見ると、ボギーが一番怖かったりします。しかしそれだけではハードボイルドとは言えない、決める所では決めて、はじめて画になるってものです。「相棒が殺されたこと位で、なんで私を許してくれないの?」そんな疑問を持つ彼女に向かって一言、「相棒が殺されたら男は黙っちゃいない」と言い放つボギー、か・かっこよ過ぎです!そうでなくちゃいけません。けど、この映画で一番印象に残ったのはラストシーン、「(鉛の鷹を持ちながら)やけに重いな」と言う警官に一言、「夢が詰まっているのさ」とボギー・・・シビレました!解ってくれるかボギーという感じです。 【ペリエ】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-05-07 16:57:37) (良:1票) |
9.サム・スペイドと言えばハードボイルドの代名詞。小説は好きなんだけど、映画はイマイチ楽しめなかったです。セリフが多すぎるんだと思う。ボギーに例の調子でひっきりなしに状況を説明されると疲れます。あと、男をたぶらかすにしては、女の人がおばさんぽくて、あまりアタマよさそうじゃないのもツラかったス。ただ、最後は格好良かったね。「縛り首になったら思い出してやってもいい。」とかなんとか言うセリフ。あれはキマった。 【黒猫クロマティ】さん 5点(2004-12-07 14:08:56) |
8.能ある鷹は爪を隠す、というか、静かに秘められたものが最後に噴出する快感。鷹だけに。 【紅蓮天国】さん 6点(2004-09-05 23:57:09) |
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7.ボガート、カッコよすぎです。なんだか全部持ってっちゃってズルいという気さえします。ここまでカッコよくされちゃうと後から超えることはほぼ無理ですね。女には決して惑わされないその姿に惚れました。 【えいざっく】さん 7点(2004-08-08 23:50:56) |
6.冒頭の事務所でのシーン、ボガートがキザでカッコいいです。 【しまうまん】さん 7点(2004-06-12 13:07:21) |
5.まぁ中身は普通なんだが、ボガードの役どころが渋すぎ。なんか信念を持っている男のあり方に魅せられてしまった。「男は仲間をやられちゃ黙っちゃいない。」は印象に残った。ハードボイルドか、ん~渋すぎる。 【アルカポネ】さん 7点(2004-01-20 19:11:00) |
★4.ミステリーであまりにも有名な作品なんで期待していたのだが、正直すごくつまらなかった。睡魔に襲われ観終わるまで随分時間を要した。 【亜流派 十五郎】さん 3点(2004-01-01 15:59:03) |
3.ここでの三人(ハンフリー・ボガート、ピーター・ローレ、シドニー・グリーンストリート)が後の「カサブランカ」につながるのですね。やはりH.ボガートの男臭さは圧巻。 【Mr.MONK】さん 9点(2003-12-15 22:57:08) |
2.フィルム・ノワールの代表作。どうも楽しめない。 【STYX21】さん 4点(2003-11-19 02:28:28) |
1.これぞハードボイルド!サムスペードが非情で酷薄な表情の奥に一瞬浮かべる何かを「守ろう」とする強い意思を感じる。 【ひろみつ】さん 8点(2003-10-27 23:21:23) |