3.《ネタバレ》 ある日雪山で起きた1つの事故から奇妙に繋がって行く人間模様。
たまたま通りがかった家に停めてあった車を盗んで走らせる記憶障害を持つ男レネ。
コッソリと内緒で父親の車に乗り込む農夫の娘ニーナ。
2人のほんの出来心が思わぬ事故に遭遇し、人々の運命を狂わせて行く事となります。
主要人物が一人一人色分けされていたり映像面ではかなり拘りが感じられるものの
映画全体に流れる雪山の静か~な空気が眠りを誘うというか・・・。
同監督の「ラン・ローラ・ラン」なんかと比べるとテンポもかなりユルユルなんですよね。
鑑賞中、眠気に襲われては、また最初から見直すという事を何度も繰り返してしまいました(^^;
一応、記憶障害の男レネを中心としたサスペンス、そしてそこから連鎖する人間模様を描いた作品となっていますが、
事故で意識不明の重体となり深い眠りの末、静かに息を引き取る幼い少女ニーナの
運命及び彷徨える魂の悪戯といった
ファンタジー的な作品としての要素も含まれている様に感じました。
途中、ローラの同居人レベッカがレネのさり気ない気配りにホロッとさせられる場面には私も思わずホロッと。
何て事ない場面なんですけどね。