16.《ネタバレ》 これは好きですね。それはひとえに、犯人役のジョイス・ヴァン・パタンがカッコいいから。■一方、コロンボはまるで、金田一耕助よろしく、昔の愛憎事件のこと掘り返したりして、確証もなく犯人揺さぶるネタに使ったりしてひどいヤツだよ。■①受話器が外れてないとおかしいと気付かせておいて(一安心させて)、まんまと電気を切ってしまうくだり、②カバンに目を向けさせて、実は灰皿(バックル)への反応を見てたくだりとか、好きでした。■40年以上前の作品ですが、他の出演者はともかく、コロンボ本人のキャラクターは古びないなあと思っています。だから、散髪に行ったらいきなり古臭くなってびっくりしました。■脚本家が、犯人もやっている珍しい(?)回。 【なたね】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2021-02-03 21:06:19) |
15.このシリーズは作品ごとに監督や脚本家が異なることもあり、時には本作の様に他のシリーズ作とは全く異なった雰囲気を感じさせる作品があります。 トリックやオチは弱いし、警部vs犯人の仕掛けの応酬や息詰まる攻防戦も無い。 犯行以降はほとんど女たちのドラマがメインになっているという点でもシリーズの異色作です。 連行される際、「私の手を取ってくださる?」という犯人。 シリーズ中、女性が犯人の作品は幾つかありますが、ラストでは警部はいつも紳士ですね。 そんな作品の雰囲気にあってもやはり挿入される笑いドコロはなかなか面白かった。 花粉症に悩まされる警部のユーモラスな演技と、キレイに髪を整えているのに、それが全く似合っていない警部の姿は必見です。 【とらや】さん [CS・衛星(吹替)] 5点(2017-06-26 19:19:08) |
14.《ネタバレ》 独特の雰囲気、オールドミスの哀しき犯行。 そこに気絶姉さんや絶叫メイドなど、 よくわからない笑いどころが散りばめられています。 トリックよりドラマ性に重きをおいた作品。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(吹替)] 5点(2015-02-01 07:28:05) |
13.《ネタバレ》 犯人に魅力がなく、話も散漫で印象に残らない作品。 二人も殺した動機があまり伝わってこない。 美術館を失いたくないにしては弱いし、婚約者を姉に奪われた復讐としてはあまりにも回りくどい。 ラストの犯人とコロンボの二人だけにしかわからない取り引きは、過去の殺人を封印するかわりに今回の殺人を認めるものだろう。 シンプルで明快な描写が多い本シリーズの中で、こういうオブラートに包んだ曖昧な描写は珍しい。 屈折して陰気なストーリーと家族間の複雑な確執は、2時間のサスペンス映画ならともかく、コロンボには向いていないし旧シリーズの中では最も浮いている。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 4点(2013-11-25 19:52:17) |
12.今回の犯人は美術館の女性館長。男性ばかりの犯人が多い中で女性というのは目立つし、 女には女なりの殺人動機があるので、ドラマとして見ればそれなりに楽しめる。 ただコロンボ・シリーズという観点から見ると、面白味としては今一つの内容。 コロンボの仕掛けらしい仕掛けもなく、普通の刑事ドラマに近い作りのエピソードだった。 【MAHITO】さん [DVD(吹替)] 4点(2012-09-03 02:02:18) |
11.《ネタバレ》 悪い意味でヒューマンドラマになってしまいました。こういう内容の話なら、コロンボで制作する必要はないのでは?一応、美容院のシーンなど笑いを誘う場面もありましたが、全体的に印象が薄かったです。ミラー刑事も、ウイルソンに比べるとキャラ弱いし・・・。 【ramo】さん [CS・衛星(吹替)] 5点(2011-10-05 12:46:28) |
10.《ネタバレ》 細かいトコロを気にする狭量者のミステリファンと呼ばれてもいい。 「硝煙反応、どーなってんだー!?」と、私は声を大にして、言いたい。 【aksweet】さん [DVD(吹替)] 4点(2011-09-07 00:38:12) |
【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-03-07 21:54:23) |
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8.《ネタバレ》 消炎反応の理屈や姪の部屋にバックルを隠す意味などの突っ込みは抜きにして、犯人のルースがとても哀れで悲しくなってきます。 恋人を姉に取られた過去、自分が産んだ娘を姪と呼ばなければならない現在、そして唯一自分に残された赤字経営の美術館の未来……。 彼女は最後に残された物を人の手に渡したくなかっただけなのです。 人の死については誰だって「死」を思い出すものでしょう? その言葉にコロンボは、「そして殺人は殺人を思い出させる……」 コロンボは、もはや時効(?)になった姉の旦那(かつてルースの恋人)の死と現代の死を天秤に掛けさせ、ルースは、過去を封印する方を選ぶ。 ラストシーン、コロンボにエスコートさせ、部屋を出ていくルースの後ろ姿に胸が痛みました。 【クロエ】さん [地上波(吹替)] 8点(2010-02-14 21:09:36) (良:2票) |
7.《ネタバレ》 本作はトリックとしての面白さに欠けるし地味なので凡作と評価されているようだが、この寒けがするような恐ろしい雰囲気は他のどのコロンボ作品にもないもので、一種特別な作品だと思う(強いて言えば「黒のエチュード」が多少似ている)。その原因となっているのが舞台となったこの古めかしい美術館の雰囲気であり、さらにはこの事件のずっと以前に起きたもう一つの殺人事件である。特に後者はコロンボによってその真相が解明されて行くことで犯人の心の闇が浮かびあがるような仕組みになっている。最後の場面、ジェニーに向かって「私がパパを殺したというのは嘘ですよ」と言い、コロンボに「嘘をついたんでしょう?」と犯人が詰め寄るのはほとんど脅迫のような懇願であり、絶対にジェニーにだけは真相を知られたくないという犯人の悲痛な叫びともとれる。だがこのセリフは単純ではない。なぜならジェニーを陥れたのはそもそも犯人にほかならないのであり、解釈が難しい。逮捕は免れないと思った犯人がこのときだけはジェニーを思いやってそう言ったのだと仮定しておこう。ポアロと違ってとことん筋を通すコロンボが常にも似ず「おっしゃる通り、嘘ですよ」と嘘をつくのは、あるいは犯人のその気持ちを汲んだようにもとれる。「コロンボさん、手をとって下さる?」というのは恐らくは犯人の感謝の気持ちであると同時に「どこへ行くにも殿方のエスコートが必要だ」という姉の言葉が下敷きになっている。全編に流れる音楽も雰囲気にぴったりだ。ああそれからもう一つだけ、この話は邦題より原題(「古めかしい殺人」)の方がいい。 【空耳】さん [地上波(吹替)] 7点(2009-06-18 05:02:51) (良:2票) |
6.姉への遺恨の部分に重きを置いたストーリーを興味深く見ていましたが、結末に拍子抜けしてしまいました。姉への復讐になっているのかも疑問です。 |
5.あの灰皿、どうみてもあれだとわかります。 そもそも、死んだ二人の硝煙反応でおかしいとわかるのでは? なによりタイトルがネタばれです。 |
★4.滅多に見られないキチッと整髪されたコロンボは必見ですが、途中までは横溝正史のような血の因縁とかの含みを感じたていたのだが、オチが灰皿だったりバックルだったりでなんやそりゃと突っ込んでしまうようなくだらなさを感じた作品でした。 【亜流派 十五郎】さん 2点(2004-09-19 00:42:12) |
3.この作品は、トリックや謎解きといったミステリー要素こそ乏しいものの、犯人の動機や内面の部分をとても丁寧に描いているという点では素晴らしい。一見穏やかそうな女性である犯人が、なぜあんなにも惨たらしい殺人を行うに至ったかという事を、犯人とその兄弟の関係や過去を通してじっくりと語ってくれるので、犯人の心情が凄くリアルに伝わってくるし、感情移入もしやすい。そのため、全体的には暗い雰囲気になっているが、シリアスな人間ドラマとしては非常に完成度が高いのではないだろうか。 【きのすけ】さん 7点(2004-05-31 15:45:18) |
2.《ネタバレ》 やっと、自分で登録した作品をレビューする運びとなりました。さて、この作品は世間の評価は余り高くないんですが、私は嫌いじゃありません。確かに、コロンボらしさが余り発揮されておらず、オチもあっさりしています。しかしこの話は、「コロンボが事件を解決する」話ではなく、「ルースが姉に復讐する」話として考えた場合どうでしょうか?そうなのです!ルースは昔婚約者を姉に取られた恨みを、20数年経って、果たしたのです。正に復讐という料理は冷めたころが一番うまいってやつですよ。まず、弟を殺すことによってリットン家の名誉に傷を付ける。弟が強盗と殺しあったと結論されれば、それでもよし。名家ってやつはスキャンダルを嫌いますからね。次に犯人はほかにいるとなると姪に罪を被せようとする。当然、姉は大ショックですよ。そして、最後に自分が逮捕される。弟もルースもいなくなれば、警察と聞いただけで気絶するような、姉はとても生きちゃぁいけませんからね!最後『殿方のエスコートがなければどこにもいけない』という姉に当てつけるようにコロンボの腕を借りて出て行くルース。このとき彼女は20数年の溜飲が下がったに違いない!って深読みしすぎですかね、警部? 【pony-boy】さん 6点(2004-04-11 17:56:50) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 花粉症のコロンボ。美容院で散髪するコロンボ。あまりしつこくないコロンボ。しみじみとした雰囲気で余韻を残すラスト。名家の私財の美術館を舞台にし、また、過去の姉妹間の確執といった話も挿入されて、人間ドラマとしても楽しめました。決め手はさすがです。すぐ気絶する姉や忠実なミラー刑事など笑いのつぼももちろん健在。最後の犯人との駆け引きは、あとで知りましたが、観ただけではわからないでしょう。でも、今のところ、NO1です。 【パセリセージ】さん 9点(2004-03-20 13:49:37) |