★1.「大阪ええトコ・おもろいトコ!」という幻想にも似た思想に満ち溢れた勘違い系作品。何しか安易で、勢い重視し過ぎで、陳腐。笑いのセンスも「やっぱり大阪の笑いのパイオニアは吉本・松竹芸能に頼らざるを得んのか?」というつまらない現実に直面してしまう寒さ・痛さ。ハッキリ言って小学生の夏の絵日記以下の下らなさ。テーマ性も初夏の蜃気楼?ソフトオンデマンド作品のモザイク?にも及ばないくらいの極薄で、兎に角、何が言いたいのかがサッパリわからない。序盤・終盤に魅せたアクションシーンも「結局それがやりたかっただけなんちゃうか?」と思わせる気合の入り方が、悪徳業者に任せた増改築住宅(消防法無視)並にバランスが悪い。ラスト辺りの「置いてけ堀具合」も無駄に秀逸。天神祭のロケやエキストラ・ミュージカルシーンなど、微妙にソコソコありそうな制作費が、カナリ勿体無い。誉めるべき所も無いし、同じ関西人としても同情する気にもなれない。鑑賞後、この作品のショボ具合に対しては最大級の警鐘を響かせることが必要であり、使命だと感じた。うん。感無量です。御静聴アリガトウ御座いました。 【aksweet】さん [DVD(邦画)] 1点(2007-03-20 23:47:22) |