3.《ネタバレ》 SFこそヒューマニズムを語るに最も相応しいジャンル。本作のストーリーは相当好みです。ただ、絵(画)のクオリティや声優の力量が、脚本のレベルに追いついていない気がします。一昔前のTVゲームのムービーシーンを彷彿とさせる無機質な画に、心動かされる要素はありません(注:これは完全に私の趣向です)。脚本は命ですが、映像もまた命。アニメーションなら尚更のこと。どんなに素晴らしい料理でも、紙皿やプラカップに盛り付けたのでは魅力半減と考えます。聞けば、ほとんど個人製作だそう。その努力は称賛に値しますが、それを作品評価に反映させることは監督に対してかえって失礼かと。努力賞は素人の特権ですから。然るべき製作スタジオの技術を駆使してリメイクしたらどんな素晴らしい映画になるだろうと想像してしまいます。