1.《ネタバレ》 『オルタナ』は今ひとつピンとこなかったんだけど、コレは『オルタナ』よりもシンドかったわ。
『オルタナ』で感じた前時代的センス、アレがもっともっと強調されているような作品。
相変わらずのセカイ系、前作ではちょっと『エヴァ』風味?みたいなカンジがあったりしたんだけど、今回はもうしっかり『エヴァ』だねぇ、って映像があったり。
あと、元ネタが昭和なアニメっていう映像も色々出てきて、全体的に懐古主義的な雰囲気がプンプンと漂ってたり。『コナン』とか『ルパン三世』とか、もう定番なヤツ。
そして、前作にはまだ存在していた物語が、今回、限りなく薄くなっちゃってるのよね。
『オルタナ』と話自体は繋がってなくって、ただアイロンとハルハ・ラハル(『オルタナ』のハルハラ・ハル子とは同じ人物だけど違う人物でもある?)が共通してる、って程度。同じ次元の話なのか、平行宇宙とかそういうモノなのか、そういうのすらどうでもいいのか、よーわからん。
今回も6話構成だけど、1話1話に明確な物語の流れがなくて、ひたすら状況がある、ってカンジ。そこからはなかなかキャラの魅力も生まれてこなくて、少人数で語られる終末的な物語は興味を維持するのがタイヘン。
1話ごとに絵柄が変わるのも作家の個性とか言うより統一感が無くなってガタガタした状態に見えちゃうし。
そして色々と思わせぶりな展開の末に辿りつく着地点が、そんな話なんだ・・・ってカンジで、わりと古いというか、ツマンナイというか、今この時代にソレ?と思ってしまって。ハルハ・ラハルの目的がまーなんつーか前時代的つーか昭和歌謡の世界かよ!みたいな状態で、かなりガッカリだわよ。
ついて来られるヤツだけついて来いって作りなワリにカビ生えたような古臭いオチ。全体的に『オルタナ』よりもセンス古いわね。
前世紀末に作られた元の作品の感覚のままに引っ張ってきてるのかしら、遅れてやってきた世紀末、みたいなアニメね。かなり眠たかったわ・・・