1.《ネタバレ》 この映画、何なんでしょうね。故障したエレベーターに閉じ込め得られた元警官と母子と老人。悪ガキ共のイタズラによりエレベーターはさらに制御が効かなくなり、落下の危機に! で彼らの脱出劇が描かれるわけですが。悪ガキ共のエピソードはストーリー上重要そうでいて、実は大して描かれないし(ものすごく中途半端)、肝心のエレベーターの暴走は、上下に不規則にガックンガックン動くだけだし、脱出劇も何ともショボい上に、偶然発見されて助かるというのも、何だかなあ。さらに助かってからもしょうもないドラマが続く・・・あ、そうか、この映画はサスペンスとアクションを絡めているけど、実はダサくて味のあるラブストーリーなんですよ。うん、一風変わった恋愛映画として観ると、いやどうして、ショボい脱出劇とは言えシーンとしては結構よく出来てて見せ場も一応あるし、なんと言っても、主人公の元警官がダサくて妙に親しみの沸くキャラなのがイイ感じなのよね。そういうわけで、この映画、パニックものとして期待させた分、ボロクソ悪口言いたい気持ちも無いでは無いのですが(というかむしろその気持ちが強いのですが)、いざそれを口にするのは、やっぱり何だかちょっとためらわれる、すこーしだけ味方したくなる映画なのでした。