21.冒頭から死体が語りだす、落ち目のハリウッドスターの狂気を描くなど斬新な作りの作品。実際のスワンソン自身すごい派手な生活をしていたらしいが、あの時代の大スターは今とはだんちの扱いだったのでしょう。それが落ち目の大スターの狂う役、実際にもすでに忘れかけられていたスワンソン、実像とダブるようなこんな役によく出たなぁと思う。デミル監督本人が出てたりと興味深いシーンがある。 【キリコ】さん 8点(2003-03-07 15:34:29) |
20.50年以上昔の映画とはとても思えない!本当に素晴らしい!ハリウッド内幕物の原点。D・リンチも敬意を示す一作。 【クロマス】さん 10点(2003-02-18 20:27:23) |
19.《ネタバレ》 この映画はとにかく『凄い』としか言えません!後半のグロリア・スワンソンのこれでもかというくらいの発狂ぶりは、とても恐ろしくて凄いですね。なのに、、、何故スワンソンは主演女優賞をもらっていないんだろうか?あのイカレぶりは『ミザリー』のキャシー・ベイツだって目を丸くすると思う。「おかしいなあ」と思うのは俺だけですか? 【ピルグリム】さん 9点(2003-02-11 10:00:14) |
★18.この映画は、脚本の良さと配役の妙に尽きるのではないでしょうか。そのおかげで、この映画は奇妙なドキュメンタリー性を持つこととなりました。迫真の演技なのか、それとも役を借りた上での生の声なのか…。この境界をも曖昧にしてしまうとは…、恐れ入りました、ビリー・ワイルダー監督。 |
17.2回見た。かなり好き。古いのに退屈しないで最後までみれるのがすごいです。 【あああ】さん 9点(2003-02-02 15:56:26) |
16.(ややネタバレ)文句ナシでしょう。はじめっから終わりまで完璧。もう十何回も観てるけれど(ビデオでね)、観るたびにいろいろな発見がありますね。今日の発見は、シュトロハイムが言う「楽師たちはまだこのことを知りません」この一言があるとないとじゃ本当に大違い。その後のシーンでベッドのノーマを見たときにズシッときます。 【ディディエ】さん 10点(2003-01-22 02:07:28) (良:1票) |
15.《ネタバレ》 (全面的に改訂)さて、本作で最も評価すべきはノーマ・デスモンドという一人の女優が辿る悲劇を通してハリウッドの諸行無常っぷりを辛辣に、それでいて娯楽性たっぷりに描いて見せたワイルダー(とチャールズ・ブラケット)の凄まじい迄の力量と先見性だろう。先ず”サイレント期の大女優”というノーマの基本設定がウマイ。過去に生きる亡霊の如き彼女の存在を描くに説得力抜群である。ホールデン扮する青年ギリスとのジェネレーション・ギャップを映像とサイレント風演技で雄弁に表現している。勿論MVPはグロリア・スワンソンを措いて他にあるまい。野心に燃えるワイルダーの演出・シナリオに敢然と受けて立った彼女の”女優魂”にはただ敬服するのみ。殊にラスト、発狂したノーマが「サロメ」の衣装で階段を降りつつクローズ・アップで迫る様は正に「鬼気迫る」の一語。ここにも又、演出と役者の幸福なる二人三脚を見る思いがした。マックス役のシュトロハイムも圧巻。こういう作品を傑作と呼ぶのである。 【へちょちょ】さん 10点(2002-12-24 05:52:47) (良:2票) |
14.ビリーワイルダーが名監督ということは当然知ってはいたのだが、彼はコメディ映画の巨匠という認識だったので、オープニングでまずビックリ。しかも、かなり若い時の作品と知って、再度ビックリ。なにより脚本が本当に面白い。人間の持つ、どうすることもできない弱さが、主要3人を通していろんな意味で描かれていて、泣けてきてしまった。やはり、素晴らしい監督というのは、若いうちに必ず傑作を撮るののなんだなあ、と嘆息。先日、BSでしていたR・ヂュパル主演の初期のルーカス作品(題名ど忘れ)を見た時も同じことを思ったような気がする。日本は、どうして映画界に天才がいかなくなってしまったのだろう。それが悔しい。 【showrio】さん 9点(2002-11-25 15:23:56) |
13.とってもいい映画です。ストーリーも面白く、観終わった後も深く考えさせられる。 ロンドンとブロードウェイの舞台版を観る前に、観ておけばよかった(後悔!) 【FO】さん 10点(2002-11-25 00:32:49) |
12.文句なしの10点満点。ワイルダーはコメディも勿論最高だけど、愚物にとっては本作がベスト。スワンソンとシュトロハイムの鬼気迫る名演に脱帽。見るべし!! 【愚物】さん 10点(2002-11-06 01:10:28) |
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11.スワッソンとシュトロンハイムがこの映画のセリフのようにかつては事実上の夫婦だったと聞いてあまりもの多重構造の脚本に驚く。当時 ワイルダーは只の新進気鋭の演出家の一人に過ぎない筈なのによくこれが撮れて公開できた物だ。アメリカ映画史の金字塔といっても過言ではない。芝居を志している若い世代は是非スワッソンの狂気のような芝居をみて欲しい。と書いて彼女は演じているうちに現実の出来事と思っていたのではないのか。凄い映画です。 【あきちゃん】さん 10点(2002-11-03 22:35:42) |
10.見事な脚本で最初からぐいぐいと引き込まれる。ラストのグロリア・スワンソンがめちゃくちゃ怖い。この場面、映画館のスクリーンで観なくて良かったと本当に思う。ビリー・ワイルダーという人の名監督ぶりに今更ながら感嘆する。派手なCGや特撮が無くても面白い映画は作れるという見本である。 |
9.意外にドロドロしていて、意外に恋人がいながら他の男を好きになって、意外に予想外の展開をして・・・・・。ラストの醜悪なグロリア・スワンソンが迫ってくるシーンが、この映画の印象の全てでした。 【イマジン】さん 8点(2002-08-16 10:50:04) |
8.真剣に見入ってしまった。一度お蔵入りした(しかけた?どっちだったっけ)理由も分かる。スワンソンにも、シュトロハイムにも、あまりにも残酷すぎる内容だ。よく出演OKしたなあ。それにしても、ストーリーが面白い。オススメ。 【さくら】さん 9点(2002-07-27 23:27:30) |
7.満点!!こんなに引きつけられた映画は初めてでした。手塚治虫の漫画を思い出させる最高の演出でした。始めに見せたオチだけでなく、ラストに大オチがあり最後が大きく締めくくられてて大満足!最近の映画のラストに分けてあげたいくらいでした! 【y/z】さん 10点(2002-07-13 02:28:31) |
6.(ネタバレ注意) 今となっては特に目新しい題材ではなく目新しい作りでもありませんが(古~い映画に詳しい人は色々と楽しめるらしい)、ラストの三段落ちには正直唸った。ウイリアム・ホールデンが死ぬのは最初に分かっていること。そしてグロリア・スワンソンの狂気も最初から分かっていたこと。しかし、執事が監督になることによって狂気と哀愁が増幅されるラストになっていたとは! いみじくもカメラの前に立つスワンソンに、実はスワンソン以上に過去にしがみついていた執事が「アクション!」をかける。狂人が演出する狂人の演技、こりゃいくら何でもブラック過ぎる…(その他諸々、ビリー・ワイルダーって人は相当性格悪いのか?)。この映画、ただ事じゃ済まされません、9点献上。 【sayzin】さん 9点(2002-06-06 00:11:27) |
5.今までビリー・ワイルダーの作品はコメディしか見ていなかったのですが、シリアスものもやはり良かったです。過去の栄光を糧に生きる女優ノーマは恋に弱く見ていて切なくなりました。最後に階段を下り、アップになるにつれ同時にぼやけていく終わり方はかなり印象に残りました。全体を通してセンスのいい映画だと思います。 【もみじプリン】さん 8点(2002-05-06 22:39:21) |
4.洒落てるね。軽快なテンポ。とっても知的な脚本。脚本家の話の脚本なんて頭のいい人じゃなきゃ書けないだろうなぁ、、、。余談ですが、ビリー・ワイルダー監督の名言「人を退屈にさせることは罪だ」は、いつも胸にかかげてます。 【あろえりーな】さん 7点(2002-04-29 12:56:10) |
3.所謂サイレントの時代には本作のタイトルと対をなす「サンライズ」という傑作があり、執事のマックス役のシュトロハイムが監督し、映画のオールタイムベストには必ず顔を出す「グリード」があり、劇中、グロリア・スワンソンが道化て扮するチャップリンの一連の作品は言うまでもないが、スワンソン自身「チャップリンの役者」に出演してたりする。スワンソンが劇中語るように映画が最も輝いていたのはサイレントの時代であり、映画は音声というものを得た替わりに見る者に与える夢を失い、また、質そのものもノーマのキャリア同様、凋落(つまりサンセット)の一途をたどっているのだろうか・・・という危機感をワイルダー自身、本作製作当時に抱えていたことは想像に難くないが、映画を撮り続けることの必然を見出そうとし、得た答えが(誤解を承知で言えば)最早映画とともに心中するしかない、というものであるがゆえ逆説的に作品に永遠の生命を吹き込む、という何とも皮肉な離れ業をやってのけたことには只々敬服するしかない。つまり、本作のオープニング、死人のモノローグから始まるという当時としてはえらく斬新であった手法も「終わりから始まる」という永遠の時間軸の中を生き続ける、ということからその必然が理解できよう。すなわちエバーグリーン。 【ダイ】さん 9点(2002-03-07 12:19:31) (良:1票) |
2.ビリー・ワイルダーによるハリウッドの内幕ものですが、この映画は結構シリアスで、サスペンス色も加味されている。往年の栄光にすがる映画女優と、売れない脚本家と女優の家に仕える執事の奇妙な共同生活。印象深いオープニングから始まるフラッシュ・バックも見事な手法で、ワイルダーの映画にしては珍しく陰鬱な調子で映画が進められていく。お見事な残酷物語。 【チャーリー】さん 9点(2002-03-06 17:05:59) |