31.《ネタバレ》 シリーズ6作目。どこがどう純情篇なのだろう?こっちこそが望郷篇じゃないの?なんて思ったり。 男はつらいよは、'69年8月、単独作品として公開されたところ、好評で続編を創り、それも好評でシリーズ化。それでも5作目で完結したのが1年後の'70年8月。凄いハイペース。そこからまだまだ引き伸ばして創った作品が本作のよう。DBで言えばセル編か?'71年1月の作品。 出だしから行きずりの女を助ける寅。彼女を抱かない理由を優しく言い聞かせるのが格好いい。五島に行ってからも女と父親の板挟みになりつつ、故郷について自分の思いを話す寅。随分と大人な言い方で“シリーズ化に際し人情モノに全振りしてきたか?”って思ったくらい。 だけど柴又に帰ってくると、博とタコ社長の板挟みになって、出先で見せた大人なところを発揮せず、有耶無耶に投げ出して、無責任に酒宴に参加してしまうのが、何だかなぁ…だわ。 本作のメインが朝日印刷の現状なのかな?博が居ないと経営が厳しいこと。タコ社長の奥さんと小さな子どもたち。従業員慰安レクの舟遊びのショボさ。大変だな梅太郎さん。 おばちゃん「この人ね、私のいとこの嫁行った先の主人のメイの、夕子さん」こういう『…要するに、誰?』ってなる冗談話好き。だけど、ついこの間まで春子先生(3作目)に間貸ししていた部屋をまた間貸し。時間軸とか気にしちゃいけない作品なんだろうけど、寅さんって大学時代の私より故郷に帰る頻度高いわ。 最初と最後の宮本信子&森繁久彌の親子の話は良かったけど、長期安定シリーズに入るための低空飛行か、単独作品としては際立ったものを見つけにくい作品でした。 【K&K】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2023-07-02 15:36:54) |
30.《ネタバレ》 シリーズ6作目。今回は定番の展開を逆手に取った感じで、結構笑えました。おいちゃんの口癖「バカだね~寅は」や「しらないよ」が連発でとても楽しかったです。大物俳優の森繁久弥や宮本信子ががあんな端役で出演しているのにちょっと驚きましたが、ラストの森繁の涙はちょっと感動しました。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-02-23 17:38:14) |
29.安定感のある展開。そして感想もほぼ他の作品同様。 こういった映画を定期的(季節的)に観ることも意義があったんだろうとは思う。 【simple】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-02-19 23:11:30) |
28.キャストへの驚きの連続につい点数加増。 冒頭部、寅さんの五島への旅路の途中亭主と喧嘩して飛び出したまま故郷へ向かう赤子連れの女として先日2007年約10年ぶりに銀幕に復帰した姿を拝んだばかりの宮本信子が登場。20代後半の頃の彼女がほぼノーメークで影のある女を怪しげに好演。父親役が森繁久彌だったのはついスルーで、これは「小早川家の秋」(1961) でも犯した同じ過ち。この人には終末部ではつい持って行かれてしまった…。 若尾文子氏は溝口作品「赤線地帯」(1956) と小津作品「浮草」(1959) にて当時20代前半の彼女にほだされたっきりで、その後の再会があっという間に71年まで飛ぶことになってしまうとは予想だにせず。ただこの時期での広い範囲の年齢層の男どもがついぽかんと口を開ける妖艶な美女という設定に足るキャスティングであることには違いない。とはいえやはり彼女にはスクリーンで会う度にどこかズキンと痛い。 で、最後の驚きは町医者役で登場した松村達雄氏。後日初代おいちゃん森川信の早逝にともない後続に回る人であることはすぐ気づけたのであるが、この方こそが先日鑑賞したばかりの「解夏」での住職であったことを知った時には…。8作目までのおいちゃんはじっくり楽しませていただくし、9作目からのおいちゃんもじっくり楽しませていただきます…という方針に若干軌道修正。 ふるさとは、遠きにありて想うもの。 身に沁みます… 【kei】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-05-27 10:15:42) |
27.《ネタバレ》 「もしその男が2000円ぽっちの金で、妹の体をどうこうしようなんて思っていたら、おれぁそいつを殺すよ」今回のベスト名言は、序盤で寅が宮本信子に言ったこの台詞。自ら寅に輪をかけたダメ兄貴ゆえ、一層そう思うのかもしれない。 ところで今回のマドンナは、なんだかちょっと消化不良な感じ。個人的にこの女優さんの魅力にピンと来ないというのもあるが、とら家からの去り際があんまり薄情じゃないか、と言う気がするからかも知れぬ。物語の話しだし、おいちゃんおばちゃんも「気にするな」とは言っているが、あんな唐突なやめ方はない、と思うのだ。店が困るじゃないか。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-05-12 17:20:22) |
26.《ネタバレ》 まさに人情、まさに寅さんですねぇ。若き宮本さんと森繁さん親子、とても美しい若尾さんなど見どころも多い本作ですが、言いかけて聞こえなかったサクラとの別れの場面は切なくも素晴らしいシーンだと思います。うん、とっても良かった!8点献上イタシマス 【Kaname】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-11-28 21:51:18) |
25.《ネタバレ》 最後の駅のシーンで寅さんが下駄の足をさするシーンがなんだか切なくなるなー。 【ホットチョコレート】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-11-23 06:11:29) |
24.《ネタバレ》 【 オイオイ 宮本信子さんは全くタイプじゃなかったのか 寅さんや。って茶化してみてみる ここは長崎:五島列島から急遽帰るよ 帰郷篇 】 旅情感たっぷりでしんみり味わい深く始まる今回なんですが、劇中、中盤にてすごく引っ掛かる部分があり、それ以降があまり楽しめなくなってしまった。それは、ヒロシが工場をやめたいんだがといった問題、ここはサラッと見過ごすわけにはいかない ここで寅さん ヒロシ夫婦と そのヒロシを引き留めてくれと切に願うタコ社長の必死な頼みを 共に安請け合いし、結果、どちらの思いをも共にないがしろにしてしまって、それでいて平気で 酒だ 騒げだ とやってる寅さん これはもうさすがにヤバイっしょ マズイぞ イカンでしょ。こんな無責任で出鱈目なことやってる寅さん見たくなかった。これでは、いくら前後の話が良かったとしても とても後味の悪さが残ってしまいましたぞ。それでいて純情篇とはこれ如何に・・・ なんかすっきりしなく終わってしまいます。でも、さくらとの寂しい別れのシーンにおいて思うこと・・ くぅ~~ なんて寂しい別れなんだ やるね ずるいね 汚いねぇ~~~っっっ!!(ってもちろん良い意味で。) さてと、気分を変えて次回作。次回7作目のゲストマドンナは榊原るみさんだって。幼少の頃から、かわいらしいお姉さんだなってずっと記憶していた素敵な女性。榊原るみさんだって 榊原るみさんだって 榊原るみさんだって。(ってホントに楽しみだから三回言ってみただけ) しかし、ホントすっごい楽しみなのだ。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2013-11-22 20:01:06) (笑:1票) |
23.《ネタバレ》 最初に見たときは、若尾文子のマドンナの存在がどうも浅くて物足りなかったのですが、再見してもそれは変わりませんでした(笑)。よって、寅さんの恋の病というのも、あまり説得力はありません。ただ、若尾さんが問題というよりも、この作品はサブエピソード部分の出来が良すぎて、マドンナの出る幕が狭められてるのですよね。冒頭の宮本&森繁の強力なドラマとか、博の退職騒動の盛り上がりとか(もしかして、「寅さん相手に服を脱ごうとした女性」というのは、シリーズ中絹代が唯一なのでは?そして、宮本さんの驚きの視線を受けた切り返しの寅さんの「険しい悲しみ」の表情も凄い)。●シリーズの歴史という観点から見ると、(1)源ちゃんが本作から帝釈天に居着いている、(2)柴又駅での見送りシーンが初登場、という点でも重要な作品です。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-07-27 13:01:22) |
22.《ネタバレ》 前作『望郷篇』でひと区切りつけたかったシリーズが、さらなる長距離走になっていった第六作。テーマは大袈裟に言えば「故郷からの独立の難しさ」となりましょうか。故郷へ逃げ帰る宮本信子のエピソードで始まって「帰るところがあるから俺はダメなんだ」と寅は自覚し、「でも俺帰るとおいちゃんもおばちゃんも喜ぶからな」と理由を見つけて柴又に帰る(タイトルでは珍しく故郷の空撮もあり)。ところが帰ると邪険そうなおいちゃん・おばちゃん、その理由である下宿人若尾文子と顔を合わせ…、という段取り。あわせてヒロシが独立したがるという重い話題もあり、親(故郷)の金をあてにする。社長への義理と夢との葛藤はもっと突っ込めるモチーフだが、寅の無責任ぶりで笑いをとってあっさり決着。いつもマドンナ役の魅力を引き出すシリーズだが、今回の若尾はあんまりパッとしなかった。夫が迎えに来るとすぐ帰ってしまうのは彼女の役ではないような。「女って弱いわねえ」と呟くだけ(逃げ帰れる故郷のあった宮本信子との対比)。啖呵売(たんかばい)がたっぷり収録されてるのが本作の特徴。小沢昭一が「日本の放浪芸」を完成した年で、そういう民俗学的なものへ世間の興味があったのか、それとも監督の小沢の労作への直接オマージュだったとも考えられる。「消えつつある文化」としての寅の口上を学生(?)が録音してる場面があり、はっきり滅ぶ側の人間として寅が眺められている。本作の締めとして「故郷ってやつはよう」と寅が言いかけると、電車のドアが締まって最後まで言わせない節度。 【なんのかんの】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-07-20 09:57:43) (良:1票) |
|
21.《ネタバレ》 博に独立話の仲裁を頼まれ、タコ社長へ談判しに行くが泣き付かれて板挟み状態に。どうするのかと思ったら放置しました。話の内容云々では無く、その人の想いの強さに共感するのが寅次郎の個性。それが美点であり、欠点でもあることが良く分かります。森繁と宮本信子のエピソードは、故郷に1本の電話を入れることの意義が丁寧に演出されていました。松村達雄が演じる内科医がタバコを咥えながら診察していてドキッとしました。40年でタバコ環境は随分と変わりました。そんな市井の変化を楽しむのも一興。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-10-18 01:42:44) (良:1票) |
20.若尾文子さんがめちゃめちゃ綺麗。ヒロシの独立ドタバタが面白い。個人的には森繁さんと宮本さん親子のサブストーリーをもう少し観たかったな。メインとサブ、それぞれのラストが秀逸。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 6点(2012-05-19 17:37:27) |
★19.《ネタバレ》 マドンナは若尾文子。
あいかわらず綺麗かつ妖艶である。艶めかしすぎて、とらやに全くマッチしていないw この違和感は致し方ないかな。とらやではハチャメチャな寅さんも、地方に出向くとすごくいい人。人情に篤く、気配りの効いた人徳者となる。宮本信子が若い。森繁じいとの絡みをもっと見たかったな。 【onomichi】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-04-28 22:56:07) |
18.シリーズの中では地味だけど、落ち着きがあって味のある映画だと思います。その雰囲気を醸し出しているのが若尾文子さん、どこか他のマドンナとは違う、さすが大映を背負った名女優だと感じさせてくれます。 それと何と言っても、ラストのさくらとの別れのシーン、「故郷とは・・・」と言いつつ、列車のドアが閉まる、名シーンだと思う。 また宮本信子さん、森繁久彌さんもこれだけで終わってしまうのがもったいないくらい。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-06-08 07:36:39) |
17.《ネタバレ》 【制作メモ】本シリーズを終了させる予定で第5作が制作されたが、評価が高かったので本作が制作された。この時点で観客動員数は75万人以下と低く、200万人以上のヒットを記録するようになるのは第11作目以降。【寅次郎の行動パターン】①おいちゃん、おばちゃんとは少し気まずいく、会話がぎくしゃく。②タコ社長とはケンカ。③印刷会社社員を労働者諸君といって見下す。④弟分の源公を小バカにする。⑤御前様には低姿勢で挨拶。⑥博には兄貴風をふかす。⑦さくらへの兄妹愛が強い。妹のために立派な兄貴なりたいと願っている。⑧美人にすぐ惚れる。惚れると堅気人風に人格が変わる。告白まで進展しない。⑨義理に厚く、人情にもろい。【感想】本作はシリーズの持つ魅力が満載。テキ屋稼業の渡世人である寅次郎の孤独と望郷の念はひしひしと伝わる。これと対比して柴又の人情味あふれる暮らしぶりが描かれる。隣人を気軽に夕食誘うこと近所つきあいが普通に行われる世界。寅次郎が帰りたくなるのも頷ける。◆・寅帰宅で、ドタバタが始まるのだが、博の独立問題の挿話が出色。無責任と勘違いで話は進展し、大騒動になって、最後は大団円。ファミリー向け、コメディとして成功している。◆「わかっちゃいるけど止められない」のが寅次郎。真人間になろうという気がないではないが、気ままな渡世稼業が身にしみている。フラれるのとわかっていても、ついつい美人に惚れる。日本一の「空気が読めない人間」。口がすべってつい余計なことを言う。売られたケンカは買う習い。頼まれごとは引き受ける。悪気がないだけに始末が悪い。そんな人間味あふれる寅さんには誰だって感情移入してしまうだろう。◆一方マドンナはお飾りで、あくまであこがれの存在でしかない。心の内面が深刻に描かれたり、成長したりはしない。チャップリンの映画ほど感動しないのはこのため。◆不幸な家出嫁の漁村での場面は味わい深かったが、展開があっさりしすぎている。働かず、嫁の給料ぼったくりのダメ亭主が、急にまじめに働きだしたりしない。ご都合主義だが、シリーズのファンにとてはお約束。◆お約束といえば、さくらとの別れのシーン。「故郷ってのはなあ」で、ドアが閉まって聞こえない。良い演出です。全て言っちゃあおしまいよ。 【よしのぶ】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2010-12-05 13:51:18) |
16.《ネタバレ》 最近図書館で借りた「男はつらいよ」の研究本を頼りに、このシリーズを見続けているのですが、ある程度パターンがあっても時代に勢いが感じられますね。 今観ても笑えるし、凄く面白い。 若尾文子さんが演じるマドンナは、監督の意向かイメージを崩さない守りに入った役作りですね。池内淳子さんとキャラが被っているように思います。 意外なのは、宮本信子さんと森繁久彌さん親子。これだけのエピソードで終わるのは、とってももったいない。 宮本さんは個人的に好きな女優さんですが、マドンナとしての花がないのが残念。 でも、DVDについた予告編を見ると、本編にはない寅さんと宮本さんのドラマがあったりするんです。そこんとこ、もっと観たかったなぁ…… 話は変わりますが、倍賞千恵子さんは茶髪が似合います。 【クロエ】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2009-08-14 12:36:59) (良:1票) |
15.《ネタバレ》 寅さんの夜汽車の中での「故郷は遠きにありて思うもの・・・」の語りで始まる本作は、「望郷篇」という作品もありますが、様々な故郷を思う望郷の念と故郷で待つ人の思いが温かい作品です。「ふるさとの川 江戸川」を見て故郷柴又が懐かしくなりとらやに電話をする寅さん、五島の故郷の島が懐かしくなって帰る途中の若い母親、そこで森繁さんに故郷柴又を懐かしそうに語る寅さん。「やっぱり帰るなァ!」と飛び出していく寅さん。この時の渥美清さんの表情がいいなあ・・・。と、前半は色々な望郷の思いが味わい深い。そして帰郷後の話もとにかく面白い。とらやにはマドンナが下宿中。「寅がいなくて幸いだったな」なんて話していると絶妙のタイミングで帰ってくる寅さん。(この時の寅さんの姿を見たおいちゃんの鳩が豆鉄砲を食らったような表情が絶品!)そして博の独立騒動は数あるとらや騒動の中でも指折りの楽しさだと思います。そして最後も寅さんの故郷への思いが作品を締めくくります。さくらと柴又駅のベンチに座り、寅さんが家出をした時の思い出話と、電車に乗り込み、「辛い事があったらいつでも帰っておいでね」「故郷ってやつはよう!故郷ってやつはよう!」そして電車の扉が閉まった後も寅さんは何か言っているけどさくらにはもう聞こえない。このさくらと別れのシーンもまた、シリーズ史に残る名シーンの1つではないでしょうか。マドンナと寅さんの心の触れ合いがやや物足りないですが、これも僕のお気に入りの一本です。 【とらや】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2009-07-07 21:41:41) (良:2票) |
14.《ネタバレ》 40周年記念上映で鑑賞しました。テレビ放映やDVDで何回も観てるのに、柴又駅のさくらとの別れのシーンはぐっときてしまいました。 階段脇に、夏寅で大活躍するカキ氷の機械がしまってあるのを発見して嬉しかったなぁ。 【ローライド】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-12-06 22:15:38) |
13.《ネタバレ》 今回のマドンナは、今までとは違いすぎる大人の色気を持った女性。雲の上の存在で、少ししっくりこなかったな。そして、落ち着いた作風ながら、寅さんの暴れっぷりが対照的。マドンナの性格を意識したのだろう。 【TOSHI】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-08-13 23:22:13) |
12.本作を観た時点では、若尾文子さんをよく知らなかったので、再見してみたい作品。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2007-10-04 23:05:17) |