43.北野映画で見せるのとは全く異質なたけしの暴力シーンはちょっと意外でした。今まで見た事もなかった朝鮮長屋の生活風景などは新鮮でよかったのですが、この時間で金俊平の一生を一気に描くにはちょっと無理があった気がする。ポンポンと時間が過ぎ去っていくので、各エピソードの印象が意外と薄く、結局残るのは「たけしがなんか不条理に暴れまくってた」ってことだけ。どこかの時代だけに絞ってミッチリ描くか、三部作とかにしたほうがよかったかも。 【とかげ12号】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-10-27 22:32:09) |
42.崔洋一が何故、今この映画を作ったのか理解に苦しむ。僑胞の話を映像化する時代でもなく。むしろそんなタブーに挑むかの映像は、おおよそ大衆の鑑賞者には理解得ないものだと思う。では何故そのような傍観者に、嫌悪感を産みかねない映像を残したのか。この映像によって観客が得るものは何なのか??僕自身、今一度この映像を解き明かさなくてはならないと思う。また、古来何故男性優位が文明化されているのかという疑問を、あらためて考えさせられる作品でしたね。 気が重い作品でした。 【Pizz】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-10-26 03:02:54) |
41.迫力とインパクトはあったけれども、崔洋一の演出は、ほかの作品同様、ケツの穴を目の前につきつけて、どうだというような、悪趣味なところがあるので減点。 【goro】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-09-19 02:31:08) |
40.予想よりも面白くなかったです。関西在住の者としては、まず俳優さんたちの関西弁の不完全さがかなり気になりました。ビートたけしさんは大ファンなので楽しみにしてたんですが、彼の怖さ・無気味さはこの映画のように叫んだり過激に体を動かしたりすると打ち消されてしまう種類のもののような気がします。たけしさんが悪いというのではなく監督の領域だとは思うのですが、北野映画で静かにたたずんでるたけしのほうがよっぽど怖いと思いました。俳優さんの熱意を否定するわけではありませんが、何か観ながら「大変なことやらされてるなぁ」と終始感じてしまい、それを熱演ととるのは私としてはどうも違うような気がしてしまいました。シーンの描き方にも監督の美学が見えず、なんとも感想の持ちにくい映画でした。 【クリロ】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2005-09-16 01:09:43) (良:1票) |
39.冒頭のシーンから、これは、日本版『ゴッドファーザーPART2』なのかなと思った。主人公は、ドン・コルレオーネよりもぶっとんだ<怪物>だったけど、「血と骨」というタイトルが象徴する「家族」という関係の重さは十分に伝わってきた。一人の怪物とその家族の物語から、大阪の朝鮮人集落の物語、日本現代史(いや、東アジア現代史か)への広がりを感じるストーリーも、大河ドラマの定番だけどやっぱりよい。ビートたけしの起用は最初疑問符だったけど、あの原作を、よくここまで映像化したものだと思う。花子の葬式での俊平と英姫が対峙するシーンはゾクっときた。 ただ、とくに前半のエピソードがブツ切り気味で、金俊平の暴力エピソード集みたいになってしまったのは、少し残念。 【ころりさん】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-08-24 01:41:26) (良:2票) |
【武蔵】さん [DVD(吹替)] 4点(2005-08-15 16:22:58) |
37.《ネタバレ》 目が釘付けになって、見入ってしまう映画だった。ドキュメンタリーのようにブツ切りされたような編集に、しっかりした役者たちが勢揃いで、すばらしかったと思う。金俊平の少年期や戦中をあえて?描かないことにより、観ているほうが「なぜ、あんな人間なのか?、なにがあったんだ?」と考えてしまう、他の登場人物に対しても同様。(原作読むと解るのかな?)いろんな評価をされているようだけど。解りやすいだけが良い映画じゃないと思うし、こういう行間を読む事を強いる映画は観終わってもジワジワ来るね。私の友人は「親に殴られたこともないし、あんな人いないよ!」と言っていたが、あの時代を正確に描くとリアリティが無くなるのかと思いゾッとした。 【カーヴ】さん [DVD(吹替)] 7点(2005-08-05 16:17:08) (良:1票) |
★36.女としてというか人間として怒りを覚えました。暴力とか欲とかなんであんな人間になってしまったんでしょうか。。父と一緒にみていたので、とても気まずかったです。 【キャラメルりんご】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-08-02 15:14:47) |
35.この映画の中で「おまえは金俊平の息子やぞ!」これほど説得力の無い言葉は他にない。 【ケンジ】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-07-24 13:09:29) |
34.いらないエピソード多すぎ。でも濱田マリ最高。 【k】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-07-16 00:38:40) |
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33.主人公をあそこまで色と欲の亡者に駆り立てたのは何だったのでしょうか。 描写されなかった青年期の生い立ちが暗い影を落とします。 何度も脱線しながらも機関車のように他をはき散らしてしぶとく猛烈に生きた主人公ですが、その「血と骨」の奥底では自分の死に場所を探していた様にも映ります。 どんなに辛い仕打ちを受けても貧しく行き場所の無い人間は、身が折れるまでそこで耐えるしかありません。 金俊平は、そんな時代の生んだ化け物だったのかも知れません。 どんな生き方を選んでも所詮諸行無常、選べるならば皆もっと楽に生きる道もあったはずです。 選べない時代の選べない人たちの哀歌。 かろうじて持ち合わせた愛情のかけらさえも人を傷つけるという悲惨。 苦しい映画でした。 【Beretta】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-07-06 13:52:45) (良:4票) |
32.最初と最後の船から大阪の町を見つめるまなざしから蒲鉾屋をはじめるまでの間の人生に想像がふくらみます。いっしょに見た妻は 何でこんな映画を見せる!!気分悪い!!と怒っていました。 【かじちゃんパパ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-06-30 08:50:05) |
31.“暴力”という言葉は、この映画の為にあるような気がする。観終わった後、首をしめられているような息苦しさと、激しい怒りに襲われました。もう、二度と観たくない。 【ボビー】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-06-26 17:03:29) |
30.今までみた映画の中で不快な映画TOP3に入るはずなのに、最後まで見てしまった。 これはやっぱり、なんかこの映画の魅力なのかもしれない。 たけしのすごさ?なのか。 とにかく観ているのにも体力が必要だった。 【ckeru】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-06-08 18:28:06) |
29.《ネタバレ》 とりあえず最後まで不快な気分を持続したまま終了しました。よくできているんだろうが、主人公に魅力を感じられず単なる強欲男が自業自得で寂しく死んでいくという印象しかなかった。だけど鈴木さんと新井さんの演技力は凄いですね。 |
28.はっきり言って、“たけし”では役不足ですね~ 凄みも無ければ、迫力もない! 関西弁もまるっきしダメ..もっと喧嘩が強そうな、ゴッツイ奴(赤井英和タイプ)で、声のでかい台詞が通る役者じゃないと..ぜんぜんピンとこない!(とは言うものの、たけしじゃなきゃ~ただのマイナー映画になっちゃうもんね~) 物語の方は、「だからどうした?」って程度の作品..「むかしむかし、こんな乱暴者がいました..」と紹介しているだけの“伝記”もの..まったくの期待ハズレです! 荒んだ生活の中、けなげに生きる..とか、真っ直ぐ1本筋の通った暴れん坊!とか..いくらでも描き方はあるだろうに..観ている者が共感出来なければ..映画として、かなりキツイ.. それから、人の半生を描くと、単発の話を繋ぎ合わせただけの作品になりがちだが、ブツっ ブツっ、と話が切れる、本作もそれは否めない..脚本が悪いのか..演出が下手なのか..ほとんど駄作一歩手前のB級映画です... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-05-27 12:13:33) (良:1票) |
27.一人一人の役者の個性が際立っている。決っしてたけし一人で成り立った映画ではない。が、しかし、それでも尚あり余るほどの北野武の存在感の凄まじさに脱帽です。ふと思ったのが、もし北野武がこの世を去った時、いったい誰が彼の代わりを演じられるのだろうかと思った。全く無理な話で、おそらく完全に北野武は北野武でしかないという決定的な固定ジャンルになってるのだろうと確信しました。作品自体の評価に戻しますが、残念ながらストーリー運びが若干ちぐはぐ。いつ物語が始まるのだろうと思いつつ最初は見ていた。見終わってみるとだから何だという思いになってしまう。もっとこの作品を吟味するにはやはり小説を読むしかなさそうだ。そういうパターンは私は好きではないのだが、そうしないともったいない映画だとも感じました。 【はむじん】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-05-21 00:10:29) |
26.一人の男の生き様をとことん描いてくれた作品だと思う。北野武の演技は本当に迫力がありますねっ!スケールもでかかったです。しかし波乱に満ちていて最初は見ていて面白みがあるんですけど、そのうち単調になってしまってる気がして惜しかったです。しかしよくここまで本当に最後まで一人の怪物と呼ばれた男の一生を映画で描ききってしまったなと思いそこは凄みを感じました。 【Ⅴ.I.ッKU-S】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-05-19 23:13:44) |
25.コメントに困る映画。いい絵が撮れてるし重みだけは存分にあるが、これが映画として面白いかと言えば、全然面白くない。おそらく映画の冒頭で観客が感情移入するべき視点を見つけられないのが原因。子供時代の金正雄の存在感が無さ過ぎるのだ。 【337】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-05-17 04:14:01) |
24.この映画を原作者の人生と投影させながら観ました。 金俊平は、原作者の梁石日さんの実の父親、その息子の金正雄は、梁石日さん自身をもとに描かれています。その金正雄は、借金で苦しんでいましたが、実際の梁石日さんも、彼のエッセイを読むと今でこそ人気作家ですが、29歳のときに10億円もの大借金を抱えたことがある人でした。父親のようにはなりたくないと強く思いながら、「あなた、だんだんお父さんに似てきているよ」という花子の台詞は、梁石日さんが何度も言われてきた台詞なのではないかと思います。どれだけ父を憎んでいても父はまったくの他人ではなく、自分の分身でもあるのだと気がつきます。 その思いが「血と骨」というタイトルに。 これは1人の怪物の男の物語だと思われがちですが、金俊平の視点で話は進んでいません。よく見るとこれは金俊平をとりまく家族たちの視点で話が進んでいくことが分かるかと思います。ここが監督の意図がはっきりしている所です。つまりこれは金俊平の物語ではなく、金俊平の家族や周りの人間たちの物語なのではないでしょうか。 母親役の鈴木京香、俊平の子供のオダギリジョー、新井浩文、田畑智子、全員の存在感は圧巻でした。 みんな金俊平とぶつかってボロボロになりながら生きてきた人たちです。これだけ重厚な人間模様を描いた日本映画を見直しました。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-05-15 00:59:30) (笑:1票) |