【ボバン】さん 7点(2004-01-10 01:46:31) |
14.主人公の男の子が乗ってるスクーターとか、壁いちめんに映画を投影できるアパルトマンとか、そういうものがスタイリッシュに感じられる年頃に観たもので、これはカッコいい!と雰囲気に酔える作品でした。ストーリーそのものは、当時それほどマジメに理解してたわけではなかったと思うんですが・・・音楽と映像が気に入って、しょっちゅう環境ビデオ代わりに流してました。タマネギを刻むのに水中メガネとシュノーケル着けていたりね、そういうのがカッコよく見える年頃だったんですよ。これも雰囲気一発モノだと思いますけど、フランス映画のタルさっていいなあ、と思うきっかけになったというか、私はこの作品から英語圏以外の作品に入って行ったので、個人的にわりと重要な作品だったりします。フランス映画ってちょっとなあ、と抵抗を感じてる人には、手始めとしてちょうどいいかも、という感じです。 【anemone】さん 7点(2003-12-21 04:06:15) |
13.歌劇ワリーが始まるあたりから引き込まれてしまいますね。皆さんお書きの通り、何でも詰まっている所がいい。録音テープを狙う企業の二人組、原作では日本の会社のミハラさん。日本びいきのベネックスが海賊版で有名な台湾に変えてくれたのかな。 【Mr.MONK】さん 8点(2003-12-15 17:21:06) |
12.ジャン・ジャック・ベネックスの中ではこれが一番好き!ふたつの録音テープを巡り、警察とギャングとアジア人の海賊版を扱う怪しいけどなんかヘンな二人組みが絡む。そのテープをふたつとも所有するジュールがこの三者に追われることになるわけです。録音テープの声の主、ひとりはこの世から抹殺されもうひとりは自分の声を客観的に聞いたことがない、録音テープの存在さえ知らない。その黒人歌手シンシアに憧れ、追っかけをしているジュール、楽屋を訪ねた際に彼女の衣装をくすねる。その衣装を体に巻きつけシンシアの歌声に恍惚状態のジュール、黒人娼婦に衣装を着てもらうジュール、異常といえば異常だけど切なくて憎めない。ここでも声と衣装だけで本人は不在だ。これがこの作品のポイントなのかな、確かに存在しているのにそれを証明するものが不在とでもいったらいいのかな。後半シンシアとジュールがあてもなく歩く明け方のパリの街が美しい。声の主シンシアと一緒に録音テープを聞くラストはやっと不在が存在となったかのようだ。犯罪絡みのテープと黒人歌手への愛の証のようなテープ、これをめぐってサスペンスと愛の物語が同時進行していく。サスペンスのほうはあんまり期待しないほうがいいけどね。でもこっちに絡むリシャール・ボーランジェがなかなかシブイです。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2003-12-08 09:23:35) |
11.瀕死のジュールにベトナムの少女が語る不思議な物語が印象的。めくるめくような映像のマジックに見るたび何度も酔いしれる。 【mimi】さん 9点(2003-11-16 19:20:37) |
10.《ネタバレ》 主人公のジュールが最初の頼りない細い男性からやがて、歌姫シンシアを受け止めるだけの度量を持つ青年に成長していくまでのストーリー(と僕は観た。)歌姫の歌うオペラは大迫力で、正直に言ってこれは絶対に映画館で観なきゃ損だ!と思った。公開時3歳の僕には無理なんですけど。汗 黒人女性と白人男性の恋愛ということに対して、何か悶着があるかと思っていたが、そんなレベルじゃないんですね。この映画にはベトナム出身の少女(アルバ)も登場しているんだけど、人種問題をサラリと流すところがフランスの粋なのかと思う。その少女や、何しているか解んないけど悟ってるオヤジ(リシャール・ボーランジェ)、それに刑事、殺し屋までがスタイリッシュでそれにディーバの歌までついてるんだから、観ていてウットリすること間違いナシ。ベネックスは初回監督作品でこんな映像を撮ってしまうのだから、その才能に圧巻。 【fero】さん 9点(2003-11-04 02:14:32) |
9.【STING大好き】さんの「゛色゛とは゛光゛であることを実感できる」に激しく同感。幻想的なブルーの部屋が目に焼き付いて離れません。ただ、前半のゆったりしたテンポに36分くらいで眠ってしまいました。世界観に入り込んでしまえばいいんですが、最初は主人公の男性がディーバに憧れる気持ちに怖さを感じておりまして、なかなか感情移入ができなかったんです。……改めて観ると、ディーバと過ごすゆったりとした独特の世界と、万引き少女が暮らす現実離れした世界、それから警察やテープを狙う人なんかがいる妙に現実的な世界が混ぜ合わさって、不思議な居心地のよさを感じることができました。 【元みかん】さん 7点(2003-10-26 05:25:53) |
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8.《ネタバレ》 まあまあです。基本的に好みの路線で、そうじゃないかと思ったからレンタルしたんだけど・・・。雰囲気や映像は良いとして、主人公、色々パクるわバイクで地下鉄の駅爆走するわ無茶しまくりです。 シンシアはストーカー(笑)に対して妙に寛大だしさ・・・。それでいいのかスター歌手。 全体的に登場人物の思考回路が突飛で付いて行きづらかったです。国民性の違いも理由か? 【しぎこ】さん 6点(2003-10-15 18:23:57) |
7.この作品でもリシャール・ボーランジェが渋く極めてますね。悟りまで開いています。フランス映画独特のマッタリ感を心得ている方には堪らない作品でしょう。夜明け前の静寂を上手く使っていて、観ているこちらもリラックスしていく作品ですね。。。ゆったりとした時の流れを感じられる点では、「上質のフランス映画」と言えるのではないでしょうか。 【ムトゥ】さん 9点(2003-09-10 07:38:58) |
6.皆さん高点数なのに申し訳ないのですが、公開当時も、最近改めて見直しても、やはりそんなに大した映画じゃないな…と。ベネックスの作品って、なんかマンガっぽいんだよなあ。そしてこれなら、当時でも日本のコミックのほうが断然新しく、カッコ良く、スマートだと思う。上っ面だけおしゃれで才気走った映像も、「こんな程度のモン作っときゃ、観客なんざイチコロで騙されるさ」てな魂胆ミエミエでウザイし。つまり、少なくとも彼はホンモノじゃないってことです。まあ、当然ながらすっかり消え去ったからいいんだけど。 【やましんの巻】さん 5点(2003-08-12 17:01:07) |
★5.好きな映画は、たいてい「わけのわからない迫力」のあるものなのだが、この「ディーバ」は例外。非常に真っ当な作りである。というより、ほとんど完璧な作品といってもいいのではないだろうか。サスペンスでもあり、ロマンスでもあり、ドタバタコメディでもあり、刑事ドラマでもあり、青春映画でもある。さまざまな要素を詰め込みつつ、一本スジの通ったストーリー展開。緻密に構築された端正な映像。ディーバと主人公との恋にリアリティを感じられるかが評価の分かれ目だと思うが、さすがにそれを感じられない無粋な人はここにはいないようで、嬉しい限り。フランス映画にありがちな、「話のわかりやすさよりも画の美しさを優先する」部分が見られたことだけが減点事由。そこがフランス映画のいいところ、という人もいるとは思うが。 【山の木屑】さん 9点(2003-08-01 21:07:29) |
4.《ネタバレ》 個人的にはシュールでかっこいいの好きという印象。「勝手にしやがれ」と比較したくなる作品、好みとしては同列かな・・。「ベティブルー」も確かに切なく、雰囲気作りに凝って観る者を圧倒するが、「ディーバ」の方が映画という一つのプロットの中で様々なプロットがありそれぞれがそれぞれの個性を持ちつつも関係を持ってくるというところが好きです。フィルム・ノワールからヌーヴェル・バーグの流れを汲むこの映画、一つの完成された映画の形だと思いました。「ベティブルー」や「勝手にしやがれ」が好きな人には特にお薦めです。 【恥部@研】さん 8点(2003-07-04 17:06:36) |
3.公開当時はちょっとした話題になったんだけどなあ。前評判につられて観に行ったクチだけど、大正解でした。キレイで摩訶不思議で文化の香り溢れる傑作だと思います。パンにバターを塗ることに悟りをひらいてるゴロディシュのキャラクターがかっこいい! 【そうしょくみ】さん 10点(2003-06-20 00:31:13) |
2.すごくセクシーで香り立つような映画。音楽のエロスが高尚に映像化されているようです。J・J・ベネックスをチェックしないとと思ってしまいました。 【omut】さん 7点(2003-06-17 02:36:43) |
1.当欄で「ベティ・ブルー」があれだけの人気を集めながらも誰も「ディーバ」に言及しないのはおかしい!と思ってました。これぞJ・J・ベネックスの最高傑作!映像が遊び、音楽が遊ぶ。彼はデビュー作にして頂点を極めてしまったためにその後の作品でずっと「ディーバ」の夢を追いかけつづけ未だに超えられない状態にあるとしか私には思えません。 【ももたろう】さん 10点(2003-06-06 21:03:20) |