5.《ネタバレ》 ドロン扮するジタン一味と老金庫破りヤンの犯罪&逃避行を並行して描いているのが、作品の焦点を(思いっきり)ぼやけさせてしまっており、狙っているのは分からなくもないが今イチ面白くない。どう考えてもピシッと一本化すべき。まぁ一応、ラストで両雄はクロスオーヴァーするが遅い、余りに遅過ぎた。要するにジョゼ・ジョヴァンニの演出の手際がヌルいのが主な原因。もうシナリオだけ書いて監督は誰か他に任せりゃイイのに。ヤンの若妻が墜落死する場面なんかコントみたいな緊迫感の無さだった。ヤン役のP・ムーリスは存在感を絶妙にアピールして好印象だが、ヒゲ面のドロンはムサ苦しくて余り格好良ろしくない。悪いけど5点。 【へちょちょ】さん 5点(2004-05-25 23:47:47) |
4.ジプシーというのは日本ではあまり具体的なイメージがわいてきませんが(タローカード、フラメンコなどくらい?)、ヨーロッパでは広く一般的にイメージがあるんでしょうね。日本でいったら部落差別みたいなモノかな? で、本作はそれを背景にした、ドロン演じるジプシーの犯罪者と、それを追う刑事のドラマが描かれています。ドロンのひげが妙に印象に残っていますが、やっぱりひげのない方がいいね。 【オオカミ】さん 7点(2003-11-29 14:24:08) |
3.確かこの映画は今江祥智の「冬の光」という本で知ったんですよね。暇つぶしで映画館に入った主人公の「とうさん」が観た映画として紹介されていました。それはそれとして、ロマ族(いわゆるジプシーの事。ジプシーという言葉は「エスキモー」や「インディアン」と同じく差別的な呼称であるため、こう呼び変えているらしい。とはいえ、ほとんどの日本人にとってジプシーという言葉は差別用語というより幾分ロマンチックな響きを持つ言葉だと思うので、その辺大目に見て欲しいなー、と個人的には思う。第一「ロマ族キングス」じゃカッコつかないじゃないか)差別の実態を黒人やユダヤ人に対するそれほど知らないので、アラン・ドロン演じる主人公の苦しみや絶望がいかほどのものなのか実感できないのが申し訳ない。ただ、裏切り者には容赦のない冷酷さで報いる主人公が子供に対してだけは優しい表情を見せるのが救いでした。しかし、この頃のアラン・ドロンってかっこいいなー。ジョニー・デップに雰囲気が似てる(年齢も今のジョニー・デップとほぼ同じ)、なんて言うと古い映画ファンから怒られちゃうかな? 【ぐるぐる】さん 7点(2003-11-14 18:15:20) |
2.相変わらずアランドロンはものすごくカッコ良い。ストーリーもアクションも今どきの映画に比べたらちょっと幼稚かもしれないけど、アランドロンのカッコ良さに8点。こんな俳優、今はいない。 【べんちゃんず】さん 8点(2003-11-12 01:02:59) |
★1.犯罪者と刑事の対決がメインですが、一番の主題は「ジプシー問題」だったように思います。日本人の自分からすると、今一つピンと来なかったのですが…。全体的に暗いトーンで淡々と話が進むので、面白味には欠けていたように感じました。独特の孤独さ、哀愁さに満ちた作品です。 【プミポン】さん 3点(2003-11-11 01:41:58) |