夢売るふたりのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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夢売るふたり

[ユメウルフタリ]
2012年上映時間:137分
平均点:6.45 / 10(Review 49人) (点数分布表示)
公開開始日(2012-09-08)
ドラマ犯罪もの
新規登録(2012-07-13)【3737】さん
タイトル情報更新(2024-03-11)【イニシャルK】さん
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監督西川美和
キャスト松たか子(女優)市澤里子
阿部サダヲ(男優)市澤貫也
田中麗奈(女優)棚橋咲月
鈴木砂羽(女優)睦島玲子
木村多江(女優)木下滝子
安藤玉恵(女優)太田紀代
倉科カナ(女優)佐伯綾芽
やべきょうすけ(男優)岡山晃一郎
伊勢谷友介(男優)太田治郎
古舘寛治(男優)東山義徳
笑福亭鶴瓶(男優)堂島哲治
香川照之(男優)外ノ池俊作/明浩
山中崇(男優)日野洋太
五頭岳夫(男優)
栗原瞳(女優)
原作西川美和(原案)
脚本西川美和
撮影柳島克己
製作アスミック・エース(「夢売るふたり」製作委員会)
バンダイビジュアル(「夢売るふたり」製作委員会)
電通(「夢売るふたり」製作委員会)
読売テレビ(「夢売るふたり」製作委員会)
松竹ブロードキャスティング(「夢売るふたり」製作委員会)
企画佐々木史朗〔製作・1939年生〕
川城和実
是枝裕和(企画協力)
配給アスミック・エース
美術三ツ松けいこ
編集宮島竜治
録音白取貢
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未見の方は注意願います!
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123
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29.《ネタバレ》 監督が女性ということで、"女"をどう描くかに着目して観ましたが、男は身体的に強く女は精神的に強い、といった観る前の個人的な先入観そのままの内容でした。店が燃えた後に、なかなか立ち直れない貫也とすぐに前を向いて再出発しようとした里子、二人それぞれが起こした行動にそれがよく表れていたように思います。女の描き方には際どい場面や容赦のないエピソードも多く、女の飾り立てた外面ばかりを描こうとしないその姿勢には、自分がこれを撮らなければ誰が撮る、という監督の信念が感じられた。改めて思いますが、映画史を見渡しても、詐欺師を題材とした映画は実に多い。なぜだか撮る者観る者を惹きつけてやまない、魅惑的な題材なのでしょう。
タケノコさん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2014-03-23 15:07:06)
28.《ネタバレ》 西川美和監督の「ゆれる」がおもしろかったので期待したが、見終わった時すっきりしなかった。
自分にとって感情移入しにくい設定だったのもあって、いまいち乗れなかった。
最初は特別イケメンでもない男が都合よく結婚詐欺をポンポンと成功させるところから、シンプルなコメディかと思わせる。
ところが、どんどんブラックテイストでシリアスな展開に。
人間の心の深淵をえぐり出すのがこの監督は得意なようだ。
複雑な妻の心情が女性監督らしい細やかな描写で表される。
これがセリフ以外の描写で訴える部分が多く、あえてそうした作りにしているのだろうけど不親切なところが散見される。
説明しすぎでくどいのも嫌だが、不親切すぎるのも曖昧でモヤモヤが残る。

冒頭火事になったシーンで、夫が唯一店から持ち出したほど大事な包丁。
その包丁が夫婦の崩壊を象徴するアイテムとして効果的に終盤で登場。
子持ち女の家に持ち込まれた包丁に、妻の心がかき乱される様がセリフなしに語られる。

ラストの妻の表情は、観る人にいろいろ想像してくださいと放り投げたもの。
この映画は観る者の想像を広げるためにあえて描写を省略させているところが幾つもある。
例えば、夫婦に子どものいなかったのが気になったが、それに関する夫婦のセリフや直接的な描写はほとんどない。
全般的に細かい示唆は散りばめられているが、受け止め方によって違った解釈が可能なところも。
意図的にあれこれ省略して不親切になっているのはわかるのだが、少なくともラストを曖昧なまま終わらせてほしくない。
「ゆれる」のラストもそうだったけど、都合のいいように受け取ってくださいと逃げているようにも感じられ、このやり方は好きじゃない。
飛鳥さん [DVD(邦画)] 5点(2014-02-05 23:46:12)
27.う~ん、問題作ですね..予想はしてたけど、これほどまでに、後味が悪いとは..本作を観て、感じるのは、企画(あらすじ)ありきの “物語” だと思います..こんな夫婦がいたら..という、アイディアから..色んな付属品を付け足し、一つの物語に組み上げたって感じ..必然性とか..最後のオチとか..強引な粗い仕上がりが、目立ちます..そのあたりが、見え隠れしているので..もっと、脚本を練って、誰もが共感できる部分をオチにしないと..面白さが、半減してしまいます..ブラックでもなく、シュールでもなく、中途半端..残念...
コナンが一番さん [DVD(邦画)] 7点(2013-12-23 16:16:03)
26.《ネタバレ》 ○西川美和監督作品を続けてみているが、やはり人間の嫌なところを描くのがうまいなと感じる。○それを演じるキャストも良かった。「告白」でいまいちだなと思っていた松たか子も本作で見直した。○ラストについてはいろいろ調べてみてなるほどというものもあったが、いろいろと分析してみたくなる作品だった。
TOSHIさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-12-22 21:25:13)
25.《ネタバレ》 松たか子熱演するも映画はいまいちだと思った しかし松たか子は抜群にうまい 演出に性表現がたびたび出てくるがいずれも中途半端 無くてもいいがむしろ有るならもっと突っ込んだリアルな性であればもっと違ったかも 二人でテレビを見るシーンとか松と阿部サダヲの夫婦ならではのさりげない接触など悪くないがかなり中途半端な印象だった このあたりをもっとリアルに描けばこの映画は印象が変わったと思う センセーショナルな松のオナニーよりも夫婦のごく当たり前のリアルな接触のほうがこの映画のテーマに沿ってる気がする 最初の主人公の浮気がお金になるエピソードから結婚詐欺になる過程がまったく描かれてなくてなんだかわからなかった 全体的に演出の狙いがよくわからない お金が貯まるも夫婦間の溝が深まるが阿部サダヲがいつもの演技で悲しみが伝わらない エンディングも港で働く松がカメラを見て怪訝な顔をして終わるなど不可解 この部分を誰かがすっきり解説してくれないかな
にょろぞうさん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2013-12-20 23:18:32)
24.《ネタバレ》 言葉にしにくい感情を表現しているという意味で、ケータイ小説や少女マンガとは別次元の恋愛ものでした。なんか、トリュフォーの映画でも観ている感じで、色んな感情が渦巻いて見応えありました。
中盤で亭主が妻に対して「(俺の)浮気と、生活に余裕のある女たちへの復讐だろう」と指摘します。私もその通りだと思いました。妻も自覚していたはずです。でも、妻は徐々に心の均衡を失って行きます。亭主がカモである独身女性たちに同情的だからです。その同情に対して、妻は嫉妬しているのでした。ここ、すごく微妙な感情の起伏が演出されます。自分がやらせている行為なので、妻は亭主に止めろと言えません。まして、彼女たちに同情するなとは言えません。人柄は鎖に繋げないからです。亭主が金儲けに体を使っている間、自分で慰める妻。生理用ショーツは、受精せずに流されて行く子供の暗喩でしょうか。強靭に見えて、実は脆くてデリケートな妻の心情です。
対する亭主も繊細なんだけど、そんな妻の心情を100%は解せない。これがマンガやドラマなら(笑)、ハッとして妻の内面に気付くシーンが用意されるけど、本作は最後まで転げ落ちます。そこまで追い詰めて、何が見えてくるかを追いかけた作品でした。確かに詐欺は「夢を売る」と形容できると思います。本作の結婚詐欺もそのひとつだけど、この夫婦は結果として自分たちの夢まで売ってしまった。だから、タイトルは半分皮肉です。
本作から何らかのメッセージを得るのは難しかったです。敢えて言葉にすると、男女のデリケートは質が違うってことでしょうか。男のデリケートは外に向かって発揮され、女のデリケートは内に籠って行く。思い切って言うなら、女の方が残酷で怖い。そんな印象です。そして、「ゆれる」と同様に、エンディングの解釈を鑑賞側へ投げてくれます。妻の顔は「もう、放っておいて」と言ってます。あのシチュエーションの相手は亭主以外には考えられない。出所した亭主をにこやかに迎える気になれないのです。自分の心情を汲んでくれなかった恨みが尾を引いているのでしょう。夫婦は共有していた夢を売り尽くした状態から、再スタートが切れるのか? それが監督からの問いかけのような気もします。妻の不機嫌はツンデレの一種、と私は考えたいです。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-11-10 21:26:34)(良:2票)
23.《ネタバレ》 ようやくネットレンタルでDVDを借りられ、長期間放置していたがやっと鑑賞。

過去作が好きな監督なので期待していたが、過去作を超えたとは思えず。
ただ、比較などしないのであれば「普通に」楽しめると思う。一定以上のクオリティはあると感じる。

上手いなーと感じたのが、徐々に夫婦がすれ違ってきたことを表す、自転車で出掛けた夫を妻が見送る場面。
夫は振り返るのだが妻はおらず、妻が店から出てきて夫の自転車を見送ろうとした時にはもう夫は居ない…という、何気ないすれ違いの描写に夫婦の関係性が上手く表れていた。

あとは、日常の崩壊を上手く表していると感じたのが、店にネズミが出る場面。
里子はお金も貯めて一見幸せそうに店を切り盛りしているが、少し裏を覗くとそこにはネズミ(崩壊の象徴)がいる…という、日常に侵食する崩壊の予兆を上手く感じさせてくれた。

役者は、主演を始めとして良かったと思うが、特に風俗嬢役の安藤玉恵が印象に残った。
あまちゃんでの「冴えないが憎めない・栗原ちゃん」のイメージが強かったので、本作で見せる大胆なシーンに、幅の広さを感じた。

悪くはないし、それなりによくできていると感じるが、やはり過去作と比べてしまうと物足りない…そんな作品であった。
Sugarbetterさん [DVD(邦画)] 7点(2013-10-24 22:50:33)
22.居酒屋を経営するある夫婦の平和な日々が一転、火事によって引き裂かれてしまう。2人がもう1度店を復活させたい一心でたどり着いた答えはー詐欺だった。あんなに善良そうだった2人が夢の為に人を騙し犯罪を重ねていく。物語は夫婦である男と女の対比を見事に描き出していく。夫はひょんな事から大金を手に入れ、満面の笑みで小躍りしながら家に帰り、妻にこれでまた店をやり直せると報告する。しかし、それは訳ありの金である。単純でバカな男を阿部サダヲが巧く演じていた。そして、勘の鋭い妻を演じた松たか子の演技が凄い。札を燃やして夫を問い詰める修羅場が最恐だ。女の怖さを前面に出している。また、生理用ナプキンを装着する場面や自慰に耽る場面など一見不要と思われがちだが、それがいっそう女の生々しさをもろに出すことに成功しているのではないかと思った。とにかく、最初から最後まで主演2人の演技が光っていた。
ヴレアさん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-10-22 20:52:08)
21.《ネタバレ》 松たか子の体当たり演技(だけ)が見どころってところか。自慰シーンは必要なのか?
la_spagnaさん [DVD(邦画)] 5点(2013-09-20 23:46:52)
20.どこにでもいる普通の夫婦。そんな彼らの両の瞳の黒が、展開と共にじわじわと深まっていく。
映画は、序盤コメディタッチで描かれるが、ふいに垣間見えるその瞳の深い黒色が、安易な笑いを拒絶するようだった。
誰が見てもおしどり夫婦だった二人が、突然訪れた一つの“不幸”により、そのままの関係性を維持出来なくなってしまう。
それは決して劇的なことではなくて、世の中のどの夫婦にも内包されている普遍的な危険性の表れのように思えた。

自分自身、結婚をして3年半になるが、つくづく「夫婦」という関係性が一つの形に定まり続けるということはないと感じる。
結婚は決して“ゴールイン”などではなく、あらゆる試練の“スタート”だ。
その試練が幸福なものになるか、不幸なものになるか。そこには、本人たちの多大な努力と、それに匹敵するくらい大きな「運」が必要なのだと思う。

映画の中でこの夫婦が営む料理屋は、結果的にどの店も客入りが良い。
それは、この夫婦が本当に相性が良くて、その関係性に相応しい男女だったということの表れに他ならない。
でも、ほんの少しの行き違いによって、彼らは互いの相性の良さを信じ切れなかった。
それは本当に些細なタイミングのずれに過ぎなかった筈なのに、その小さなずれが大きな悲劇を生んでしまった。

ただし、だ。先に述べたように夫婦という関係性が続く以上は、その形に終わりは無い。
映画のラストで示される二人の表情には、悲劇のその先で、それでも離れ切れない夫婦の悲哀が滲み出ていて、そこには一抹の救いがあったように思う。


ストーリー展開においては強引な部分があることは否めない。しかし、それを補って余りある役者の演技力が随所に光っている。
主演の松たか子と阿部サダヲは、「普通」の夫婦の中にこそある「危うさ」を見事過ぎる程に体現していたと思う。特に、松たか子の体と心を張った演技は、彼女が女優としてまた一つ高みに上がったことを確信させた。
また豪華なキャスト陣の中にあって、風俗嬢を演じた安藤玉恵、女子ウエイトリフティング選手を演じた江原由夏、この決して有名ではない二人の女優の“実在感”が素晴らしかった。

そして、役者の印象的な演技を引き出した上で、西川美和監督は細やかな演出で纏め上げている。
長編映画4作目にして、日本映画界におけるこの女性監督の存在感は不動のものとなったと言える。
鉄腕麗人さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2013-06-26 00:15:51)
19.《ネタバレ》 う~~ん、なかなか面白かったと言えば面白かったんですが、
最後の辺り、何か言いたくても言えない、言わずにいる里子のことが
気にかかります。
松たか子は素晴らしい演技なんだけど、眼の表情、演技はちょっと過剰かな。
あそこまで眼に言わせては、次が読めてしまうもの。
ある意味すごいと言えばすごいんだけど・・と書いていて、
きっと詐欺に至る気持ちに、意趣返しだけでは説得力のない脚本だったのかな、と
感じています。
それに包丁の場面、子どもをかばうにしてもあのままは・・
女性と子供は黙っていたとしても鶴さんが一番分かってるでしょ。
最後も・・暗いし怖いなあ。
AKOさん [映画館(邦画)] 7点(2013-06-03 11:28:48)
18.《ネタバレ》 前の作品と全然違う作風に戸惑った、内容の骨子についてはかけ離れた世界で言いたいことが初見では全く分からなかった。監督が女性だから、女性から見た世界はたぶんあっているのだろうが(怖いねえ)、阿部サダヲこうなのかな。
minさん [DVD(邦画)] 5点(2013-05-31 21:52:01)
17.《ネタバレ》 唐突に結婚詐欺をするようになって意味不明。説得力のないシーンのオンパレード。コメディに徹するならばそれも良しだが、そうでもないという。なにか気のきいたメッセージをこめようとして失敗している。象徴的なのが、変にかっこつけている鶴瓶。まったく似合っていない。はやく帰ってこいよ。

わんたんさん [映画館(邦画)] 4点(2013-05-19 11:48:51)
16.《ネタバレ》 夢売るふたりってタイトルを読んだとき、詐欺を働いて自分たちの夢を売る(削る)っていう意味だと思ったんですね。そうしたら、映画の中では、詐欺を働くことで、相手の女たちに夢を売ってあげてる二人って意味だって松たか子が言ってたんです。でも、やっぱり見ていくうちに夢を売っているのは二人自身なんじゃないかって、思うんです。
kanekoさん [DVD(邦画)] 7点(2013-05-09 18:05:46)
15.《ネタバレ》 たぶん本物もこんな手口なんだろうし、こんな性格のヤツなんだろうと思わせる阿部サダヲの結婚詐欺師っぷり、描きっぷりがすごい。最初の玲子との関係の意趣返しで始めた犯罪行為なんだろうけど、それは里子が貫也のことが好きだから、なんて甘いことを考えているワタシは、所詮オトコです。
なたねさん [DVD(邦画)] 9点(2013-04-29 20:13:19)
14.《ネタバレ》 作り話って感じを強く感じさせるのでリアリティは薄い。そこのところを割り切って観れるなら。
一番最初にこれから2人が詐欺にかける人達が少しづつ出てくるんだが、一番最初に詐欺を始めるきっかけになる女性のシーンはもちろん必要なのだが、その他(重量上げ選手が一人でトレーニングしてるシーンや、デリヘル嬢が客とヤってるシーン)は要らない気がする。まだ何も始まってないうちにあんなの見せられてもいきなりすぎて意味不明。意味がわからなくて混乱させるだけですもん。
虎王さん [DVD(邦画)] 6点(2013-04-18 00:57:57)
13.前作の「ディア・ドクター」に比べると後半の展開が少々雑なような気もした。そういう感じにしたいのはわかるけど、もう少し親切に見せてくれないかなあというところもなくはなかった。
でもですね、見終わって三日たってもあの二人のその後が気になるんですよ!なにこれ。ひどいよなー(褒め言葉)
というわけで、お見事でした!
ととさん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2013-03-21 01:20:45)
12.《ネタバレ》 女性ならではの視点が随所に有り、なかなか興味深く鑑賞出来た。人の良さそうな夫婦が、いかにして詐欺に手を染めてゆくのか?その辺りの話の持って行き方が非常にすんなりとしていて、お見事としか言いようがない。かなり練りこんだろうな~ていうくらい本当に素晴らしい脚本です。ただその分、どうしても現実問題として気になる点もあった。阿部サダヲは傷害罪なのか詐欺罪なのか?傷害罪にしてもあれだけの目撃者がいて、さらに状況証拠など細かなことを全てひっくるめていくと、腑に落ちないリアリズムの欠如を感じてしまう。さらに詐欺罪にしても、共犯である松たか子がそのまま野放し状態というのも納得がいかない。また、借用書を作成しているから詐欺罪にはならないのか?どうなんだろう?騙された女性たちがカウンター席にズラリと並び、口を揃えて悪い人じゃないと熱く語っている。田中麗奈だけが例外で、夢への執着心が強すぎた。まぁ彼女の存在が物語を着地させるためのものなので、こういった憎いまでの配慮にはホトホト感心させられます。だからこそ、事件に対する取り組み方ももう少しリサーチをしてほしかったです。夢を売る詐欺師。その夢をキッカケに、やがて赤裸々になっていく男と女の性。何とも言えぬ哀愁に満ち溢れた、近年稀に見ぬ傑作でしょう。
Dream kerokeroさん [DVD(邦画)] 7点(2013-03-19 05:51:51)
11.難しい。結局何が言いたかったのか。
黒ネコさん [DVD(邦画)] 6点(2013-03-09 23:59:05)
10.西川美和という人はかなりのハイパーなクリエイターであると思う。原作脚本監督でこんなに深い作品を作り上げてしまうのだから。女性ならではの視点とか、そういうことは既に超越している。確かに登場人物は様々な「女」であり、描かれているのは様々な女の「業」である。いろんな種類の女がいていろんな愛し方があって、それでも皆生きていく。詐欺師と詐欺られる女の話から、結局は生きるしかないんだよという普遍的な理論まで語っている。もちろん大きなテーマだけでなく、全ての登場人物をそれぞれ人間臭く、ちょっとしたシーンにも血を通わせ細部まで作り込んでいる。風俗嬢の紀代ちゃん、ウエイトリフティングのひとみちゃん、ラーメン屋の店主など、何かいい。俳優さんはこんな監督に撮ってもらいたいと思うんだろうなと思う。

ちゃかさん [映画館(邦画)] 8点(2012-11-19 16:57:56)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 49人
平均点数 6.45点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
412.04%
5918.37%
61530.61%
71632.65%
8714.29%
912.04%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review1人
2 ストーリー評価 5.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 5.00点 Review2人
4 音楽評価 8.00点 Review1人
5 感泣評価 Review0人
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