9.結構たのしめた。日常からの逃避。サラリーマン共通の願望だよね。おやじが家に帰ってきても、みんな自然に受け入れているところは文化の違いを感じる。 【ホットチョコレート】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-10-20 20:23:42) |
8.なかなか観る機会が無いのでイオセリアーニ監督の作品はまだ2本しか見ていませんが、やはり独特の作風の監督さんです。台詞を極力排し、主人公さえもその作品の風景の一部であるかのようです。登場人物の台詞や喜怒哀楽ではなく、登場人物のいる風景全体が語る映画。音楽もほとんど使われていません。その代わりに登場人物が奏でる楽器や歌声が実に効果的で、延々と続く台詞の無い風景に小さく聞こえる鳥のさえずりに家畜の鳴き声や、映画の中の生活音や町の音がとても身近に感じられダイレクトに伝わってきます。映画のスピードも田舎町の風景も旅先のヴェニスの風景もとてものんびりとしていて、そんな映画の風景に挿入されるちょっとしたユーモアがとても微笑ましい作品です。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-11-13 22:55:23) |
7.この映画面白いっていう人はこういうところを面白がるんだろうなーということは何となくわかるんだけれど、なんだかわざとらしくて、笑えない。ひたすらだるかった。少なくとも「退屈な日常から脱出するためヴェネチアへ旅する男の話」というような紹介の仕方はまったく間違っている。はじめの10分間が面白くなかった人は、後半やっとヴェネチアに行った後も退屈することは保証する。 【小原一馬】さん [DVD(字幕)] 1点(2005-10-11 00:24:35) |
6.低い評価でごめんなさい。あまり私はこういう映画を見慣れていないので、良さが理解できなかったようです。誰が主役なのかが後半になるまでわからず、どういう観点から見たらいいのかもなかなかわからず、疲れました。 【チョコレクター】さん 5点(2005-02-20 22:37:04) |
5.毎日…ほとんど数センチの違いだけの毎日。庭に停めた車の前で、ツッカケを脱ぎ…車に乗り込む。帰ってきては、庭に車を朝の様に停める。降り立つ足元には、朝脱いだツッカケ。翌日も、また… 好きな煙草は、禁止され、職場でも同じ繰り返し。この男にとっては、息苦しく堪え難い“平凡”それは、堪え難い“退屈”に変わって彼を“旅”と言う逃避行へ向かわせる。 愛する父親の後押しでヴェニスへ旅に出る男の、出会いや再会がイチイチ粋で、何よりこの作品で素晴らしかったのは、衒い無く、自然である事。まるで、彼と一緒にヴェニス旅行をしている様な気分になる。 派手さなんて、一切要らない。ドキュメンタリーの様で、実は詩の様に洗練された簡潔さが心地よかった。“出会いは「一期一会」だとしても、彼には戻るところがある。”なんだか、ささくれた心が潤いました。思いがけず、中年のオジさんに癒されてしまった…。 【MAZE】さん 10点(2004-12-25 03:42:13) (良:1票) |
4.非常にセリフは少なく、ただ街並みを呆然と映しだしているようなシーンも多々あり、 非常にのらりくらりとやってくれちゃってるなって気配はあるのだが・・ そんなこと無い無い!映し出されるものすべての物に意味があって繋がりがあって、街並みだって生きているんだなってのを感じさせられます。ってそんな感じい? 【3737】さん 7点(2004-10-20 20:27:25) |
3.毎日に疲れたおっちゃんのちょっとした旅行記みたいな映画です。屋根の上でヴェニスを一望しながらワインを嗜む…なんて渋すぎる。そしてスリに対して「無一文だよ」の一言。この一言はいいなぁ。こういうぶらり旅って最高じゃないですかね。 |
★2.ズバリ、良い。「主人公のおやじがぷらりと旅に出る映画」とふれまわってるけど案外おやじの自分ちの様子やこどもたちの様子など、フランスのいい~感じの田舎がもりだくさん。ほかにも仕事場、電車、タバコ、、などなど。じっくりとゆっくりと楽しめました(^^)イタリア旅行編もペースを変えることなくゆっくりと楽しんでいるおやじが見れてこっちまで楽しくなってきた。わざとらしい照明とかBGMとかないけど、おやじたちが酒飲みながら薄暗い酒場で歌を歌うシーンにはジーンときちゃったよ。小さな笑いも所々にちりばめられていてよかった!やっぱり人間ユーモアを忘れちゃいけないよ。小さな笑いをくれたこの映画に乾杯! 【kaneko】さん 8点(2004-05-24 14:18:07) (良:1票) |
1.オタール・イオセリアーニ監督、初めて観ました。ヨーロッパでは出す作品がことごとく賞賛の嵐みたいですね。ストーリーは非常にシンプル。平凡な毎日から逃避してヴェニスに向かう中年男の話。それをことごとくセリフを排してまるでドキュメントのように情景を映すのみ。ただし映される映像が完璧なまでに配置されてるんですよ。長回しが多いんですけど。例えば朝起きて仕事に行くシーン。主人公が車に乗って出かけると同時刻に隣でも出かけるようにシンクロナイズされてて、それが後の伏線にもなってるし淡々と描きながらもリズム感あるし。なんて言ったらいいんだろう?徹底した構造美学を描くことによって逆に情感が湧いてくる・・・って言うか、デジタルの隙間のアナログ感覚・・・って言うか・・・・・うーん・・・説明できないや!!もう観てちょーだい。 【トム&クルーズ】さん 9点(2004-05-23 04:20:55) (良:3票) |