47.原作ストーリーに縛られた『ダ・ヴィンチ・コード 』の窮屈感とは打って変わって躍動感溢れるロン・ハワードらしい娯楽作に仕上がっている。とは言うものの順番に執行される殺人をギリギリのところで阻止できないことの繰り返しはこの手の予告犯罪の定番で、次はあっちだその次はこっちだと「印」を見つけてはどこから確信を得ているのかわからん即行動のリズミカルさと相まって段々とバカバカしく思えてくる。息つく暇も無い展開でありながらそこに強引さを見てとれてしまう。躍動感をむりやりに出している。ということはやっぱりこれも『ダ・ヴィンチ・コード 』ほどではないにしろ窮屈ということなのか。自由なようでいろんな制約があるのは間違いないだろうが。女優がからむシーンの気合の無さも気になる。これだったら女はいっそのこといらん。おそらく監督は男だけのドラマとして撮りたかったんじゃなかろうか。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-09-02 16:00:47) |
46.《ネタバレ》 作品のメインテーマである宗教と科学という問題は個人的にも興味深いタームである。小説の中のローマ教皇はそれが融合されることを望み、犯人はそれを拒否する。事件は全てそこから生まれた悲劇と言えよう。 僕はこう思う。日本的発想かもしれないけど、宗教(神という概念)はそもそも細部に宿るものだ。またそれは全ての究極の果てにおいて否が応でも関わってくる。ビッグバン以前、高密度の物質と真空エネルギーのインフレーションは、その空間と時間の始まりのゼロ地点→特異点という問題にぶつかる。近年、それはトンネル効果であるとか、量子ゆらぎであるとか、いろいろ言われているが、要はこれが「神のひと押し」であり、科学の限界の先の物語なのである。そういう神懸り的な(人知の及ばない)領域は、宇宙の始まりだけでなく、量子論や生命科学にも存在する。(池谷裕二の最新本はそのことをよく教えてくれる) 全てのフォアフロントにこそ、神は「見出せる」のではないだろうか。 宗教と科学は乖離とか融合とかを意図するものではなく、元々が同じ領域のものである。(特に日本では宗教こそが鎮魂の為の科学だった) この作品ではその認識の違いが最初の死者を生み、死者が十分に理解しながら、犯人が最後まで理解できなかった点となっている。 【onomichi】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-08-09 21:21:34) |
45.○ ・文庫本3冊分なだけにストーリーが濃い! さすがに2時間半にまとめるのは不可能なだけに どのようにまとめるかは 腕が問われるわけで最初から最後まで目立って無駄なものが無く 常時集中して観れたと言うのは評価に値できるのではないでしょうか。 ・やはり監督ロン・ハワードはCGの使い方がうまい、 ・細かいツッコミ所はあるがそんな違和感無く楽しめる。 ・この映画のメッセージがキチンと出ていて、わかりやすかった。 ・本が出版されてから映画化されるまで、 これだけの期間でこれだけ作れたのはスゴイと思った。 ・ヴァチカン(カトリック)の色んな所がわかって勉強になった。 × ・原作を読んだ人にとっては若干消化不良だったらしい。 ・文庫本3冊分の内容だけあって、最初の切り込みの速さに ついていけなかった感がある。 ・配役のおかげで、まだまだこれじゃぁ終わらないなと ストーリーの予想が出来てしまった。 ・訳:戸田奈津子 寸感 ・この映画を観て、デヴィッド・フィンチャーの「セブン」の話を思い出した。 ・この作者はえらいヴァチカンマニアだと思った。 ・カトリックは神父 プロテスタントは牧師ですね。 【はぶじ】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-07-25 15:33:37) |
44.《ネタバレ》 キャスティングを見て、もう犯人はユアンしかいないじゃんと丸判り。ただ へりが爆発した時は、あれ?と思いましたが、しっかりパラシュートで脱出 しているんだもん、これには爆笑しました。むしろカメルレンゴの自作自演 より、本当にイルミナティの仕業だったら良かったと思います。突っ込み どころ満載の、この作品ですがバチカンやイタリアの風景がとても綺麗で その辺りは、この作品の持ち味か、と感心しました。それとトム・ハンクス の作品は安定していますね。ラングドン教授が似合っているとは、あんまり 思えませんが、それなりに楽しめました。 【エラリイ】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-07-22 08:29:55) |
43.《ネタバレ》 やはりロン・ハワード監督って凄い。 そして彼の作品に出演する時のトム・ハンクスは緊張感たっぷりに見えます。 ストーリーはバチカンを舞台に秘密結社が再度暗躍し始め混乱を招くってものですが、それもフェイクであり、実際誰が犯人なんだよ~となり、ラストで「こいつか!!!」と最後まで飽きさせない作り。 そこにイタリア、バチカンの素晴らしい建造物や芸術品が散りばめられ、飛行機嫌いゆえ海外旅行に行かない私でさえも「いつかバチカンに行ってみたい」と思わせるほど荘厳に魅せてくれます。 映画を鑑賞するという、この「鑑賞」という言葉がぴったり合った作品だと。 そう思いました。 そして何度も書きますがロン・ハワードって名監督です、はい。 【ゆたさん】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-07-16 17:27:15) |
42.《ネタバレ》 久々にイイ意味でハイウッドらしい映画で結構楽しめました.宗教的な話はあくまで舞台設定と割り切って観るのがいいのではないでしょうか.話の展開上,中ボス的ヤマが最初から均等に時間配分されており,見始めてから緊張感が途絶えることが全くありませんでした.そしてあのどんでん返し.久しぶりにうま~く騙されました.胸に烙印を押されたんじゃ・・・これ以上いうと地獄行きですね. 【マー君】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-06-30 23:49:33) |
41.これと言って良い点もない映画。 物語の展開も予想の範疇を出ないし、演出は面白みにかけ、登場人物にも魅力を感じない。 かと言って悪い点も見当たらず、無難な6点。 【ぬーとん】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-06-29 02:28:11) |
40. 大人のエンターテインメントとしては上質と言えるんじゃないかなー。 こういう内容だと、ラブ・ロマンスの要素を入れたくなるところだけど、一切ないのもむしろ好ましく感じましたねえ。 【ちゃっぴー】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-06-28 20:38:35) |
39.期待してました。原作もダヴィンチコードより好きだし、ローマ、ヴァチカンにも行ったことあるし。 期待しすぎたのでしょう。 4人目の枢機卿を助けるシーンがちょっとおおっと思いましたが、 最後飛び降りないとだめでしょう。 トムハンクス飛び降りるんかなーと楽しみにしてたのに。 そもそもヴァチカンへヘリで行くのはおかしい。 |
38.《ネタバレ》 荒唐無稽な設定を、舞台と音楽と宗教モチーフを巧みに使って見せきる力技の快作。その強引さはマイケル・ベイもびっくり。ヴァチカンとローマが舞台のオリエンテーリング大会を映画化!というおもむきは面白いです。現代版『ローマの休日』ともいえるローマ観光案内編。 システィーナ礼拝堂にカセルタ宮殿が使われています。やっぱりこの内容じゃ教皇庁の許可はおりないよね…。そこで気づいたこと。ユアン・マクレガー→オビ=ワン・ケノービ→スター・ウォーズ→ナブー→カセルタ宮殿→ミッション・インポッシブル→ヴァチカン!!これ、マニアックな共通項ですけど狙ったんでしょうか??? スカルスゲールドがキャスティングされているのが個人的にツボです。スイス人には見えないけど。ともあれローマに行ったことがある人なら大いに楽しめる娯楽大作ですよ! 【トト】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-06-21 00:51:24) |
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37.《ネタバレ》 宗教色があまりに強すぎて入りにくい映画でした。正直、仏教主流のアジア圏でこの映画を流した所であまり共感を得られないと思います。専門的な用語や歴史など順を追って観ていけば理解できるのですが、キリスト教やカトリックについてそこまで知識や信仰心もないので理解はできても、それらの事柄がどれだけの重大なことか実感が持てないです。それでも、前作のように物語の結末に歴史が覆るほどの禁忌があれば納得がいくのですが、それも単なる派閥争いとオチも弱くてちょっとがっかりしました。 【アフロ】さん [映画館(字幕)] 4点(2009-06-21 00:45:35) |
36.《ネタバレ》 「石造の指があっち指してる!」「じゃぁあっちだ!」「こんどは石造の持ってる矢がそっち向いてる!」「じゃぁそっちだ!」いやいや・・・・・・それ「石造のちん○が左曲がりだ!つまりこの石造は右利きである!」って言うのと大して違わない気が・・・。こんな展開でも音楽が荘厳だとついつい乗せられてしまう。またバチカンという国の持つ雰囲気、そしてトム・ハンクスの演技には絶大な説得力がある。音の力、土地の力、俳優の力を改めて実感させられた作品。 【njld】さん [映画館(字幕)] 4点(2009-06-20 23:37:15) (良:1票) |
★35.《ネタバレ》 前作よりもかなり派手で刺激的になった印象。群衆スペクタクル、血塗れの殺戮シーン、大爆発に大炎上と、謎解きのプロセスはさっぱりであったが、怒涛の展開には圧倒される。時間を区切ったのが勝因だろう。広場の群衆シーンは、現地で撮影したのだろうか。バチカンであれだけのスケールの撮影をしたとはたいしたものだ。宗教に熱狂する人々の姿がバックグラウンドとして、物語のボルテージアップに役だっているわけだが、やっぱりいろいろと考えてしまうわけだ。米国の状況とか、日本でもあんな団体とか、こんな事件とかいろいろあるし(具体的には何も言うまい)。動機がわかりにくいのと、結局イルミナティの存在がフェイクだったというのが少々残念なところだ。反物質とかについては何もわからない。勉強しよう。しかし元空軍のヘリコプター乗りの司祭だか何だかというのが、凄いご都合主義的だが、計画変更がなければ、どういうオチにするつもりだったのだろうか。教授がプールで泳いでるシーンで「ピース・メーカー」を思い出した。 【わいえす】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-06-19 00:07:22) |
34.違うよ、ね。いろいろと。。。 原作のイメージ映像って感じにしときます。 【ぷりとさね】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-06-17 20:33:01) |
33.《ネタバレ》 原作既読で挑みましたが、その必要はありませんでした。何しろかなりの出来事がカットされ、登場人物までもが変更されている。あれだけの長編を2時間にまとめるには仕方ないのだろうが、全く違う展開に驚いた。しかし逆にわかり易くするためにうまくまとめた感じでもあった。 それと、もう少し科学と宗教の対立を詳しくした方がよかったのでは?カメルレンゴの動機が少し曖昧のような感じがしました。 人間関係は原作の方が詳しく書かれているので、映画をみた後原作も読んでみたら、あっと驚く新事実が分かると思います。特にラングドンとヴィクトリアの関係や、教皇とカメルレンゴの関係など。 ローマ観光のガイドとしても見所があったので良かったです。 【nishiken】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-06-10 07:50:47) |
32.《ネタバレ》 原作を読まずに鑑賞。前作と比較すると説明不足や矛盾点がずいぶんと解消されていて予備知識がなくともすんなりと物語に入り込めるようになっている。物語としてもヒントを見つけては現場へ駆けつけ事件が起き、次のヒントを見つけて現場に駆けつけ事件が起き・・・の繰り返しで平凡だけど非常に分かり易い。しかし、単調になり過ぎない。おそらくは前作の反応を元に随分と脚本を練ったんだろうと思わせる。また、ローマやヴァチカンのシーンは美しい。ローマを撮った映画の代表作と言えば「ローマの休日」であるが、それとはまた別の形でローマの美しさが表現されている。そしてなんと言ってもラストシーン。キリスト教徒ではないので特別な思い入れこそないものの、あの荘厳なシーンに物語の集大成、ローマの素晴らしさ(正確にはヴァチカンであるが)が見事に融合されていて心が揺さぶられる。爆発の規模ばかりが大きくなる昨今のハリウッド大作の中で、久しぶりに良い映画を観た、と思わせてくれる作品。 【智】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-06-07 23:51:15) |
31.《ネタバレ》 反物質を作る計画があり、それを知ったヴァチカンの偉い人、カメルレンゴはそのような神に反抗するような行為はやめさせるべきと思いましたが、教皇は支持。激怒したカメルレンゴは教皇を自然死に見せかけて毒殺、殺し屋を雇って反物質を盗み出し、さらにイルミナティの仕業にみせかけ、教皇候補の四人を誘拐、一時間ごとに殺してゆき、最後は反物質を爆発させるという計画をたてる。流れからいうと3人死んで、四人目に阻止されるなと予想していると、予想はあたった。あの殺し屋はどうやって警備が厳重な実験室に入ったのか?どうやって実験が成功したのを知ったのか?どうやって教皇候補を誘拐したのか?何故ラングトン教授を殺さずに、俺の雇い主はヴァチカン関係者などと親切に教えたのか?殺し屋を殺した実行犯は誰か?カメルレンゴは何故ヘリを操縦でき、かつパラシュートもつけていたのか?そもそもヴァチカンを爆発させても意味がないわけで、反物質をどうするつもりだったのか?教皇になるつもりだったにしては計画に無理がないか?そもそも資格がないのだから。殺し屋がたった一人というのに無理がないだろうか?ランゴトン教授はどうしてラテン語も読めないのか?これらのことが気にならなければ、楽しめる映画です。いきなり謎が次々に提示され、すばやく展開し、ぐいぐい観客を引き込む手法はたいしたものです。 【よしのぶ】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-06-06 01:00:05) |
30.《ネタバレ》 問題をどんどん解き殺人現場となりそうな場所を当ててテンポ良く話が進んでいく飽きさせない展開(しかし、後手、後手で人は死んでいくし犯人じゃない隊長とかも誤って射殺されたり・・・が面白い?)。映画として単純に楽しめました。 【より】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-06-04 17:03:10) |
29.《ネタバレ》 『ダヴィンチ・コード』の原作と映画との落差に辟易としていたため、今回は、原作を読まないまま鑑賞。前作ほど酷いとは言わないが凡作だと思う【以下、ネタバレ】少なくとも前作における原作の面白さは、次々と繰り出される“うんちく”にあったのだが、この映画の謎解きの部分でそういう情報が慌ただしく披露されても、「ああ、そう」程度の印象しか持てない。とにかく前半は、そのようなネタ→場面切り替えの繰り返しなので、映画としては退屈してしまう。ラングドン教授がいくら知識をひけらかしても“博識”な印象を持てるわけではない。途中から、深読みを誘うシナリオになっていたのはよいと思うし、とくに犯行が功名心ではなく(歪んだ)敬虔さであったのもよいのだが、そうだとすると最後のアレは終わり方として不自然ではないだろうか。(原作がそうなのかもしれないが) 【mohno】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-06-03 21:31:39) |
28.《ネタバレ》 原作読んだはずなのに全く覚えていなかったので普通に楽しんで見ました。隣の女性がずっと手で顔を覆ってたのが心配でした。細かいことは気にしない人ならイタリアの景色も見つつ普通に楽しめると思います。個人的な事情でこれはちょっと忘れられない映画になりました。 【CEDF】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-06-03 19:31:41) |