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28.前からこの絵画にはミステリアスな雰囲気がありつつ何か深い意味を持つ作品だと思っていたので観賞したのですが、あの青いターバンの意味が結局分からずじまいだったのがどーも。。。謎の絵画は結局謎のままということかな。 |
27.《ネタバレ》 芸術家には憧れてしまいます。美しいものや情景を人より堪能できる。 この映画は、絵画のようなカットが豊富で、流れる雰囲気もいい感じ。 光の使い方も絶妙。窓から取り込まれる光、蝋燭の光、地下室の暗闇。 アトリエは、光に満ちて生き生きとしたオフィス。 ラストで完成した絵が出た時は、とても感動して鳥肌が立ちました。 ストーリーはともかく、味わい深い映画で後味も良かった。 【ボビーK】さん [DVD(吹替)] 8点(2005-05-21 22:29:30) |
26.《ネタバレ》 美術はさすがの美しさ。暗い中から浮かび上がる色や、出演者たちのブルーやパープルの瞳が光を含んで輝く様子など本当に美しい。ただ、お屋敷の中の画は(実際そうだったのかもしれないが)かなり狭くガチャガチャと混み合って見えて、優雅さに欠ける感もあった。S・ヨハンソンの風貌は絵の少女そのままで驚いてしまった。で、物語はというと、一枚の絵にまつわる、プラトニックかつ官能的なエピソード。お互いの心が求め合った結果が、あの美しい絵だった、ということでしょうか。芸術家に一途で純粋な永年の愛を求めてもムダですよ、奥さん、とお嫁さんの肩をたたいて言ってやりたくなった。でも、モデル業を終えて肉屋の彼氏を求めて走っていくのは反則だ。何となく気持ちは解るけれど。あのシーンがなければ、二人の関係が崇高なままでラストを迎えたのに、品が落ちてしまった。 【のはら】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-05-01 18:45:29) |
25.映像が素晴らしかった。あの時代のヨーロッパの映画はよくあるけど、絵として全く裏切らない。あの質感、雰囲気、何と言ってもフェルメールの作品にも重要な要素である陰影、どこをとってもきちんと配慮されているなあという感想。また、下の階層から上流階級を見上げる視点でつくられた作品としてもよく出来てるな、と思った。汚い水、動物の肉や血、新鮮な野菜、洗濯・・・そういうリアルな「生」とそれを見ないようにして成立させようとする上流階級の対比がフェルメールとグリードを囲むシチュエーションとしてよく浮き出ていた。スカーレット=ヨハンソンも本当に達者。言葉数は少ないけれど、動作や表情で純朴だけれど真のある美しいグリードになりきっている。あと、手。手が素敵。彼女の手が水仕事で荒れていたり、群青で青くなっていたり・・・。その手がフェルメールとちょっと触れるだけできゃーきゃー言ってしまいました・・・て、少女漫画見過ぎ? お話は盛り上がりが無く、え、もう終わり??ってな感じですが、ま、仰々しいクライマックスは似合わないかも。うーん。微妙。 【のりもちあつあつ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-04-26 13:28:04) (良:1票) |
24.本当に美しい映画でした。どの場面も絵画として切り取れそうなくらい。22番さんの言う通りフェルメールのこの絵画はこの時代出せなかった青をこんなに鮮明に描いているということで有名だったと思いますが、ターバンには何も触れないで、あっけなく終わって残念。ところで、フェルメールって結構謎が多い人物だと思いますが、子孫多そうなのに。 【さら】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-04-12 14:33:05) |
【kasumi】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-04-07 22:28:55) |
22.グリート役の彼女、「ロスト・イン・トランスレーション」のヒロイン役と同じ女優だとは思いませんでした。 映像はまさにフェルメールの世界で、イメージとぴったり。美しかったです。すごくおとなしく仕上がった作品に見えてしまったので、興味のある人以外には、だから何?という印象なのでは?実際ちょっと退屈でした。方向性はいいと思うのですが、やりすぎにならない程度にもちょっと大胆に描かれていたらよかったのになぁと思います。 この絵画のタイトルって「青いターバンの少女」だったか、イヤリングではなくターバンに触れたものだったと思うのですが、ターバン+髪を下ろす、下ろさないを主題にしてもよかったのでは?と思う。フェルメールの絵画でまず印象的なのがやはり、イヤリングではなく鮮やかな青いターバンのほうなので。 【るいるい】さん 6点(2005-03-19 21:35:00) |
21.色彩、部屋の調度品、衣装、そして暗く寒いオランダ、、、、美しく再現されていました。、、、、、でもなんか人間関係が、あまりに現代劇で、映像の清冽さを台無しにしているように思えました。一枚の絵からストーリーを想像するのは楽しいことだけど、これではちょっと想像力が貧しいのではないだろうか。、、、、、パトロンがエロじじいで、画家が芸術至上主義、その奥さんが嫉妬の鬼、そいで吝嗇のばばあ、そいで少女が一人の女になって行く心の内を描写しようっていう、どこにみずみずしい想像力を感じたらよいのだろう。、、、、、あと、この時代、金がないなら、生まれた子供は捨て子、孤児院送りなどが普通でしょうし、オランダで家に主婦が二人いるという家族形態が一般的なものかどうかも疑問。 【王の七つの森】さん 5点(2005-02-17 08:58:53) |
20.フェルメールの絵を見て、こんなふうに感じる人もいるんだー、と興味深くはありましたが、共感はできませんでした。ちょっと下世話・・・。光と影の扱いが美しく、映像は見ごたえあり!(でもそれだけで映画を見るのはツラかったです) 【HIDUKI】さん 5点(2005-01-24 11:58:21) |
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★19.前々から評判を聞いて見たかった映画でした。どの場面を切り取ったとしても絵になる素晴らしい作品です。この作品にたずさわった人達の衣装やセット、小物などのすべてにいきわたる心配りとこだわりにホントに圧倒されてしまいます。フェルメールの絵は光の使い方が素晴らしいと良く言われていますが、この作品の中の光の使い方もフェルメールの絵画と並ぶくらい美しく魅せられました。セリフは少ないですが、ストーリーを追わずとも映像だけで説得力のある作品で、久しぶりに本当にいい映画を見たなという思いがしました。「真珠の耳飾り~」の絵は、絵の中の少女の表情、しぐさ、様子からお腹の大きな奥さんにはほんとに酷な絵だったと思います。こんな表情をして自分の夫の前に長い間いたこと、そして描くためにじっと凝視していた夫の胸中.....そして自分だってもっとそんな風に見ていてもらいたいのに....という感情と思考がその絵を目にした一瞬で彼女の頭の中をごちゃごちゃにしてしまうほどの名画なのだということがラストの場面で怖いほど思い知らされました。また機会があったらゆっくりと鑑賞してみたい作品です。 【ぱんた】さん 9点(2005-01-20 14:29:44) |
18.絵の具が乾く前にモデルになった女を孕ませてしまうという風評の、そして現に四六時中妻を孕ませているフェルメールが、何故グリートには手を付けなかったのか。彼女の芸術に対する才能の部分と共に、その辺をもう少し明確にして欲しかった気もします。しかし本作はストーリー以前に、絵画の様に官能的な画作りと、中世ヨーロッパ女性のイメージ通りのルックスを持つスカーレット・ヨハンソンを、正に「鑑賞」する為の作品なのでしょう(この辺の出来は「フリーダ」等よりも遥かに優れてる)。ところで、私はラスト・カットの「真珠の耳飾りの少女」とこの物語はどうにも結びつかなかった。グリートは常に哀しみに憂いている様な目をしてましたけど、絵の中の少女は、もっと明るく無邪気な目をしている様に見えました、6点献上。 【sayzin】さん 6点(2004-10-05 00:18:13) |
17.17世紀のオランダのさり気ない日常を描きつづけた画家フェルメール。寡作家でその大半が室内画であり、また謎の多い人物だったことから、タイトルにもある少女をモデルにした絵が出来るまでを、人間ドラマとして大胆な仮説をもとに綴ったのが本作。作品を魅力的にしているのが、メイドとして雇われた美少女グリートを演じるS・ヨハンソン。 腫れぼったい唇の困惑顔で、いつもどこか不機嫌そうなその表情が男心をくすぐる。C・ファース演じるフェルメールも、彼女をあくまでも絵画の良き理解者という表向きの体裁を繕ってはいるが、彼女の魅力の虜になってしまっているのも事実。この危険な香りを放つ両者の拮抗した演技には魅了されてしまう。二人に果たして男女の関係があったかは、 映画ではついぞ描かれる事はなかったが、耳にピアスの穴を開けるシーンに暗喩としての匂いを嗅ぎとれる。グリートの苦悶の表情のその艶めかしさだけで十分であろう。真実は誰にも分からない事であり、後は個人個人が想いを巡らしてロマンを感じとればいいのである。そしてもう一つの魅力は、フェルメールたちが間違いなく生きていたこの時代を、なんの違和感をも感じさせることなく再現してみせた衣裳と美術そして撮影技術の進歩。湿り気のある空気や柔らかな光と渋めのトーンで統一された色彩処理など、その徹底ぶりには只ならぬものを感じさせ、この作品の雰囲気を余すことなく伝えることに成功している。 【ドラえもん】さん 9点(2004-09-16 15:38:55) (良:2票) |
16.「心まで描くの?」絵を描いていく過程で、フェルメールとグリートが互いに持っている官能的な想像が、開いた唇からクライマックスの真珠の耳飾りに至るまで極めて的確に描かれている。エロスの表現を近頃流行りの安っぽいセックスシーンではなく、その「匂い」で、直接描くよりもよほど官能的に感じさせてゆくのが凄い。フェルメールがグリートに抱いていたのは単なる肉欲ではなく、それに限りなく近い「画家としての清純な美しさの探求」であった。「汚らわしい」「なぜ、私じゃないの」という妻の絶叫。彼女にとっては、夫に他の女と肉体的な関係を持たれるよりも、遥かに屈辱的な思いだったに違いない。画家としての夫に一番評価されるべき部分の矛先が、自分ではなく雇い人に向いたのは、自分の女性としての、妻としての存在意義を踏みにじられたものと同じだからだ。モデルになるという体験を通して、かつて純朴で清純なだけの少女であったグリートは、ひとりの強い大人の女性として物語を終える。キャンバスに描かれた彼女の姿は、少女から大人の女性へと変化を遂げた、儚い一瞬の姿だ。物語の最後、屋敷を後にした彼女は、もうあの作品の中の「真珠の耳飾りの少女」ではなくなっている。また映像も構図も大変美しい。当時の画家達を虜にし狂わせたラピスラズリの青を中心に、シーンの一つひとつが本物の油彩のようだ。多くの謎の残る画家と、今も人々を惹き付けてやまぬ一枚の絵。そしてその絵の裏に描かれ、絵を観た誰もが感じるであろうミステリアスな官能美。これに見事に描き、この絵を知る観る側の期待に応えきった作品だ。 【six-coin】さん 6点(2004-09-13 00:55:26) (良:3票) |
15.チラシにあった「本年度アカデミー賞最有力候補」って見出しの横に、小さく「美術賞」「衣装デザイン賞」「撮影賞」と書かれていたのは、ちょっと反則っぽいけど、月並みながら、まるで本物の絵画に入り込んだような映像美が見事。 【マイケル】さん 6点(2004-08-04 17:14:31) |
14.反則系女優スカーレット・ヨハンソンたんとご主人様系俳優コリン・ファースが言葉少なに語る中世絵画。ただただ酔いしれました。 |
13.《ネタバレ》 静かにそして美しく17世紀ネーデルランドが動き出す。色と光が少女グリートと画家フェルメールの世俗的な情愛を超えた関係を描き出す。二人がカメラ・オブスクラを覗き込む息遣い、絵の具を調合する時のわずかな体温の触れ合い…。使用人と主人であるが故の抑えられた感情はお互いの感性の中で濃厚に高められていく。市場の喧騒、家事の音、ヒステリックな妻の声…日常の雑音から隔絶されたアトリエで、少女はピアスの穴を開けることで自分の純潔を捧げる。頬をつたわる一筋の涙が真珠の耳飾と重なったとき、切なさが一挙に溢れ出す。その思いは肉屋の恋人を求めることでしか昇華できない。しかしそうだったとしても彼女は幸せだったに違いない。最後に送られた耳飾を握り締め振り返った時の彼女の目のあの「強さ」。あの目に宿った光には心を揺さぶられる。 【もっちー・Ⅰ】さん 7点(2004-06-26 22:42:51) |
12.《ネタバレ》 一枚の名画から、隠されたストーリーを妄想するという試みはとても面白いと思う。原作者は名画「真珠の耳飾りの少女」から、画家(家主)とモデル(使用人)の禁断の愛を導き出したようだ。この二人は決して認められる関係ではない。もし、使用人に手をつけてしまったら、ライフェンと同じように悪名が噂されてしまうことになる。画家としては、致命傷にもなりかねない。 また、6人(まもなく7人)の子どもをもつ父として、嫉妬深い妻をもつ夫として、家庭を実質的に支配し厳格な威厳を醸し出す姑をもつ立場の弱い夫として、使用人を愛することも、使用人に手をつけることができない。そんな苦悩が、寡黙なフェルメールからはしっかりと感じられた。使用人のグリートも、同様に画家フェルメールに魅力を感じていたが、使用人という立場や、男を誘惑する術を知らないことから、どのような対応をとってよいか分からない感じをヨハンソンが熱演していた。 愛を成就できない彼らが選んだ方法は、「描くこと・描かれる」ことだ。肉体的ではない、精神的な意味での愛が描かれている。描くこと、描かれることで、お互いの気持ちを確かめ合った。「心まで描くの?」という言葉には、グリートのフェルメールを想う気持ちを見透かされてしまったことを表している。それをフェルメールが描くことで、彼女の愛に応えたのだろう。画を描く際の二人のやり取りにも、付加的な意味が加えられている。頭巾を取れというのは、「服を脱げ」と言っているのと同じような意味をもっており、グリートが頭巾を取る様子をフェルメールが覗き見しているのは、着替えのシーンを覗いているようなものである。ピアスの穴を開けるシーンは、他のレビュワーが言われているような意味があることは言うまでもない。若いグリートが、精神的な愛に満足できず、キリアンマーフィーの下へ駆けつけ、肉体的な愛を求めたのは、まさに代替的な意味をもち、フェルメールとグリートの関係が精神的な愛であったことの裏返しに過ぎない。 フェルメールのアトリエ前で別れを告げようか悩むグリートの姿は美しい。一方、フェルメールはじっと待ち構えるしかなかった。彼は誠実な対応は取れなかったが、愛の証として、真珠の耳飾りをグリートに送ったのは、唯一の誠意だろう。 なかなか面白いストーリーではあるし、フェルメールの絵画を切り取ったかのような演出方法は素晴らしいの一言である。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 6点(2004-06-25 14:41:23) |
11.あんなことが本当にあったのか、もしかしたらもっと不幸なことになったのかもしれないけど、振り向きざまのあの一瞬を永遠に残してもらったこの少女は幸せなんだと思わせる絵なんだよね、この絵。こういう映画さえも作らせる魅力があるんだ。しかしフェルメールに負けないほどの光と映像の美しさ、動くフェルメールの世界。ところで3回目の『唇を舐めろ』は絶対確信犯だろ、コリン! 【たろさ】さん 7点(2004-06-25 01:08:26) |
10.《ネタバレ》 世界中のフェルメールを見て周るのが夢、といってたのは誰だっけ。私もそんな気にさせられてしまいました。個人的好みとしてはもうちょっと色恋部分を薄味にしてほしかった。でもそうするとホントにフェルメールのPVになってしまいそうだけど。 【馬飼庄蔵】さん 8点(2004-06-15 15:16:10) |