27.長すぎ・・・自転車のシーンとか意味あったんか?目の前で人が殺される、自分が殺されそうになるという経験をしたら、まあ人生観も変わるとは思うけど。ストーリーは嫌いじゃないけど、どうしてもだらだらというか無駄なシーンがあったせいか途中で集中力が落ちてしまいました。 【ピニョン】さん 3点(2004-01-10 23:28:43) |
26.《ネタバレ》 裏に隠された強いメッセージ性とは対照的に、ひたすらに淡々と、セリフや音楽の少ないセピア色の長回しが続く。しかし、そこにムダは無い。むしろ、必要最低限の情報しか与えられないのだ。3時間半、全くあくびをせずに見た。安いヒューマニズムなど、この映画には一切無い。ここにあるのは、死を通して生を感じる少年や、深い傷を負った者同士がその傷を舐め合うしかない哀れな姿であり、最後にあるのは和解より決別であると僕は理解した。 |
25.とある誰かの回想シーンが延々と続く。その誰かをそっと見守り、隣で耳を傾けるかのようにみる映画である。よって全編セピア色でもって描かれている。頭の中の思い出であるため色はなく、我々も想像にまかせるしかない。各場面で「そりゃねーだろ」とか「そこはこうあってほしい」などとつっこみをいれるのは野暮というものである。「そうか、そうか」とひたすら相槌を打ち、「そのあとどないなったん」などの余計な詮索は控えましょう。これは例えば、場末の酒場で「ちょっと長なるけど俺の昔話を聞いてくれるか」なんて切り出されて「いやええわ」とそっけなく答える人、または頭でっかちな人向きの映画ではないでしょう。 【機械】さん 8点(2003-12-29 01:59:49) |
24.ちょっと長い。宮崎あおいは良い。(´∀`*)キラキラ☆ |
23.非常に尺の長い映画だったが、その長さをまったく感じさせることなく、それでいてあくまで淡々としたストーリー展開に感服した。それは雰囲気は確かに淡々としてはいるが、描かれる物語の鮮烈な濃厚さゆえであると思う。傷つき、ある意味では盲目的に回復の旅を歩んでいく登場人物たちの微妙な心情が極めて丁寧に描かれていく。役所広司の熱演、青山真治監督の秀逸な映像感覚もさることながら、注目すべきは宮崎あおいの愁う瞳の奥に輝く可能性であろう。 【鉄腕麗人】さん 9点(2003-12-16 19:04:40) |
22.《ネタバレ》 まず、その「映画的」な映像に心奪われました。さりげないシーン、例えば(連続通り魔事件の犠牲者が出たことを示す)女性の靴が川をツツッと流れてくるシーンや、旅に出発する前に4人が佇む所などが猛烈に印象的で、3時間を超える上映時間が、とても短く感じられました。ストーリーもただ重苦しいだけの話でなく、ある種の爽やかさが感じられました。事件のショックで現実から目を背けていた主人公(役所広司が好演)が、もう一度生き直そうと旅に出、そして、同じく事件のショックから狂気の域に足を踏み入れてしまった少年に対して語りかける、ギリギリの言葉。勝手な想像ですが、この狂った時代にただ流されるのではなく、敢えて踏みとどまろうとする意思と決意のようなものがこの作品に込められていたように思います。<ネタバレありの追記>:僕がこの作品を観た時唯一違和感を感じたのが、連続殺人の犯人があの少年だったという点。「そう思わせておいて実は…」という展開を予想していたというのもあるし、大体いくらフィクションとは言え、悲惨な事件の被害者をあんな描き方して良いのか?という思いがあったので。ただ、最近新聞で読んだのですが、例の北オセチヤの学校占拠事件の元被害者の子供たちの中には鳥の雛を虐めるなど、犯人たちの行動を真似ることによって自分たちの受けた恐怖を克服しようとする兆候があるのだそうです。それと照らし合わせると、あの少年の行動にもリアリティを感じます。でもやっぱ、ていうかだからこそ、子供に辛い思いさせちゃ、だめよ。 【ぐるぐる】さん 9点(2003-12-06 16:15:10) (良:1票) |
21.《ネタバレ》 あらすじを見ていればおそらく見ていなかったと思うが、それにしても自分の中では飛びぬけて最悪の映画だった。あまりのむなしさに吐き気がして死にたくなったほどだ。まず映像が汚い。モノクロだし汚いバスの中など場面場面も見にくい。最後に色がついた時に本当に吐き気がした。次に音楽、ほとんどないと言ってよい。そして後半は咳き込む音ばかり。最悪の音楽に聞こえ気分がまいってくる。次にバスジャック犯の全くやる気のない人の殺し方、あまりにやる気がなさすぎる。生の冒涜もはなはだしい。まあとにかく陰鬱な描写が延々と続く。とにかく長い。部屋の中であかりをつけたり消したりする場面は心情を表しているの?まったく不要。手でゆっくりコンコンと叩くのが会話のつもり?また吐き気がした。連続殺人犯の犯人は誰なの?殺された彼女たちはどうなるのさ?主人公の頭もいかれているんじゃないの。思い出しても吐き気がする。 【ピヤクト】さん 0点(2003-11-28 02:47:59) (笑:3票) |
20.長い。おかげで部屋が綺麗に片付きました。 いつも似たような役柄しかできない役所広司に食傷気味だけど、 まぁ悪くないな、と思わせるラストが1点、ジム・オルークの 表題曲に4点で、5点献上です。 |
19.長くてセピアでシネマスコープで、ちょっとしんどいんじゃないかと観る前には思っていたのだけれど、結局最後まで意識せず観てしまった。最後にスクリーンに現れる『EUREKA』の文字に、この映画のタイトルの意味を思い出して、愕然として息を飲む。はっと気付くと体が固まっていて体の節々が痛くて、そこで微動だにせず映画を見切ってしまったことに気付いた。渋い、派手とは言えない俳優ばかりを選んだキャストの活躍も大きいが、何より各シーンの構図を撮影・田村正毅と共に徹底的に考え抜いた青山監督の執念が、この大作を成功させているのだと思う。この映画のストーリーには多くの穴がある。それは、僕達がこの映画を観る中で足をとられてしまいそうな大きな穴だ。各シーンの俳優の行動、それぞれに完全な説明はなく、そこから読み取れる最小限の情報、それは言葉や表情の小さな動きだったりするのだが、観客はそれからその関係を推測するしか方法はない。特に、登場人物の過去についてはほとんど語られていない。沢井と親友シゲオ、妻弓子、父、兄の間には、何か過去のエピソードを匂わす空気が漂っている。「何かがあった」ということは読み取れるものの、そこから先は完全に闇に閉ざされる。これには観客はヤキモキしてしまう。例えば、秋彦が漏らす「昔、殺されかかった」という過去は同監督の『Helpless』に一本の映画としてまとめられている。それを考えると、それぞれの間に漂う「何かがあった」というようなエピソードは、それぞれで映画が出来るほどのストーリーなのかもしれない。しかし、それも想像だ。僕達は、映画の最小限の情報から、最大限の物を読み取り、考え、構成するという作業を続けていく、そしてその先に青山監督の示すこの映画の意図が見えてくる。青山・田村のアップで「完璧」なシーンを作り、それから引いても「完璧」だと思わせる手腕には唸るしかない。宮崎将・あおい兄妹の熱演や、役所浩司も重要だが、監督の投影とも言える光石研・斉藤陽一郎の脇二人がとても重要な役割を演じている。長い長い映画であるが、是非、二度三度観て欲しい一本だと思う。 【fero】さん 10点(2003-11-04 01:30:06) (良:1票) |
18.ラストシーンを思い出すと今でもグッとくる。3時間を超える長さだからこその大感動。 【紅蓮天国】さん 8点(2003-10-13 11:47:22) |
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17.こういう思わせぶりな映画、嫌いなんだよね。しょせんメッセージは明白なんだからもっと解りやすくつくりゃいいんだよ。千ウン百円也の木戸銭払って三時間半もインテリゲンチャの独り言に付き合わされた一般大衆の身にもなってくれよ。この映画観て、ガキっぽいとかバカっぽいとかいわれることをおそれなかった黒澤明やチャップリンの偉大さをあらためて再認識。 【じゅんのすけ】さん 3点(2003-07-22 22:32:47) (良:2票) |
16.何せ長いです。カットできそうなシーンを探りながら見てしまった。非日常的事件の被害者達は常人達からは異人に変化していく。事件などとは無縁そうな田舎に住む人間ですら一瞬で異人となる。生死の意味を問い続ける彼らにとって常人達との溝は深まる。生死の意味は解らなくても一生問い続け生き続けなければならない。 【亜流派 十五郎】さん 2点(2003-06-15 13:13:36) |
15.この映画確かに長いし、淡々と進むけど、それが青山真治でしょう。「この類の映画好きなんだけどわかりにくい。」という人は小説をお勧めします。映画では納得できなかったシーンもかなり詳しく描かれているとおもいます。さらに深く突っ込みたいという人は、Helplessを見てください。秋彦のことがよくわかるとおもいます。まったく関係有りませんが、映画の中のあの兄弟は、実際、本当の兄弟です。知ってました? 【マクベス】さん 8点(2003-05-31 13:01:00) |
14.確かに長かった~。僕が見た映画の中では最長だと思う。でもそれを見せきるこの映画の力量は凄い。しかも作調に勢いがあるわけでもなく淡々と進むあたりがなおさら凄い。宮崎あおいは立派な女優になると確信した。もう一回観たいけど、長さゆえなかなかふみきれない。 【スマイル・ペコ】さん 8点(2003-05-25 09:50:30) |
13.青山真治は日本映画の未来に唯一期待をかけられる映画監督だと、この映画を観て確信した。 【さみー】さん 8点(2003-05-11 22:25:41) |
12.あのラストは反則でしょ!!エライ長いんだけど、音楽も殆んど無いんだけど、退屈は全くしなかった。 【ナオちん】さん 8点(2003-04-05 19:52:55) |
11.何故、人を殺してはならないかという少年の問いに対する役所孝司のセリフはすごいと思った。泣きそうになった。なんか纏まりきらない感じだし(だからこそいいんか?)最後よくわからなかったが、あの場面だけで、すばらしい。 【カリマンタン】さん 9点(2003-03-28 09:06:25) |
10.少女の心が救われて、世界に色がついた場面がすばらしい。観客である僕らも救われたかのような錯覚を覚えた。実際クソ長い上映時間から救われたわけだが。でもあのクソ長い時間みせきるのは凄いと思う 【えたひにん】さん 10点(2003-03-17 21:43:22) |
★9.九州の(おそらくかなり)暑い夏の景色がセピア色の映像でさわやかな感じと懐かしい感じがして心地良かったです。ある残酷な事件に出くわしてしまって生活が一変してしまった生き残り達が共同生活を始めてどう展開していくんだろうと興味深く見ていましたがいかんせん3時間以上の長丁場で最後の方は集中できなくなってしまいました。映画館でみたらそうでもなかったのかな。おそらく余命いくばくもない真、あの後女の子はどうなるのでしょう。 【Jade】さん 7点(2003-02-10 17:48:53) |
8.“北九州を舞台に過去の苦しみから逃れられない人々の再生を描く物語。バスジャック事件を生き残ったバス運転手沢井(役所広司)と中学生・小学生(宮崎将・あおい)の兄妹が、事件から2年後再会し疑似家族を築く様を描きます(オフィシャル・ホームページより)”。兄妹ふたりっきりで住む家屋(豪邸)に居候することにした役所は、心を閉ざしたきりの兄妹に対して闇雲に説教垂れるでもなく、いかにも効果的にビンタくらわしたりするでもなく、ただ淡々と共に生活することによって互いを<癒し>ていく。私は途中から、なるほどこれは<アンチ金八映画>なのだなと思って見ていたのですが、それが突然、終盤に差し掛かったところで、役所は兄妹の従兄役の斉藤陽一郎を旅行中のバスから引き摺り下ろし、怒鳴り(九州なまり!)、殴り飛ばすのであった。な~んだやっぱり金八じゃん、って。 【茶蟻】さん 8点(2003-01-06 13:35:02) |