2.一度は自分たちを捨てて出て行った母親に対する複雑な感情とか、男無しではいられない女の哀しさといったものが女性らしい視点で表現されていて良い作品だと思うが、如何せん映像が暗過ぎて見難いこと甚だしい。「フィンランドの光と影の叙情派」を代表する監督とのことだが、光と影というより影ばかりのような気が…(笑)。多分演出なんだろうけど、あれだけ画面が暗くて見辛いと、見る気が萎える。また、こういう微妙な年頃の少女を扱った映画にありがちの「思春期の性」といったものに全く触れられていないのも、ストーリーに広がりが無く、単調且つ淡白なものにしているような気がする。あんな年頃の可愛い女の子に、ボーイフレンドの一人くらいいても良さそうなものだが…。