5.まったく新しい切り口での作品かと思ったら意外とオリジナルをそれなりに踏襲した作品になってました。ただ、カメラワークや音響や、編集テクニックなどはいかにも最近の雰囲気。ちょっとオープニングとエンディングはブレアウィッチっぽいところもくすっとさせる。怖さも期待していたほどの嫌悪感をもたらすものでもないのだけど、異様なクローズアップなどでなんだかわからんけどなんか気持ち悪い感じは出ていたと思います。しかし、前作では恐怖と笑いが背中合わせの感じがあったのが今回はリアリティを強調したかったのか妙にまともだったかな。悪役は悪役なりの愛らしさも欲しかったな。だって全員なんだかいらいらさせる奴ばっかりでさ。怖いのはもちろんだけど、非常に不愉快な感じがずっと続くんだもの。それがねらいといえば成功なんだけど、繰り返して見たいという気持ちにならない、いやな感じ。でも、そんなに悪くない、っていうか結構頑張ってたと思う。 【GO】さん 7点(2004-03-21 22:05:22) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 ちょっとヤバ目ぐらいを期待して行ったせいか、まあまあ合格点というかこれでも十分恐ろしいと私は思うんですけど、比較の対象がどうしてもアレなわけで、異常な辛口になってしまうのはやむを得ないかと。で、その異常な辛口の部分を多少水増しして、冷静に普通に考えてどのぐらい?と聞かれたらやっぱり私としてはものすごく怖かったです。程度としては、脳に膨張感を感じる程度の怖さでした。具体的な敗因としては、本作の方がちゃんと出来すぎているというのが最大のポイント。呪われた家族がなんとなく人間としてのコミュニケーション能力を維持出来ちゃっていたり、彼らなりに筋道立った家族愛で結束していたり、確かにちょっとマトモじゃない感じはするんだけどこの作品的にはマトモすぎるでしょ。獲物を見つけてからの連携プレーとか妙に知的だったり、シナリオも意外というかこの映画にここまで期待しちゃいけないぐらいキチンとよく練れてますよね。こういうある種の倫理観とか、秩序めいたものが皆無な前作の問答無用な恐ろしさははっきり半減していると思います。作り手の緻密さがアダになった珍しい例だと思いますが、やはり前作で観られたトビー・フーパーの、本当に地獄にでも取材して来たんじゃないかと思うようなバカの一念みたいな破天荒さ、映画史上類を見ない突き抜け方といったものは、あれはやっぱり瞬発的なエネルギーの爆発だったからこそ出来たものであって、思考が働いてたら出来ない仕事。そういう前提条件を全て踏まえた上で、私のようにバカにしきってかかると劇場の椅子でドタバタひきつけ起こして周りの通っぽい兄ちゃん達から白い眼で見られる羽目になります。クドいようですが十分怖いです。好きでお金を払って観るんだから、このぐらいの怖さでいいじゃん、と正直私は思います。この年になって、寝られないほど怖いもの観てどうする。逃げ惑う主人公が逃げながら扉にカギ閉めるのを忘れなかったり、おとりのブタをロッカーに隠してレザーフェイスを出し抜いたりとやたら知的なわりには、肝心なところでわざわざ狭いところに逃げ込んだり、千載一遇のチャンスだった冷凍庫の扉を閉め忘れたりとツッコミどころは満載なのですが、さすがに劇場に足を運ぶことはもうないと思いますけどレンタルが出たら借りてみたりするかも知れません。重ねて言うけど、そのぐらいの怖さで十分です。 【anemone】さん 8点(2004-03-21 01:10:21) (良:2票) |
3.弱っ!女に手を切られるレザーマスクっていうのもねえ。レザーマスクの嗜虐性を表現しようといろいろやっているんだけど、圧倒的な強さからくる不死身の怖さがないんで、全てすべってしまっています。でこの手のものにありがちな2へつづく。みんなでスクリーンに向かって「いいかげんにしなさい」ってツッコミしてください。 【tantan】さん 4点(2004-03-17 13:00:39) |
★2.《ネタバレ》 オリジナルの大ファンなのでこの点数。 公開されて(アメリカで)すぐに見に行ったけど「嫌な予感」大的中!全然怖くない。 オリジナル版にあったレザーフェイスの魅力が全然無い。 おまけに素顔は見えるし腕は切り落とされるしまるでいいトコ無し。 設定もどっちかって言うと「悪魔のいけにえ3」に近い。 もっとオリジナル版に忠実に再現してほしかったなぁ。 リー・アーメイは好きだけどミスキャスト。 そしてやっぱりレザーフェイスはガンナー・ハンセンじゃないと。 オリジナル版の偉大さを改めて実感した。 DVD出ても買わないね。 【和魂洋才】さん 4点(2004-02-11 17:38:45) |
1.何を隠そう、私「悪魔のいけにえ」観てないんです。なので正確にオリジナルとの比較は出来ませんが、大傑作との誉高い前作の噂や風評から判断すると、ざらついた雰囲気は踏襲しつつも、今作はかなり変態性が抑えられている様に思います(もちろん一家揃って異常なのには変わりありませんが…)。それに、大量にスラッシャー・ムービーやサイコ・スリラーを観てしまった後では、残虐シーンも余り無いし、話自体もどーって事ない様に感じてしまいます。大体、マイケル・ベイは何を思ってこの映画を「今」リメイクしようと思い立ったのかが解りません。という訳で、厳し目の4点献上。 【sayzin】さん 4点(2003-11-02 03:54:24) |