33.《ネタバレ》 邦題から察すると、スリリングな脱走もの、あるいは重厚な戦争ドラマを期待してしまう。が、しかし作風はと言うと全体的にコメディ色が強く、とくにコンビ二人の演技がしつこくやり過ぎ。辛辣な風刺を効かしているわけでもなければ、驚愕のラストが用意されているわけでもない。ともあれ本作は、何人もの兵隊が射殺されるという戦争映画。このような作調だと題材が題材だけにシラけてしまい、距離を置き冷めた目で観てしまうわけなんですよね。うーんそうかそうか、本作はもともとブロードウェイのヒット舞台劇を映画化したものなのか…。色分けした個々の登場人物、数々の小道具に趣向を凝らしたプロットなどなど。この辺り、やはりビリー・ワイルダー監督らしいとは思います。裏切り者、あるいはスパイは誰でしょう? まっ気楽に見れる群像劇というところでしょうか。 【光りやまねこ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-05-18 21:29:53) |
32.《ネタバレ》 プライスが最後に放り出された後にわめいたのは、「おとり」の役目を全うして 米兵に償いをしたという意味なのか?、それともドイツ兵に「撃たないでくれ!」と叫んでいたのか?、そこが分からなかった。 あと、アニマルとハリーのコミカルなやりとりは、少しなら本筋の箸休めとして良いのだが 、それが頻繁に織り込まれていたので冗長で邪魔に感じた。 【しまうまん】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-03-11 13:35:57) |
31.《ネタバレ》 期待が大きすぎた。 いくらなんでもあの電気のサインはどうなんでしょうか。 |
★30.《ネタバレ》 面白かったー!「古い映画だし何かと重そうだなぁ・・・」って僕も思ってたけど笑えて痛快な映画じゃん笑≪金稼ぎ=悪のイメージ≫はいつの時代でも変わらないね。 【たいがー】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-07-20 19:41:03) |
29.牧歌的というかやや荒唐無稽なストーリー。当時の捕虜収容所ってこんなに自由だったの?と思わせる楽しそうな捕虜生活。もうちょっとシリアスな話かと思ってたけど予想を裏切られました。肩の力を抜いて楽しめる作品。 【MEL】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-05-31 21:18:59) |
28.《ネタバレ》 ナチスドイツ軍に捕虜として捕らえられたアメリカ兵の収容所内を舞台としたコメディ作品。それなのに、重さもなければ、嫌味も無ない。ストーリー自体の面白さというよりは、典型的にコメディ的な可愛らしいキャラクター描写やビリーワイルダーらしいユーモアの勝利って感じ。収容所内みたいな制限された状況だから、ちょっとした工夫や発想が面白さにつながる。お馬鹿なアニマルも、「アーニー!アーニー!」甲高い声出す奴も、ペンキ片手に命がけののぞき見も、思わず笑うし、すっごい和む。 【ハッシーふりかけ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-04-17 19:35:50) |
27.こんなに痛快な娯楽映画だったんですねぇ^^ タイトルだけ見て「なんだか重苦しそうな映画だなぁ」と敬遠してました(笑) 失敗(^^; さすがビリー=ワイルダー、面白いです^^ 【とっすぃ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-25 23:59:36) |
26.素直に面白かった、言える作品ですね。収容所の明るい雰囲気もいい。 【H.S】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-25 20:40:27) |
25.捕虜脱走といえば、大脱走が有名だけど 本作品もそれに劣らずの秀作 脇役をうまく使い、話を飽きさずに話めサスペンス映画というよりまさに娯楽映画の本道を行っているところがGOOD! 【月読】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-11-11 20:48:48) |
24.《ネタバレ》 流石、ビリー・ワイルダー監督!脱走映画にありがちな暗さなんてどこ行く風か?とばかりに笑いで描き切る。これこそこの監督の持ち味、本領発揮である。捕虜収容所の中で起こるスパイ疑惑、ドイツヒトラーに対する皮肉、おちょくりシーンとも言うべきみんながみんな、口髭でヒトラーの真似をするシーンの可笑しさ、馬鹿馬鹿しさ、完全にヒトラーをおちょくってるとしか思えない。そんな皮肉たっぷりな笑いを描く一方で勿論、サスペンスドラマとしての面白さも見られるこの映画が私は大好きです。世間的にはワイルダー監督と言えば「アパートの鍵貸します」が人気では一番かもしれないけど、私からしたらこの映画の方が上である。ここまで徹底的にヒトラーに対するおちょくり、収容所の中での大騒ぎ的な面白さを見せてくれたら言うことなしです。これもまた私にとってはビリー・ワイルダー監督の傑作の一つとして外せないそんな映画です。 【青観】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-06-30 21:57:42) |
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23.♪ぴぴぴぴっぴ、ぴ~ぴっぴ、ぴ~っぴぴ~。ラストの口笛が、この第十七捕虜収容所の面々の団結を物語っています。脱走ものですけど、かなりほのぼのとしています。みたら、監督がビリー・ワイルダーじゃないですか。これも白黒映画初心者の方にはおすすめですね。とくにアニマルが最高です。何が何でも、女子風呂をのぞこうとするアイデアが素晴らしい。戦争をあえて笑い飛ばせる映画を作るなんて、素晴らしいです。果たして、所内の秘密を横流ししているスパイは、一体誰なのか?これもこの映画の見所です。こういう映画こそ、是非リメイクしてほしくないですね。 |
22.痛快、痛快!!ワイルダー作品の中でも間違いなく一番でしょう。 【ゆきむら】さん 10点(2005-03-09 19:01:48) |
21.《ネタバレ》 捕虜収容所に、中盤、新たに中尉が収容されてきて、主人公が同じ士官候補だったことがわかる会話のシーンがある。中尉は家柄がよく、金の力で士官に昇進したが、主人公は裕福でなかったので士官になれず、軍曹止まりだったのがそこでわかる。この人物設定により、本筋の逆転劇に加えて、毛並みのよさにものをいわせたエリートに対して、自分の才覚だけが頼りの雑草野郎の人生上の逆転劇が同時進行するのが、この脚本のうまいところであり、観終わった後痛快な気分になる所以だと思う。「どこかで会ってもお互いに知らないふりをしような」という科白が何度観てもかっこいいのだが、大人になった今その科白をかみしめると「俺はは中尉から金をせしめて金持ちになるが、それは俺が自分の力で稼いだ金なのであって、戦争が終わって金の無心のために俺に近づいてきても無駄だ」という収容所仲間への先制パンチにもなっていてまことに如才がない。捕虜という不自由な境遇のなか、利己主義に陥ることなく個人主義を貫き通した孤高の主人公の精神的な強さはたいへん魅力的で、昔も今も、私の憧れの人物像のひとつである。 |
20.「大脱走」を観たとき、「何でドイツ軍もアメリカ兵もこんなに能天気なんだ?」と疑問を抱いたのですが、ジュネーブ条約があったからなのですね。 【K】さん 7点(2005-03-01 23:10:37) |
19.《ネタバレ》 戦争物を題材にした映画も、ビリーワイルダー監督の手にかかれば巧妙な会話劇になる。捕虜収容所という閉鎖的な空間の特質を活かした脚本はとても面白かった。彼の作り出す世界の中は、いつも人間的な直球の感情で溢れ、いつまでもここに浸っていたいという前向きな虚無感を抱かされる。今回は他の作品と比べて、そこまででもないかなという感じがしました。音楽が秀逸、ラストの口笛に痺れました。 【ラナ】さん 7点(2005-01-18 00:13:22) |
18.戦争映画というのはただ愛国心をかきたてようとするものも多いのだがこの映画はそれだけではなく一人一人の登場人物がうまく描かれていたと思う。 【HK】さん 7点(2004-11-29 01:21:18) |
17.《ネタバレ》 アニマルの演じるギャグが笑えない。収容所の生活をコメディ混じりで描いた作品、といういらぬ予備知識を持って見てしまったため、前半はその笑えないギャグのためにかなりダレたが、本題の方に集中して見てみると人物描写やスパイを暴く過程などがとてもうまく描かれていたことに気がついた。 セフトン役のウイリアム・ホールデンが本当に格好良く、プライスを見張りにつけさせて挑発するシーンの自信に溢れた演技が特に気に入った。そのわずか1年後に「麗しのサブリナ」でナンパな役を演じてしまっているのは驚きである。「麗しの~」のプレイボーイ役も良かったが、彼の適役は本作の方であると思いたい。 しかし、彼の演技の素晴らしさはゆうに合格点をあげられるのだが、彼が自分の存在感を他の役者よりも際立たせられていたかと言うと、決してそうとは言えないのではないだろうか。 この映画のホールデンは「大脱走」のスティーヴ・マックイーンのような「おおっ!こいつが主人公だな」と一目見ただけでそう思わせる大物ぶりがこの時点ではやや欠如している感があり、主人公を演じる割には少々華がなかった。 もしくは、脇役に個性が良く出ていたためにそのように見えてしまったのかもしれないが、いずれにしろビリー・ワイルダーは主人公を引き立たせることに失敗している。「この辺でセフトンの紹介をしておこう」というくだりをわざわざ作ったところからもわかるように、監督自身もやはり主人公を引き立たせることに苦労していたのだろう。 しかし、背表紙にある「ウイリアム・ホールデンがこの作品を契機に大物俳優への階段を登り始めることになる」という解説を見れば少し納得できたと思う。既にこれから見る予定だった「戦場にかける橋」を見るのがますます楽しみになってきた。あと、音楽が非常にマッチしていて、使い方にもセンスが感じられた。 【もっつぁれら】さん [DVD(字幕)] 6点(2004-09-26 14:10:22) (良:1票) |
16.《ネタバレ》 ワイルダー、ハリウッド監督9作目。今回は愛国心を扱った作品。といっても、もともとドイツ出身のワイルダーさんですから星条旗を猛々しく翻すようなことはいたしやせん。それがこの映画を見てもべとつかないところです。そしてクリスマスに差し入れされたピンポン球が中尉救出の白煙に化けるとは、まさにホワイトクリスマス。これも立派なクリスマス映画ですねー。ラスト、捕虜が眠るベッドの背後に掲げられたMERRY XMASの飾りつけ、これがなんとも泣けました。それからホールデンさん、オスカー獲得、Congratulation! 【彦馬】さん 9点(2004-05-30 20:08:18) |
15.妙に明るい収容所だな。こんな収容所なら入ってもいいな。なんてことは無い。しかしずっとウィリアムホールデンが犯人だと思ってた。見終わった後も…。すなわち俳優を間違えてたわけで…。なんとなくだが、暴力脱獄のハッピーエンド版のように感じた。 【ぷりんぐるしゅ】さん 6点(2004-05-17 07:56:57) |
14.とっても面白いです。とにかくホールデンがむっちゃかっこいいです。ホールデンが捕虜収容所でやっているさまざまな事業?(笑)が面白いです。じゃがいもの皮で酒を醸造したり、別棟に収容されているロシア人女性を覗くための見物料をとったり、ねずみレースの元締めをやったり……でも、これってそういう映画じゃないんだよね。一応、要人を脱走させる映画なんだよねぇ〜。うーーむ、とにかく面白い映画です。 【元みかん】さん 8点(2004-04-10 20:56:06) |