11.それぞれのエピソードの絡み合い方が少なすぎて、まったく”壮大なスケール”を感じることができなかった。特に日本のエピソードなんてすっぽり抜けてしまっても映画としては成り立つだろうし、逆に同じように絡みのないエピソードをいくらでもくっつけることもできるだろう(既に映画としては長すぎだが)。言葉が通じない云々というよりも問題は違うところにあったと思った。はじめは手話にだけかと思っていたら、日本語のせりふにまでしっかり日本語字幕がついていたのはいったい何のためなのだろう。耳の不自由な人も映画館で見られるようにということなのかも知れないが、菊池凛子の役に共感できるか少し心配である。 【HK】さん [映画館(字幕)] 5点(2007-04-29 18:20:35) |
10.《ネタバレ》 わかりやすいようでいて難解、難解なようで実はわかりやすい、二律相反かもしれませんが私はこの映画を観終わった瞬間、上記のような感想を持ちました。モロッコ篇、メキシコ篇、日本篇と、オムニバス的各エピソードは若干時間差を置きながらも、一応明快に描かれているにもかかわらず、さてさて肝心の、じゃあこの3つ(4つ?)を総括して、この映画の作者は一体何を我々に問い掛けたかったの?って考えると・・・何だかモヤモヤしてそれが明確によく見えてこない。ワールドワイド的罪の連鎖?異郷、あるいはハンディキャップを背負わざるを得ない立場に身を置いた人間の、コミュニケーションの不調和?にしては描写が猥雑過ぎるような気が。でもこの種の、鑑賞後観客の想像に解釈を委ねさせる映画は久々だったので自分とっては新鮮でしたね。これは評価分かれるでしょう。評論家連中には受けが良さそうな映画だけど。ラスト、役所広司の微笑みが自分にはちょっと意味不明で混乱。フツー、年頃の自分の娘がマッパでベランダにいたら、一瞬ギョッとし→とがめる表情をして→手をつながれて安堵しようやく微笑むというのがスムーズだと思うけど、途中のワンショットが何故か抜けてるので、私はこの父娘の関係にどこか不健全で病的なモノを感じてしまい、もしかしたらそれが母親の自殺した真の原因だったのかと勘繰ってしまいました。刑事役の役者は渡部篤郎そっくり。話題のリンコ・キクチ嬢は・・・、映画のポスターだけだとちょっと城戸真亜子さんに似てる(←それだけかい) 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-04-28 15:56:58) |
9.この監督得意の時間軸をずらした展開が今回も見事炸裂しています。4つの異なる場所で起こっている出来事を同時進行で描いていくんですが、え~この後一体どうなるんだ?っていういいところで違う場所に飛んだりするので気が抜けません。そしてまた忘れた頃に戻ってきたりして、おお!そんな大変な事になっていたんだぁ、と驚かされたり。ほんとに目まぐるしく行ったり来たりなんだけど凄いまとまっていて、最後まで緊張感が途切れなかったので良かったです。 それにしても、なんてスケール感のある画を撮れる監督なんだろうと思った。崖の上からライフルでバスを狙う少年の構図や、バベルの塔の如くビルが聳え立つ東京の夜景、などなど。カンヌ映画祭監督賞受賞も納得。 あと、話題の菊池凛子さんですが、たしかに存在感はありました。出演者の中でも1番ではないでしょうか。ちょっと反則的な目立ち方もありましたけどね。 ただ、そのキャラクター自体にはあまり共感できず、別に必要のないキャラに見えたのが残念です。 【ヴレア】さん [試写会(字幕)] 7点(2007-04-14 21:38:41) |
★8.《ネタバレ》 試写会でみました。 え、、これよくわからない。重い。脱ぐ意味もわからない。でも、深い。 あと、どうみてもクラブとかいったりするようにはみえない女の子が、、ちょっとありえないとおもった。 【ギニュー隊長★】さん [映画館(字幕)] 5点(2007-04-12 22:21:28) |
7.《ネタバレ》 我々は皆、大きな大きな物語の一部なのだ。・・・そう言われているような気がした。「グローバル化」によって、思いもかけない形で、人、モノ、場所、出来事、が繋がるようになった。地球を覆いつくすような、巨大な、目に見えないネットワークが、今日も私たち飲み込んでいる。でも、私たちはそれを知らない。「バベルの塔」を作って、神の怒りに触れてしまった私たちは、コトバをバラバラにされたから。バラバラにされて、コミュニケーションが出来なくなってしまったから。・・・それでも、私たちは繋がっていく。大きな大きな物語の一部でいつづける。たとえそれが、絶望と悲しみと不幸の連鎖を招くのだとしても、どこかに希望へのリンクがあることを願って。全編を通じて重苦しい閉塞感におそわれるが、ラストシーン、父と娘の手と手の繋がりに、かすかな幸せへのリンクを期待せずにはいられない。 【中山家】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-04-07 09:34:55) (良:1票) |
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6.《ネタバレ》 映画を、みおわったあと、良く、わからないと、ここにレビューを、見に来ます。 映画の中で、バベルの塔?ってのは、日本に住む、菊池親子、のことなのかな?。 りんこ、サンの手話、すばらしかった。アレを、完璧に覚えて、映画に望んだんでしょう、アラビアのシーン、ブラピ、奥さん役の人、この映画は、お金、出演料に、かかっているんでしょうか。ああいう事故で、アメリカ人だから、最後には、ヘリコプターを、飛ばせてもらったけど、日本人だったら、個人で対応か、まず、たすかっては、 帰ってこないだろうと思ったり。日本の大使館が、迅速に行動するとは、思えないし。 猟銃は、日本から、持ち出せるのか?、とか思ってしまいました。菊池親子が住んでる設定のマンション?、あの景色だと、つきに120万円、200万円の物件か、とかおもうと、すごい設定だな、とおもう。菊池さんの聾唖の高校生が、怒ってるシーン、とっても、よく出ていた。誰でも、良かったのかも、、、ただ、あの刑事が、彼女の知る、まともな人に、見えたから、彼女の心が、壊れていて、さみしくって、おかしなことを、 してみようって、動機が良く出ていた。しゃべれないだけで、同じ年頃?の、若い男の子は、冷たくしていたし、、、その辺の心情は、とても、よくでていて、菊池りんこさんの名演技、が光りました。あと、メキシコから、逃げる、アメリカ、国内に戻る、家政婦、とっても、かわいそうだった。なんか、不思議な映画だけど、それなりに、シーン毎は、とてもよく取れていて、感心させられました。今頃のSFX多様の作り物映画と違って、とても、楽しめました。裸で、抱き合うのは、お母さんの死に目を、多分、彼女は見たのかもしれない、、、何時までも、心が、、、。携帯でビデオ電話にして、手話で友達と話すシーン、ありなんだ、とか思いました。 【yasuto】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2007-04-07 01:07:59) (良:1票) |
5.何の先入観もなく見てしまったので、菊池凛子の賞云々よりもアメリカもこういう映画作るんだねという驚きの印象のほうが強かった。この映画の主題は世界は繋がっていないようで繋がっているということなんだろうか。4つのまったく違った文明が本人達の知らないうちに複雑にリンクしていくのだが、それぞれの生活が奇抜(特に日本)すぎてあまりリアリティを感じられなかった。5,5点(中国語字幕) 【こまごま】さん [地上波(字幕)] 5点(2007-03-30 22:21:17) |
4.《ネタバレ》 難解な映画でした。羊飼いの少年が発射した銃弾をきっかけにモロッコ、日本、メキシコ・アメリカでそれぞれドラマが進行していくのですが、それぞれのドラマのつながりが弱いため、3つのドラマを同時進行的に描く必然性が良くわかりませんでした。タイトルのバベルの持つ意味(言葉を分けられたことによる人間の混乱でしょうか?)とストーリーの内容もつながらず、私にとっては消化不良を起こしそうな映画でした。菊池凛子さんは体を張った演技をしていましたが、ノーパンになったり、医者や刑事に対する行動などは理解不能です。また、高校生の役は無理があるような・・・。でもアカデミー賞の助演女優賞にノミネートされたことは同じ日本人として喜ばしいことだと思います。 【ポテト】さん [映画館(字幕)] 4点(2007-03-10 22:17:57) |
3.《ネタバレ》 その昔、バビロニアの人たちが人間の実力を誇るために天まで届く塔を建てようとしたのを見てびっくりした神様が造りかけの塔をこわし、各民族が違う言葉を話すようにしたそうで、「バベルの塔」とは混沌と人類の不和の象徴のはずなのですが・・・この作品では巻頭から観光バス狙撃事件の経緯は明らかで、ブラッド・ピットが演じる被害者の夫がいくらうろたえたところで、見る側としては冷めて眺めてしまいます。作品の面白さはむしろ、メキシコ、日本などで展開されるストーリーとモロッコでの事件との関りを解きほどくことにあります。それにしても、国際テロ事件の解明を手がける日本のどこにでもいそうな刑事、終わり近くで「あのモロッコの事件の結末は・・・。」と報道する東京の場末の飲み屋のテレビ、高層住宅の上階で父娘が愛情を確認するラストシーンなどから感じられるのは「バベルの塔」からはほど遠い調和の世界でした。メキシコ人ベビーシッターのおばちゃん、普通のおじさんとガキどもといった感じのモロッコ人の羊飼い役、どれをとっても俳優さんの演技は見事でしたが、「やはり何と言ってもアカデミー賞にノミネートされた菊池凛子さん!」なんて日本人としてナショナリズムを感じたりして・・・。後ろの席に座っていたアラブ系の人たちがモロッコ・シーンになると英語と私にはわからないアラビア語で茶々を入れるのも聞いていて楽しかったです。神様が言葉を乱してくれたせいで、人類は戦争もしたけれどオリンピックや万国博覧会みたいな楽しいお祭りをやって神様に舌を出しているわけで、製作者が同時多発テロ以降のテロへの過剰反応に対抗して「バベル」という題名で調和や国際協調を描きたかったのなら舌を出してもいいけれど・・・でなければ作品が醸す調和の雰囲気と砂漠の雄大な景観、東京の夜景、各国俳優の競演などに敬意を表して超甘の点数を献上。(拙投稿の小ネタもご覧下さい。) 【かわまり】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-03-06 11:56:28) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 ものすごく見応えのある1作。環境が環境だったので英字幕追うのが大変だったけど、各シーンの継ぎ接ぎ程度がうまいので、間延びもせずただただ緊張感。その分疲れるけど。 まったくハッピーエンドではないので(それどころか絶望的なエンディングも)、観るときのコンディションは選んだ方がいいかも。 さてさて色んなところで話題になっている日本パート。設定的には非常にキーポイントとされているような感じ。他の場所、メキシコとかモロッコのシーンと比べるとまるで異世界。親娘の住む高層マンションはまさしく「バベルの塔」。(アメリカ人であるブラッドとケイトがモロッコにいるのは、日本サイド世界からモロッコサイド世界に紛れ込んだ人間としての描写だと思う) その中でも更にキーポイントとなるのが菊地凛子の役どころなんでしょうが、聾唖の演技はともかくとして、あの性衝動に至るまでの心情がまったく読めないんですが(汗)。あとで公式サイトのキャラ紹介ページ見て「あーそういうコト?」と思ったんですが(大汗)。疎外感を持っているというのはわかるんだけどね・・・それは演技でじゃなくてシナリオ上でわかること。・・・よく脱いだで賞50%? あと日本パートに関してどうしてもこらえきれないツッコミ。 今時診療中にマスクをしない歯科医などおらん。今時診療中に、スカートの患者の脚にタオルをかぶせておかない歯科医などおらん。 個人的にはブラッド&ケイト夫妻という組み合わせが新鮮でしタ。 【通りすがりのクラゲ】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-02-10 15:48:25) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 だいぶ一足先?に「バベル」観てきました。発想は面白かったけど、ぶっちゃけ、日本じゃない方が多分良かったよ日本の部分。趣味があれであれをしにモロッコ行く日本人てレアすぎないか?ねぇ役所さん、みたいな。てかその部屋のインテリアはとても日本人の好みとは程遠くないかい役所さん、って感じ。多分、この映画に原作があるなら、それは読んでて物凄く面白かったんだと思う。日本で公開まだ全然先だし、下手なこと言って映画館に行く機会を奪うのもあれかなーと思って詳しいことは書かないけど、あたしはこの映画好きじゃないです。あと、外国映画だからって先入観もあるのは認めるけど、日本の描写がたまらなく嫌。なんかものすっごい恥を感じた。そして話題の凛子さんが脱ぐのは知ってたけど、脱ぐってそういう脱ぎ方かよ!!と思った。なんか目で誘いつつ足開いたらスカートの下はいてなくて男の子たちびっくり。あたしもびっくり。触らせるし舐めるしなんか常に発情してるし。そうか体当たりってこういうことか、と。凛子、すげぇ。これって日本でもモザイクは勿論なしですよね?大絶賛されてる聾唖な部分の努力はあんまり良くわかんなかった。勿論先入観のせいです。まぁね。凛子の気持ちって点の伝えたい事は分かるのよ。映画の主旨も分かったよ。でもあんまり好きになれない。予告見てたから知ってたけど、なんですっぱだかで寒空のベランダでお父さんに抱きついて泣くんだろ?日本人ってそういうことしなくないか?とか思った。あともう一つ思ったのが、この映画は4ヶ国語出てきて、字幕があるけれども他の言語は言葉としてでなく耳わずらわしい音としてしか認識できない、その理解が出来ない恐怖’バベル≒混乱’をまさに観客自体に与える意図もある?と思って。だけど、その点あたし日本語はネイティブだし、今英国に住んでるから英語も聞き取れちゃうから、その混乱具合減った?ちょっと損した?って思ったり。 ま、とにかくどうよバベル。もっとラストに向かって畳み掛けるような勢いが欲しかったと個人的は思う。 【ネフェルタリ】さん [映画館(字幕)] 5点(2007-02-04 20:46:38) |