60.《ネタバレ》 ガムをクチャクチャ、ねっとりギトギトした刑事役をやってた岸辺一徳がやけに記憶に残る。相当濃ゆい演技をやってた堤真一なんかを差し置いて、鈴木京香や岸部シローなんかよりも以上に記憶に残ってる。(そもそも岸部シローなんて出てないが ) 良い役者さんだと思う。でも言っちゃ悪いが、間違いないのは、吉ギュウなんかで是非とも隣の席には 座って欲しくないタイプのオッサンだ。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-01-21 19:34:11) |
59.《ネタバレ》 作品全体に漂う陰鬱さはこの映画の最たる特徴で、それが一応功を奏していると言えるが、少々くどい。それが他のレビューに散見されるような「声が聞き取りづらい」とか「単調」という感想につながる。また、画面の揺れや極端なシャロウフォーカス、スローモーション、暗転などの演出はわざとらしく、安っぽい。二時間ドラマのような印象はそのせいである。「家族ゲーム」の光は感じられない。辛うじてカフカの母親が用意する異常な分量の料理にその片鱗が見られる程度である。「家族ゲーム」も然り、食べ物で気持ち悪さや不快感を催させるのにかけては一級といえよう。肝心の内容は、一応うまくまとまっている。柴田の回想するシーンから気付いてしまったが、なかなか面白い。ただ押し入った際に妻が既に死んでいた、という結論はどうか。妻を殺したのが彼ではないことはすぐ分かるであろうし、妻が生きていたら殺していないのだろうか。話の結論からして妻は殺さないであろうが、そうすると詐病について明らかな齟齬をきたす。脚本での一番の難点。ところでキャストの堤の欄はネタバレではないだろうか。ちょっと危うい。 【Balrog】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-09-11 01:35:29) (良:1票) |
58.《ネタバレ》 オープニングから暫らく、陰鬱な人物たちを、必要以上に被写体に寄ったカメラで描写します。しかもボソボソ何を言ってるのか分からない。とても不快で、全員がどこか異常に見えました。映画全体をサイコ調にしたかったのでしょう。狙いは分かるし、成功していると思います。とても不快だけど…。ラストで堤真一が誤算と表現した「共犯者」とは、精神分析を担当した鈴木京香が堤真一の内面に同調した、と解釈しました。結果として、演技が見破られた訳だけど、そこに至る過程で自らの考え方や痛みをトレースした人物がいたという事実に、堤真一は観念し、同時に安堵したように見えた。鈴木京香を自分の理解者と捉えたということです。堤真一もあの異常者演技を続けることに辟易していて、救われた部分があったのでしょう。肝心の三十九条問題は勉強不足で良く分からないです。裁判制度が裁くものは、罪なのか、人なのか、という概念の問題のように思えます。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-07-08 00:52:00) |
57.う~ん。森田監督の他の映画は観たことが無いのですが、これは素晴らしいですね。 俳優人の演技、音楽、映像が醸し出す重々しさ・・。 ありがちな「多重人格」という設定ですが、堤真一の演技、凄いです。 邦画サスペンスでは一番好きな映画ですね。 【おーる】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-01-14 02:21:39) |
56.なかなか。「真実の行方」とはまたちょっと違って楽しめました。最初のタオルを探すところから演出にこだわりが感じられたなあ。役者も素晴らしかったです。岸部一徳のキャラはくどかったですが。 【すたーちゃいるど】さん [地上波(邦画)] 7点(2009-01-12 16:22:00) (笑:1票) |
55.この監督は、トーンを前もって頭で作りすぎているのではないか。その分、映画が萎縮してしまっているような気がする。鑑定医がことさらおどおどしているのが、演出上の“発明”なのかもしれないけど、意味ありげな小細工という印象を持たされてしまい、ここらへんが萎縮感。たしかに精神障害だからすぐに責任能力がないというのは、裏返された差別であり、そこらへんを突くのはいいんだけれども、今度は一方的に被害者の側からのみ眺めるってのでは進歩がない。無垢でもバケモンでもない精神障害者像を描き出すのが芸術の仕事であろう。樹木希林が意外とよくない。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 5点(2008-12-08 09:33:50) |
54.この監督の映画は、ちょっと期待せずに・・観たんですが、良かったです。全体にダークな映像も良かった。容疑者の過去を調べに小さな漁村を訪ねるシーン冒頭の漁村の風景は、暗く歴史を感じさせ、美しく、ちょっと忘れられない。森田監督作品では一番、好き。 【グレース】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-08-12 20:14:14) |
53.《ネタバレ》 久々に見直しましたが、事件の全容が判ってしまえば、実は人間として一番まっとうなのは堤真一というパラドックス的な脚本が見事です。推理物としては突っ込みどころ満載ですが、自分と恋人の生涯を犠牲にしてでも、実行犯にではなく「刑法第三十九条」にナイフを突き立てたかった、という主人公の思いは痛いほど伝わりました。ただ脇役の怪演ぶりがちょっと目立ちすぎて本筋がぼやけたかも。 【ぱふ】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-08-02 16:25:30) (良:1票) |
52.想像以上に重かったです。精神的に元気な時に鑑賞してよかったなぁ~と。 後に引きそうなので・・・。【心神喪失が理由で無罪】等のニュース、記事を目にする度、この映画のことを思い出し何とも言えぬ、やり切れない気持ちになります。 堤真一さん、あまり好きな役者さんではなかったのですが、演技に迫力があり見直しました。 【うさぎの餅つき】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-07-24 22:53:51) |
51.当時は堤真一が好きで、公開直後に劇場に飛んで行って見た。途中、隣の隣に座る高校生(?)ギャルのケータイが何度も鳴り、挙句そのギャルは電話に出た! 隣席の友人が堪り兼ねて「電源切ってください!」と小声で注意・・・、というハプニングを差し引いても、見終わった後、配給元会社に「カネ返せ~」と電話の一本も入れてやりたくなる気分。もう、本当に、私は森田芳光という監督がダメ・・・。あの意味のない演出の数々、特にどの映画でも“ボソボソ喋り”を俳優陣に強いる意図は何? スクリーンの中で、堤真一も鈴木京香も“死んで”いた。ストーリーもイマイチ。見終わった後、徒労感と疲労感だけが残った映画でした。 【すねこすり】さん [映画館(邦画)] 0点(2007-06-20 11:57:31) |
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50.森田監督の作品では、「家族ゲーム」とならび、一般受けする可能性の高い作品(小さい子をもつ親にはヘビー過ぎるかも..).サスペンスとしては、尋常でない緊迫感を出す事に成功しており、最上の部類.司法と精神医学にまつわる、テーマ性も充分.しかし、裁判官が唐突に真裸になっていたのにはただただ唖然.まったく余計な事としか思えません.このセンスが後の「模倣犯」の問題シーンにつながるのではないでしょうか? 【えぴおう】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2007-06-03 14:32:59) |
49.《ネタバレ》 絵の撮リ方、ストーリー、テーマと、どれをとっても質が高い。心神喪失者が減刑もしくは免刑されることについては、私も前々から異義をとなえていました。この問題に真正面から取り組んだ意欲作です。ただ、こういった良作が、テレビのゴールデンで放送されないところに、少し恐怖を感じますね。 この映画に出てくる裁判長の最後の方の態度と、なにかリンクするものがあります。監督がそこまで考えてああいうシーンを入れたとしたら、脱帽です。 ただ、わざとなんでしょうけど、セリフが聞き取りにくいのは、ちょっと疲れます。 【コウモリ】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-05-27 15:17:45) |
【魚】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-04-20 02:41:21) |
47.今日、TVのニュースで2人を殺し3人に重傷を負わせた男が、心神喪失が理由で無罪になったと見ました。映画の話では無く現実に起った出来事である。家族を殺された人間の心情を無視した明治の頃に出来た法律。それを見直さず放置したままの現在の状況に問題提起する意味で今一度、見かえすべき映画かと。 【クロフネ】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-02-28 16:38:10) |
46.《ネタバレ》 もっと小難しいものを想像していましたが、非常に興味深い内容でした。とてもやるせない犯罪ですが観客に訴えようとしている事がわかった気がします。全体の雰囲気も出演者の表情も暗いんですが、そこがまた日本の裁判らしくて良かったと思います。キャストも独特な演技で面白味アップです!若干聞き取りにくいとこもありますが・・・(苦笑)日本映画もなかなか頑張っているな!と思わせる作品でした♪ 【うさぎ大福】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-12-21 16:46:43) |
45.感動してしまった。でもこの映画で精神障害者への誤解が生まれてほしくない 【のりまき】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-03-08 16:26:03) |
44.見ている時はかなり引き込まれていましたが、少し日がたつと意外に重いモノは残っていませんでした。。とーーっても良質な2時間ドラマという気もします。。 |
43.予告とかを観て、「どーせありきたりの二重人格の映画やろ」って思って、対して期待せずに観てみたら、これが、かなりはまったわ。まず雰囲気からして、全体的になんかどっかおかしい狂ってる感が出てて、不気味で引き込まれた。そして、謎がまた気になり、ドンドン先を観たくなる。最後のオチも息を呑んで観てた(特に裸の裁判官とか、あのセンス、かなりビビッた)。映画的にかなり観ごたえのある感じでした。堤真一は劇団出身な役者さんやねんけど、魅力あると思う。 【なにわ君】さん 10点(2004-09-17 22:08:17) (良:1票) |
42.これは見て損はないでしょう。森田監督は確信を持ってグイグイと作っていくタイプだからコケたとき眼もあてられないようですが、これは作風が吉と出た感じがしました。 【おばちゃん】さん 7点(2004-07-04 23:05:09) |
★41.「あにやんさん」の疑問に同じ。でもわたしはそれが致命的に思われるので評価は低くなります。(「山の郵便配達」も、やはりストーリーの大前提がわたしには許せないものでした。) また、監督の役作りにも難があり、リアリティに著しく欠けるところが散見され、「模倣犯」よりも低い評価となりました。 【karik】さん 3点(2004-06-13 23:34:53) |