★25. あの「さらば、わが愛/覇王別姫」を作り上げたチェンカイコー監督作品と言うことで期待して見ました(DVDですが)・・・・。オープニングの、濡れた石畳をバイオリンを肩に掛けた少年が走っていくシーンで、さてさて、いいぞ、チェンカイコー氏、存分にやってくれ、と思ったのですが・・・。細かいことはともかく、はっきり言って本が陳腐じゃないのでしょうか。父と子、過去と現在、クラシック音楽のメロディーなら、ぜひ松本清張の「砂の器」をチェンカイコー風に撮って欲しいなんて思ってしまいました。もっともそれでは現代中国の矛盾を炙り出しづらいでしょうかね。 【karik】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-07-03 22:50:02) |
24.親離れ子離れって大変だなぁ。個人的な希望としては「北京ヴァイオリン」って題なのだから、もっとヴァイオリンを物語のメインに据えて欲しかったです。 【paraben】さん 6点(2005-03-10 12:26:46) |
【リーム555】さん 6点(2005-01-19 21:01:09) |
22.ヴァイオリンとは小手先の技術ではない!感情の表現だ!というヴァイオリンの先生の言葉が響きました。 それに対して主人公の天才少年はまったくの無表情で顔色はとても悪いうえに、活力というか精気がまるで見当たらない。これを見始めたとき、「この少年はやばいぞ!」と思ったものだけど、しだいに彼が自分の感情を表に出していくところが分かりやすくてとても良かったと思う。 父親の親バカぶりということで「シャイン」を思い出した人が多いみたいだけど私は「リトルダンサー」を思い出した。 才能ある子供を愛しすぎると期待で壊れちゃうこともあるけど、一歩ひいて後ろから見守る父親の愛し方が印象的。 特に最後は圧巻だった。 涙を流して演奏する少年のヴァイオリンから煙が!? おい、ちょっとそれはやりすぎだー!と一瞬思ったけど「勢い」というものは凄いものでそんなことなど吹き飛ぶほど感動してしまった。 疲れたときに見る癒し系映画の代表作なのでぜひ見て欲しい。 【花守湖】さん [映画館(字幕)] 7点(2004-11-07 21:04:29) |
21.リリさん美しいなあ。こんな綺麗な人なら誰でもコートぐらいプレゼントしちゃくなっちゃうでしょう。冗談はさておき、才能ある息子と、その才能を開花させようと必死になる父親。その父親のけなげさがひしひしと伝わってくる良作。俺もがんばらなきゃと励まされます。 【tantan】さん 7点(2004-11-04 23:46:53) |
20.《ネタバレ》 父親と主人公の少年が、イイ味出してました~ とてもレベルの高い作品に仕上がっています..ただ!ラストが頂けない! まず、捨て子を見つけ親を捜す回想シーンは、要りません! 映画の後半、捨て子だったんだ..と、気づかされた瞬間、正直 “ 唸り ” ました! 超一流の演出に脚本だ!すばらし~い! と思ったのに..最後あんなシーンを入れるなんて..映画が分かる人なら、「そこを見せたら 野暮 でしょう~ わざわざ観てる者に説明する必要ないでしょ!B級映画じゃあるまいし..」 って思ったはず..そこまで築き上げた作品そのものが台無しに..捨て子を拾ったシチュエーションを、まざまざと見せつけられると、どうしても疑問が湧いてきてツッコミたくなる..余計なツッコミをされないためにも、間違いなく無用なシーンでした..それから、父親との再会シーン、ニヤけた父親のアップ! なんで? リアクションおかしいでしょ! 監督の意図が分からない.. 親子が抱き合うところも、どことなくぎこちないし(最悪)..なぜか、(父親含めて)3人勢揃いだし..B級映画並みの演出..リアリティー ゼロ..途中まで、名作の仲間入り 当確! だったのに..まったくもって、ラストが残念!!.. 【コナンが一番】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2004-10-25 12:23:22) |
19.多少期待しすぎた分、点数辛目です。同じ親子モノの中国映画なら『山の郵便配達』のほうが上に感じました(もちろんシチュエーションの違いはあれども)。『覇王別姫』も結構感動した割には印象に残ってないし、、中国映画が好きな自分でも、チェン・カイコーはちょっと苦手かもしれない。。 【wood】さん 6点(2004-10-10 23:58:13) |
18.今の日本の親子関係から言ったら、この映画の中の親子の絆はちょっと創り過ぎかなと感じますが、思春期の少年の示す純粋さに負けないくらいのお父さんの一生懸命さに素直に打たれます。一人目のヴァイオリンの先生の偏屈さ、でも音楽に関しては彼の孤高さこそが本物かなと思いましたが、やはり世に出すためにはと思って、二番目の先生の元に送り出す。これが世の中の現実でした。二番目の先生も、「技術は教えられるが、音楽を自分のものにして表現するのは他人にはできない。」というところは本物ですが、最後には少年を独占するための現実策があったというところが、「やっぱり」という感じでした。北京駅で偶然知り合った女性リリの身辺を描いて金に支配される中国の都会の生活も描いていて退屈せず観られた。 |
17.《ネタバレ》 不可もなく、深くもなく。素敵に楽しく美しく。快楽的でもある。見栄えは良いけどカッコつけでもある。ルージュで鏡にメモを取るあたり等々、そういうことが気になる人はイライラしてくるかもしれない。なんか日本のドラマみたいなんだよね。気の利いたちょっとおしゃれなよくできた話というか。中国にもこんなのがあるのかと軽くカルチャーショックを受けた。主人公は本職なのかな?そのせいか脇役達との演技にちょっと温度差があるのが気になった。あんまり突っ込んだコメントはしづらいね。ヒマな休日に近所を散歩してみたら気持ちよかった・・・くらいの映画でしょうか。 【まこと】さん 6点(2004-08-18 02:45:27) |
16.《ネタバレ》 ヴァイオリン、弾けたら格好良いよなー。何で両親は小さい頃に習わせてくれなかったんだ!!!なんて言ったらバチが当たるかな?本作は中国の父子愛ってことなんだけど、素直に感動した。息子のために奔走する父ちゃん。この父親には「父ちゃん」て言葉がよく似合う。例え彼が拾い子だとしても、あの父ちゃんの愛は本物だった。父の愛と自分の才能を選択しなければならない、という少年の心の葛藤もよく伝わってきた。色んな人と出会い、成長した少年。近い将来、自分の手でその才能を世に表すことができるのではないかと、僕は確信している。 【こばやん】さん [DVD(字幕)] 7点(2004-07-13 15:13:52) |
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15.こんなにかわゆくって才能に恵まれた子供をもってみたいという親の願望まる出しのチェン・カイコー監督の親馬鹿映画。子供はたまったもんじゃありません。同監督は「始皇帝と刺客」でも親馬鹿の呂不偉を自演しています。「親の顔が見たい。」というのは人を馬鹿にする時の言葉ですが「監督の子供の顔が見たい!」・・・これは決して馬鹿にしているわけではございません。はい。神童と言われる、あるいは言われたことのある子供は思春期の自我確立と親離れの過程で決まって嵐のような葛藤を経験するようで、時には才能ある分野に進学しなかったり(この作品のモデルがそうだとも聞いています)、「シャイン」の主人公のように神経症になったり、さもなければ「アマデウス」でトム・ハルスが演じたモーツアルトみたいに(どこまで本当か知りませんが)死ぬまで子供っぽくて終わってしまいます。でも、この作品は主人公が十三歳の一年間を描いているだけで、原題や英語の題が示すとおり最初から最後まで父親にべったりで中途半端な感じがします。もっとも思春期の子供を映画で描くことは、特に男の子の場合、体格や声が変わっていくのでむずかしいものがあります。「シャイン」の場合、主人公の髪型を変えることによって対応していましたが、中国が舞台では主人公の髪型をまさかマッシュルーム・ボブやパンチ・パーマには変えられませんしね・・・。主人公のかわゆらしさ、音楽の完成度、特にラストのチャイコフスキーのバイオリン協奏曲の迫力に免じておおまけの点数をつけます。 【かわまり】さん 6点(2004-07-04 11:22:35) |
14.純粋にいい話だと思います。なのに、どうして自分の心は少しも動かなかったのでしょう。私は父親に抑圧されて少年時代を過ごし、この映画の主人公のように「愛されている」と実感できたことが殆どなかったからだと思います。 【K】さん 5点(2004-06-06 00:43:19) |
13.《ネタバレ》 父親の息子に対する愛情。息子の父親に対する愛情。はじめは息子はただヴァイオリンが好きなだけで弾いてたのかなぁと思ってましたが、だんだん進んで行くうちにチガウんだなぁと分かりました。最後に駅で弾いている場面はとても感動しました。コンクールに出れなかったのは残念・・・でも、競争の中で弾きつづけるより田舎で弾いている方が良かったのかなと思いました!あとこの映画を見て、中国語ってステキだなと思いました☆☆ 【お抹茶プリン】さん 8点(2004-05-28 22:24:42) |
12.チェン・カイコーって、最近マトモに映画を撮ろうと思っているのだろうか・・・ アメリカ進出した時の「キリング・・・」は本っっっっっ当に酷かった(T_T)。この「北京ヴァイオリン」それよりかははるかにマシだったけど、何だかなぁ~ という感じ。出て来る人は「みんな良い人」ちっくだし、キャラも何だかありきたり。浅く、そつなく、丸くまとまっているけれど、いまいちパンチがなくて、がっかりした。映像の美しさと、音楽の素晴らしさが救いでした。 【ともとも】さん 6点(2004-05-20 11:36:37) |
11.《ネタバレ》 うーん・・・親子愛、思春期、教師のこだわり芸術性、女の人生再生、世知辛い世の中、大人の汚い計算・・・いろんなものが詰まってる映画だった。あのラストももちろん良かったけど、ホールで演奏して大成功を修める姿も見たかったな-…。だってあの女の子、『自分が音楽をどれほど愛してるかわかった」とか言いながら、こっちにそれがちっとも伝わってこないし、あげくの果てに先生の秘密暴露しちゃうし・・・あれはちょっと気分が悪かった…。 【桃子】さん 7点(2004-05-19 18:28:46) |
10.高い評価で投稿されている方々↓には申し訳ないけど、それ程の作品だとは思いません。過去に遡るまでもなく、何処にでもゴロゴロしているような極めてありきたりな作劇で、チェン・カイコーも総じて鼻白むほど臭い演出に終始し、また本来もっとじっくりと描くべきシークエンス(特に前半部分)を、ものの見事にすっ飛ばしてしまうという、編集の荒っぽさが目立つし、オーソドックスと言うよりかは、むしろ凡庸と言わざるを得ないほど。自分の好みに合わない作品だったと言えばそれまでなのだが、この人、結局「覇王別姫」だけの人だったような気がしてならない。その才能を枯らすには、まだ早い! 【ドラえもん】さん 5点(2004-05-05 18:43:30) |
9.期待しすぎてしまっていたので、正直物足りなかったです。あのお父さんを日本人が演じるとしたら、明石家さんまさんかな~とか考えながら見てました。ヴァイオリンの演奏には言うことなくて、気付いたら口が開いていたのですが、その奏でられた音楽以上に心響くのもが、残念ながら私には感じられなかったのです。 【もちもちば】さん 6点(2004-05-04 23:13:30) |
8.《ネタバレ》 本年度私的最良号泣爆涙映画!イヤ~泣いてもた。田舎から北京に出てくる親子、市場経済導入後目覚しく発展する北京。素朴で男手一つで息子を育てる男と女一人で都会で生きる女。音楽を体・心で感じろと教える先生とコンテストのためテクニックを教え込む先生。全編に流れる中国的な音楽と西洋のクラシック音楽。幾つも折り重なる二つの価値観がまさに今の中国の姿を描いた作品であり、どちらの価値観もそれぞれ彼の未来を思う気持ちである。親子の気持ちが一つに重なったとき、ヴァイオリンはフルオーケストラに優るとも劣らないの最良の音を奏でる。 【亜流派 十五郎】さん 10点(2004-04-14 08:37:37) (良:1票) |
7.すごく素敵な作品です。少年一人、少年と女、少年と先生の場面がすごく好きです。 【愛人/ラモス】さん 7点(2004-04-06 16:08:25) |
6.《ネタバレ》 市場経済と社会主義の融合を試みる現代中国にしか生み出すことのできない力強い傑作。文革を経験し、物質的豊かさの大切さと虚しさの両方を知っている陳監督だからこそ、資本主義社会に生まれ育った私たちには想像できないテーマを、説得力たっぷりに描けた。物語の終盤、少年に突きつけられた選択肢は「音楽か父親か」ではなく、「チアン先生かユイ先生か」である。資本主義に侵食されて腐敗した音楽界に愛想を尽かし、仙人のように暮らしているチアン先生。一方、資本主義化に成功し、天才音楽家ブリーダーとして音楽界を牛耳るユイ先生。この才能ある二人の音楽教師は、現代中国に混在する「伝統」と「現代」の象徴だ。少年が迫られた選択は、そのまま現代中国人に突きつけられる、生き方に対する問いである。「音楽」という、普遍の感動をテーマに、この重い命題を描いた手腕は見事。 【黒蜥蜴】さん [DVD(字幕)] 8点(2004-01-05 03:36:47) |