5.《ネタバレ》 文句ありません。素晴らしい映像表現にウットリ。死者の花嫁が垣間見せるダークな美しさ、そして彼女が負った悲劇を存分に堪能させて頂きました。「チャーリーとチョコレート工場」で、いまひとつピンと来なかったモノがここにはありました。それは映像の完璧なコントロール。「チャリチョコ」の作り込まれた世界に垣間見えた現実に引き戻されるようなスキマ風、ここにはそれが入り込む余地などありません。アニメーションは1から10まで世界の総てを作ってゆかなければならないのですから。命ある者の世界と死者の世界のトーンが本来のイメージとは逆転している描き方、束縛と開放によって対比されてゆく物語の構造など、見るべきところは沢山あるのですが、何よりティム・バートンのダークな色調が純化されて表現されている映像こそがすべてのキモなのでした。もしかするとティム・バートン本人以上にこのアニメーション監督と美術監督はティム・バートンの色を理解しているのかもしれません。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-10-26 22:32:33) (良:1票) |
★4.皮肉と教訓が入り混じりオマージュや小技も満載、エルフマンの音楽やキャラクターのデザインも良い。バートン・ワールドを堪能できたかな。ただ余韻がもうちょっと欲しいな。上映時間も短いし。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-10-26 03:20:09) |
3.「You may kiss the bride」の台詞が可愛かった・・。ジョニーは勿論良いんだけど、ヘレナ・ボナム=カーターがとにかく上手かったと思う。これって、後から声入れしたんじゃなくて、声を録音してから映像を作ったんだってね。すごい・・。もうとにかく良い話で。コープスブライドにも幸せになってほしいけど、もう一人のヒロイン、ヴィクトリアにも幸せになってもらいたい・・。そしてあのラストだよ。77分という短い時間で、1コマ1コマがとっても愛おしく、瞬きが勿体無いお話でした。だって実際1~2秒の映像作るのに12時間かかったんだって。もうマジ瞬きできない...。もう一回観に行こうと思う。DVDも、出たら絶対買うよー。 【ネフェルタリ】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-10-25 03:13:03) |
2.「チキンラン」でも感じたことですけど、ここまでストップモーション・アニメのクォリティが高くなると、見た目は3DCGアニメと余り変わりませんね。このジャンルでは逆に、わざと手作り感を残す工夫が必要になってくると思います。で、中身の方は、主要スタッフ・キャストの被ってる「チャーリーとチョコレート工場」や、あくまでも子供向けだった「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」よりもずっと楽しめました。モノクロームに近い色調で描かれる寒々とした現世に対し、宴会好きが揃ってる極彩色の冥土は凄く楽しそうな所。花嫁も含めて「死」がこんなに魅力的だと、鑑賞後は死にたくなっちゃうかも? 本作の「花嫁の死体」はこの世に恨みを残してるから成仏できない訳ですが、それこそが自分で自分にかけた呪い。そんな呪いを解く鍵は、ヒーローから捧げられる愛でも復讐でもなく、自分の心の中に生まれる愛。現代のお伽話に、白馬の王子様も悪い魔法使いも要りません、7点献上。 【sayzin】さん [試写会(字幕)] 7点(2005-10-18 00:05:25) |
1.《ネタバレ》 これまた「チョコレート工場」に続いて、バートンらしいというか、とことん観客を選ぶダークなアニメーション映画ですね。少なくとも絶対お子様向きではない!これだけは言い切れますW。これまでに一度でも報われない恋に身を灼いた人であれば、コープスブライドが落とす涙の滴が心の細胞膜まで沁み通ってくるはず。俺には「シザーハンズ」のエドワードが彼女と重なってしまって、どーにもこーにも切なくなっちゃいましたよ。髑髏のダンスが始まった瞬間、チョコレート工場の暴走再びか?って思ったんですが、今回はなんとか想定内に収まっていたんで一安心。幼い子供たちのキャラクターの登場に、ああ、この子たちは自分たちが死んだって自覚がないままこの世界に来てしまったんだなあって、はしゃいでる姿を見ながらなんか悲しい気持ちになってしまいました。やけに採点が低いと思われるかもしれませんが、自分の中じゃアニメーション映画の最高点です。 【放浪紳士チャーリー】さん [試写会(字幕)] 7点(2005-10-07 13:39:39) |