67.《ネタバレ》 犬のホームズも楽しめた身としては、今回の作品(新解釈?)も十分楽しめました。
まあ賭け試合へ参加するホームズというのは違和感もありましたけど。
やはりホームズのイメージとしてはやや病的な知性というのがあるので、
ロバート・ダウニー・Jrのホームズはなんか泥臭いというか男臭い感じが強すぎるのか、
最期までロバート・ダウニー・Jrにしか見えませんでした(笑)。
逆にスマートなジュード・ロウのワトソンはかなり良いイメージでした。
それと原作や他のドラマをいくつか見ましたが女っ気はあまりなかった気がしたので、
アイリーンとメアリーの登場はやや違和感がありました。
ストーリーのほうはわりと最期まで楽しんで見れました。
ホームズの観察力はなかなか痺れるものがありました。
一応数々の仕掛け(謎)の答えが用意されていたのも良かったですし、
世界観を壊すような設定や内容がなかったのも好感がもてます。
ただ推理の見せ方にストレスを感じる部分も多かったです。
十分検証したのかどうかもわからぬまま、わりと早く事件現場を立ち去ったりと、
仮に証拠があったとしてもご都合すぎかなと思える場面があったり。
また黒魔術を際立たせるブラックウッド卿の復活の謎を引っ張りすぎたため、
最期まで悶々としてました(笑)。
観る側に黒魔術を印象付けるためだとは理解できるのですが、
例えば死亡診断したワトソンがこの件に関してほとんど興味を示していない事がおかしく思えます。
本当に黒魔術なのか?、トリックがあるのか?
謎解きの云々はともかく、ストーリーの半ばにこの疑問を提示して欲しかったです。
ワトソンにはホームズの名パートーナーというだけではなく視聴者の代弁者でいて欲しいというのがあり、
事件の謎への疑問や好奇心がやや淡白な印象でした。
モリアーティ教授の暗躍も良かったですね、最期にホームズを出し抜いたりして
(結果は良でしたが不確定要素満載な手段だったのではとも思いますが…)。