33.《ネタバレ》 なにこれ、ジョニーが無茶苦茶シブいじゃないですか。こんなシブいジョニーは初めて観ました。 「ヒート」を思い出さずにはいられない本作、デリンジャー演じるジョニーとニックを演じたデ・ニーロが被る。 キャストも映像も音楽もやっぱり格を感じる、ただ私としては、デリンジャーとパーヴィス捜査官の人物像がかなり薄いと感じました、これはどうしたことでしょうか。マイケル・マンだし141分ですよ、どうしても意図的としか思えないです。 強奪と脱獄を繰り返すデリンジャーと追いつめるパーヴィスがただひたすら淡々と描かれる、けれどデリンジャーを仕留めるのが助っ人でやってきたベテラン捜査官、まあこれは史実なんだろうからいいんですけど、それを演じる俳優が一般的には知名度も人気もそうあるとは思えない俳優っていうのが意外でした、なぜ「聞き取れなかった」なんて言ったのかしら? このウィンステッド捜査官を演じたのはスティーヴン・ラングというのね、ラストでしっかりかっさらってしまいました。寡黙で見た目もやたらと男臭く、ビリーと面会のシーンといい、この人がいちばんプロフェッショナルしてましたね。 ところで美しいビリーを痛めつけたあの捜査官、デリンジャーが振り向いて睨みつけられただけでかたまってましたね~「このヘタレ」って思いました、これだけじゃなく所々「あっ!おっ!」と嬉しくなる演出がいい。 しかしマイケル・マンが男を描くとどうしてこうもかっこいいのでしょう、141分まったく長く感じなかったです。 【envy】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-07-29 19:08:17) |
32.《ネタバレ》 映画だねえ。まさに「映画」最後にウィンステッド捜査官(スティーブン・ラング)がいいところ全部持っていったという感じです。たくさんの素材をいろいろ詰め込んでいるんだけれども詰め込んだ感じがない。すっと見せてくれる映画だ。良い映画には後々話の「ネタ」になるようなシーンがあるものだがラストは特にいろいろ語ることができそうです。と,言っているわりに点数が低めなのは人物関係が分かりにくかったからと少々長かったから。きっと,米国ではけっこう有名な話だからだと思うのだけれども・・・。そうそう,史実でメルヴィン・パーヴィス捜査官の翌年FBIをやめたのはフーバー長官より目立って嫌がらせをうけたんですかね? 【蝉丸】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-07-28 18:24:40) |
31.《ネタバレ》 久々のかっこいいジョニー・デップに惚れ直しました。最初から最後まで、とにかくジョニーがかっこいい!ビリーの職場に押し掛けるシーンは最高にかっこいい!のではありますが、映画の出来としてはいかがなものか。銀行襲撃シーンはさすがマイケル・マン。音楽の乗せ方もバッチリきまってます。が、映画全体としてはいささか冗長で、ことに肝心のロマンスについてはパッとしません。ビリーをくどくシーンこそよかったものの(あれは単にジョニー・デップがよすぎるんだ)、二人の愛がいかがなものかが全く伝わってこない。強い愛なんだ、そういうことなんだ、と見る側が無理やり納得するほかないという見る側まかせなところがありますよね。そこにもってきてFBIとの対決もあったりしてとにかくつっこみすぎですよ。アクションだけにしぼってけばもっとおもしろくなったかも。 【カエル本舗】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-07-15 17:09:48) |
30.うまく乗れませんでした。。残念。エディットピアフを熱演したマリオン(ビリー役)はよかったです。 【HRM36】さん [ブルーレイ(字幕)] 3点(2010-07-15 09:14:04) |
29.《ネタバレ》 ギャング映画には、ある種お決まりのスタンスというか測定路線のスタイルがあるが、本作はそういう従来の枠にはまる事なく、巨匠マイケル・マンの円熟したスタイルが貫徹されていると言えよう。それはステディカムを多用し、リアリズムとクールさを融合させた、彼独自のトーンであり、人によって好き嫌いはあるだろうが、本作ではそれが最後まで貫かれている。また、ライティングの美しさ、そして、特に銀行強盗でのショットの格好良さには目を見張るものがある。無論、ジョニー・デップもクリスチャン・ベイルも最高に格好いいわけであるが、ただシナリオの出来には少々不満がある。愛するたった一人の女。彼女との関係が描写不足に感じたので、例えば彼女が警察に捕まって連れて行かれる様子を見て一人男泣きするデリンジャーを見ても、それほど心揺さぶられるものがないし、ラストにしてもやはりそう。格好よさ、クールさを貫いてるのはわかるが、私としてはもう少し、情感を加味してほしかった。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-06-26 23:51:36) (良:1票) |
28.《ネタバレ》 なぜ、自殺行為と思われるような、映画鑑賞に行くのか?なぜ、警察署内に堂々と入っていくのか?なぜ警察が見張っていると分かっていながらビリーに接触するのか?そんな感じを抱いて、レンタル屋にDVDを返却しに行って、店内に貼ってある、この映画のポスターに書いてあるコピーで分かった。彼は自分の美学を貫いたのだ。犯罪映画というより、「男」の映画なのだ。そうすると「ヒート」「インサイダー」のマイケル・マンらしい。色んな役をこなすジョニーディップが演じていたので、そこに気づかなかった。実在の人物なので、ラスト殺されるのも仕方ない。そういう事実だったんだろう。ただ自分はこの結末を知らずに観ていて、ビリーと一緒になれたら幸せだろうに、と思っていたので、ちょっと残念だった。最後のエンドクレジットで銃の腕前がいい、パーヴェスがこの事件の次の年に自殺したことが分かるのだが、その理由が何故かよく分からなかった。事実だから、と言われてもなぁ。そして皆さんおっしゃるように最後、ビリーにデリンジャーの伝言を伝えにいく老刑事がカッコいい、と自分も思った。これも事実にそったキャスティングなのかしらん?こんな渋い刑事だったのかなぁ?でもこの親父どーっかで見たような、あぁそうか、「アバター」のあの親父だった。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-06-09 01:54:58) |
★27.《ネタバレ》 マイケル・マン監督の作品はあまり得意ではないのだけど、俳優陣に惹かれて借りてみた。あんまり期待しないで観た……ら、期待以上だった…!途中、銃撃戦のあたりで中だるみしかけて「あ、やっぱり私この監督の映画合わないのかも」と思い始めてたらラスト20分が秀逸すぎた。 最後、スクリーンのクラーク・ゲーブルを見つめるデリンジャーの瞳が印象的というか、すごく色んな思いを含んだ目をしてた。さすがジョニデ。 ゲーブルが「バイバイ、ブラッキー」と言い残して観客が席を立ってからの展開はものすごくハラハラした。「ねえ、デップどうなっちゃうの、ねえ」と横で私に必死に聞いてきたオカンを「知らんがな!!」と一蹴しながら手汗かきながら観てた。
最後さ、あのオッサンが全部持ってったよね。今までの、こう、デリンジャーのビリーへの一途な想いに感動したとかクリスチャン・ベイル、最近の作品の中じゃ一番カッコイイな!とか、女性に手をあげるなんて残忍極まりない、あの刑事地獄に落ちろとかそんなの全部持ってかれたよね。く~っ!なんだよ!!「聞こえませんでした」からの「伝えたいことがある」からの「バイバイ、ブラックバード」……く~っ!!シビれる…!!あんたこの映画の中で一番カッコイイよ!!最後ビリーが静かに涙を流す場面がどうしようもなくキレイだった。あんまりのことに私も一緒に泣いた。…しかしレビューを拝見する限り私はかなりの少数派のようだ(ガックリ…) とにかく私の中ではかなりの高評価です。あのブラックバードが流れるタイミングが何てったって神。監督で食わず嫌いしないで観てみてよかった。
<以下どうでもいい余談>これ、デリンジャーの役を若かりしアラン・ドロンがやったらものすっごいどうしようもない、地球がひっくりかえるというか宇宙なくなるむしろ生まれるくらいの勢いでハマり役だと思うのですが皆さんどうでしょう!!さりげなくダンスに誘うところから「俺の女になれ」のくだりをアラン・ドロンにやられたら落ちない女性なんていないと思うの。もちろんジョニデもかっこよかったけど、一回アランに置き換えてみたらもう止まらない。 アランだったらギャングでも妻になってあげてもいいかな、なんてどこまでも上から目線のお母様を横から優しく見守りながらそんなことを思いました。なんだこのどうしようもない親子。 【Ronny】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-06-04 02:56:04) |
26.《ネタバレ》 正直観ている間はあまりノレず、ちょっとウトウトしかけた所もあったが、思い返すたびにいい映画になっていく。というのも印象的なシーンが非常に多いので。冒頭の脱獄シーンやパーヴィスの登場シーン、特にウィンステッドら3人の捜査官が駅に到着するシーンなんて西部劇みたいで非常にワクワクした。 またちょくちょく挟まれる銃撃戦も相変わらずのマイケル・マンで、暗闇にトンプソンやらBARやらこだわりの銃声が響き、木片がバラバラと飛び散る映像のこだわりようはどうしたって楽しい。これだけでも充分観た価値があった。 ラストの映画館前のシーンの空気も何とも最高で、捜査官たちの姿、デリンジャーの最後のひと睨みから絶命の瞬間、そこからのウィンステッド捜査官の行動に思わずホロリとする。 今作ではマン・ファミリーの一員であるスティーヴン・ラング、もしくはマリオン・コティヤールが美味しいところをかっさらっていくが、ジョニー・デップと張り合うほどの出番もなく、見せ場といえば銃撃戦くらいしかなかった損な役回りのクリスチャン・ベールもイイ。コティヤールを尋問する捜査官をラングと共に止めにくるシーン、ベールが扉を開けて入り、ラングが捜査官を壁に押さえつけるあの呼吸、地味に良かった。 【Sgt.Angel】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-03-06 19:22:03) |
25.大好きな主演2人にB・クラダップまで揃ってるのに、なんか、もう、ええ!?ってぐらいつまんないのは何故なんだ。 【mimi】さん [映画館(字幕)] 4点(2010-03-04 23:54:02) |
24.141分という数字に若干不安を覚えたが、マイケル・マンがジョン・デリンジャーの伝記映画なんぞ撮るはずもなく、そのことを証明するような冒頭数分で一気に不安は解消される。この映画のデリンジャーは最初から銀行強盗であり、そこには「なぜ」も「だから」も無い。銀行強盗は銀行を襲う。捕まれば脱獄する。そしてまた銀行を襲う。その行程をひたすら見せる。銀行強盗のプロフェッショナルな行程を。寸分の狂いもなくマンの映画だ。デリンジャーと対称軸にいるのがFBI捜査官のパーヴィス。こちらはクリスチャン・ベールがうまい。登場シーンに見る、犯罪者に情け容赦のない様はまさにマンの描くプロフェッショナルな男。ところが指揮権を委任されながらもマスコミを意識する長官からの横やりがこの男を曇らせてゆく。そのかわりにそのプロフェッショナルを引き継ぐのがベテラン捜査官ウィンステッド。映画館前で見せるその佇まいの美しいこと!デップよりもベールよりもマンの男かもしれない。この男に当てられる光がそう語っている。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-03-01 17:11:49) (良:1票) |
|
23.ジョニーデップかこいい!!それだけの映画。最近のジョニーは映画を選ばなくなったのか知らん。 【kaneko】さん [映画館(字幕)] 5点(2010-02-08 17:27:46) |
22.この監督の作品は他に『コラテラル』しか観たことないけど、どうも私は相性が良くないようです。 『コラテラル』のトム・クルーズ同様主役にジョニー・デップを起用する理由がわからない。セットとか衣装とかものすごくお金使ってそうだけど、ギャング映画ならではのドンパチも時々あるんだけど、深みのあるヒューマンドラマでもなく、飛びぬけたエンターテインメントでもなく。最初から最後までもったいないくらい退屈でした。 【denny-jo】さん [映画館(字幕)] 5点(2010-01-15 23:54:05) |
21.ジョニーデップはかっこいいが、内容は良く分からんかった。 【のははすひ】さん [映画館(字幕)] 5点(2010-01-10 23:12:53) |
20.巷の評判がいまひとつですが、面白かったです! ただ宣伝の仕方がさあ…… 「今度のジョニーは銀行強盗 ハートも盗む」 何ていうどうにも甘~い文句で、 それにつられたミーハーな客が楽しめたかどうか疑問。 硬派な男くさ~い映画です。 でも全編デップの素顔が観れるのでファンは満足かもしれません(笑) 【kiryu】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-01-08 23:30:32) |
【Q兵衛】さん [映画館(字幕)] 5点(2010-01-02 12:05:54) |
18.《ネタバレ》 マイケル・マンの作風にどっぷり浸かれたのでそれだけで満足でした。ドライでダークな雰囲気が全編漂っていましたね。銃撃戦も見応えありました。内容は「ヒート」の劣化的な感じもしましたがジョニー・デップの巧みな演技がその辺をカバーしていたと思います。 【ギニュー】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-12-31 10:46:17) |
17.自分の生きる“術”として、銀行強盗を続ける男と、その男を追い続ける男。 それぞれの信念を持って自らの人生を全うする二人の姿は、熱く、同時にとても脆い。 その「脆さ」こそ、この映画が描く本質だと思った。 この映画は、二人の男同士の対決を描いているのでもなければ、悪と正義の攻防なんてものを描いているのでもない。 一人一人の男の人生におけるある種の「無様さ」を描いている作品だと思う。 主人公の強盗を演じるジョニー・デップも、それを追跡する捜査官を演じるクリスチャン・ベール。 二人とも円熟期を迎え、人気と実力を兼ね備えた俳優だけに、抜群の存在感と巧さを見せる。 しかし、演じるキャラクターは、それぞれ決して格好良くはない。 自らの運命に葛藤し続け、苦闘し続ける。 そして両者ともが、最良の結果を得られない。 その両者の渦巻く内情こそが、この映画の核心であり、濃密なドラマ性だと思う。 マイケル・マンという監督は、相変わらず男の深い葛藤を描くのが巧い。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-12-30 15:52:14) |
16.《ネタバレ》 マンもワンパターンになってんな。基本的にはヒートと同じ流れ。圧倒的に違うのは、キャラの無さ。キャラが全く立っていないから、もちろん登場人物同士に因縁が生まれることも無い。おっかけっこをするならば、デップとベールは絶対的にライバル関係でなければならないはずなのに、二人とも何を考えているのかもわからない。当然、留置所での初対面でも緊張感はナシ。 デップは嫌いじゃないけど、監督は今回デリンジャーをかっこ良く撮ることしか考えてない様なので、そこにわざとらしさを感じさせてしまったという点で若干うるさい俳優に感じた。 |
15.私はウォーレン・オーツ主演の「デリンジャー」が大好きなのですが、この作品もとても良い出来で、満足しました。「デリンジャー」は牧歌的でどこかのんびりした作風でしたが、こちらはドライでダークなイメージです。マイケル・マン監督らしく、じっくりねっとり描いているので、テンポはゆっくりです。そこが好みの分かれるところかもしれません。ジョニー・デップの素顔を久々に拝ませて頂きましたが、しびれるほどにイイ男ですね。全編に流れる音楽がまた素晴らしいです。 【ジャッカルの目】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-12-27 15:07:42) |
14.《ネタバレ》 フィルムのみならず、小さなビデオカメラも手にしたマイケル・マンのカメラワークは自由自在で狭い部屋の中も縦横無尽に動き回る。冒頭の脱獄シーン、車で仲間の手を離すまでの一連のカット割なども見事であり、そういう角度にカメラを入れるのかと感嘆する。勿論、熱を持った銃声だけが響き渡る森の中での銃撃戦の音響処理はいつも通り見事であり、マイケル・マンの映画である烙印だ。この銃撃戦のシーン、音楽も一切排し、緩慢に間延びしきっている。しきってはいるが、それが退屈へと陥らず、ぎりぎりのところでサスペンスとして完璧に成立しているのだ。これもまたマイケル・マンの烙印と言っていいだろう。そして単純ながらもジョニー・デップ演じるデリンジャーとマリオン・コティヤール演じるビリーのカットバックを撮ること。これがこの映画のすべてなのだ。 だからこそ最後が泣きなのだ。 デリンジャーは映画館でクラーク・ゲーブルが演じるブラッキーの潔い死に際を目にする。これは「男の世界」という映画だが、電気椅子を自ら選ぶブラッキーに、ウィリアム・パウエル演じるジムが「Bye Bye Blackie」と言うのだ。デリンジャーとブラッキーというカットバック、デリンジャーは何を想い、映画館の席を立ったのだろうか。そして彼は最期を迎える。彼の死に際のひとことをスティーヴン・ラング演じるウィンステッドがビリーに伝えにやってくる。「Bye Bye Blackbird」。これがアメリカ映画の本質的な泣きの瞬間だと信じてならない。そして涙を流すビリーのクロースアップ。映画はそこで幕を降ろすと思わせるが、最後にもうワンショットある。ビリーのPOV。素晴らしいではないか。 【すぺるま】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-12-23 20:04:30) (良:2票) |