★6.イタリアは不思議な国です。イタリアの人々は陽気で明るいというイメージがありますが、いざ映画を作らせると、どこかもの悲しい雰囲気が漂う。この映画は、まさに典型的なそれです。「マリア・ニコラ~♪」なんて陽気に歌っているその裏側には、あんなに深刻な家庭事情があるのです。サンドリノの無邪気な表情が、涙を誘います。 それにしても、この頃のイタリア映画の音楽は、何と素晴らしいものばかりなのでしょうか!「あ、何かちょっといい曲だなvv」なんてものではなく、本当に名曲中の名曲、という感じのものが多い気がします。この鉄道員で使われている曲も、映画史上で5本の指に入るくらいの名曲だと思います。見終わったあと、しばらく涙が止まらず、気分が重くなってしまいました。しかし、名作の中の名作なので、決して観ておいて損はありません!私は一応高校生で、全然年代は違うのですが、ずっと観てみたかった作品です。感性豊かなこの時期に観る事が出来て本当に良かったです。 【Ronny】さん 10点(2004-01-07 03:14:47) (良:2票) |
5.新規レビュー一覧に『鉄道員』の文字を見つけたので「おっ」と思ってクリックしたら、高倉健がどうのこうのと書いてあってビックリ。慌てて検索し直したのですが、この名作に対するレビューがあまりに少ないのにまたビックリ。『鉄道員』を“ぽっぽや”としか読めない映画ファンが、僕は不憫でなりません。 |
4.頑固で酒浸りの父親、そんな父をひたすら尊敬している可愛い末っ子、不良息子、頑固親父に反抗する娘、ひたすらやさしい母親、貧しくどこにでもありそうな一家が淡々と描かれる。可愛い坊やと哀切な音楽がこの映画の泣き所をさらに刺激する。この頃のイタリア映画は日本人にも共感しやすい同じ土壌があったんだと思う。 【キリコ】さん 8点(2003-08-29 16:21:20) (良:1票) |
3.数あるホームドラマの中でも、これほど心温まり、余韻を残してくれる作品はそうは無いでしょう。自ら主役をも演じたピエトロ・ジェルミ監督の、力強くも味わい深い演出がひときわ冴える。飲んだくれのガンコ親父、家族を支える優しい妻、不良と付き合う長男、父親に反目する長女、人情味溢れる居酒屋の風景…等々、しっとりとまぶたに浮かぶ。ドラマ全体を包んでいるカルロ・ルスティケリの哀感溢れるメロディーも絶品。そして何よりも、サンドリノ坊やの可愛いらしさ、いじらしさに尽きるでしょう。その笑顔はまさに天使。ややもすると崩れ落ちそうになる一家5人を、健気にも見えない糸でつなぎ止める姿は天使そのもの。何度でも観たくなる名作中の名作ですね。 【光りやまねこ】さん 10点(2003-08-02 23:19:16) (良:1票) |
2.「ぽっぽや」は「ぽっぽや」と名乗ればいいのに、えーい、腹が立つ。そう言う私はそうよ、中年オバサン。「道」のようにエライ事に気づいちゃうと自分もガックシだから、これは見直すのをやめておこう。重苦しい家族間を癒してくれるかのような末っ子の男の子のかわいらしさが、忘れられません。冒頭シーン、よかったですね。 【おばちゃん】さん 9点(2003-07-19 01:24:02) (笑:1票) |
1.家族が居場所もそして心もバラバラになってしまうけど、最後は家族がまた一つの場所に戻ってくる心暖まるストーリー 【ちちょりーな】さん 7点(2003-06-29 17:14:29) (良:1票) |