31.突っ込みどころも多々ありつつも漫画の実写化と思って観たらなかなか楽しめた。チャッピーかわいい。下の方でも仰ってる方がいらっしゃいますが、確かに昔懐かしの映画『ショートサーキット』に似たとこありますね。 【movie海馬】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2016-04-07 23:24:38) |
30.《ネタバレ》 極端なまでに治安が悪化した、世界でも有数の危険都市ヨハネスブルク。業を煮やした警察はロボット警官隊の導入を図る。IT企業テトラバール社の開発した、人間以上の能力を有するスカウトは瞬く間にその実力を発揮し、それまで我が物顔で街を牛耳ってきた犯罪者たちをどんどんと一掃してゆくのだった。気を良くした上層部は本格導入を決定、数百体規模のスカウトを実戦配備し街の治安は飛躍的に改善する。だが、開発者であるエンジニア、ディオンはそれでも飽き足らず、自らの意思で判断し、感情さえ有するAIを持った新型スカウトの研究を独自に続けるのだった。やがて、本物の〝心〟を持ったロボットの完成にとうとう成功したディオン。自宅でそんな〝心〟を持ったロボットを起動させようと家路を急いでいた彼だったが、不幸にもその日、街のチンピラどもに襲われ、その大事なロボットを奪われてしまうのだった。「チャッピー」。チンピラ一味の若い女性から、奪われたロボットはそう名づけられ、次第に犯罪者としての教育を施されてゆく。そんな折、ディオンのライバルである研究者の男がその事実を知り、やがて、事態は取り返しのつかない危機を迎えてしまうのだった……。『第9地区』で鮮烈なデビューを飾った、ニール・ブロムカンプ監督の新作は、そんな原点に立ち返ったような小気味のよいロボットアクションでした。冒頭から、現実のヨハネスブルクを舞台に疾走感抜群で展開されるそんな物語に僕のテンションは否が応にも高まっちゃいました。『第9地区』の衝撃再びか?!と思ったのも束の間、肝心のチャッピーが登場してからは、そんな疾走感はものの見事に失速、僕の期待は見事に打ち砕かれてしまうことに。何が駄目かって、まずストーリーがあまりにもごちゃごちゃしてていったい何をメインに描きたいのかかなり焦点がぼやけてしまっているところ。チャッピーも、開発者のディオン博士も、頭の弱いチンピラたちも、悪役のライバル・エンジニアも、いったい何がしたいのかいまいち分かり辛いためさっぱり物語に入り込めません。次に、メインキャラのチャッピー。ピュアさをいかにも強調しようとしているのが見え透いてしまい、いかんせん魅力に乏しい。クライマックスなんてもはや破綻寸前で、ほとんどカタルシスを得られることなく終わっちゃいました。『第9地区』があまりにも出来が良かったから仕方ないのかも知れませんが、ブロムカンプ監督、一作ごとにそのクオリティが下がっちゃってるような気が…。きっと、次がこの監督の勝負所でしょう。スラム街で展開されるロボット対犯罪者のアクションシーンはやはりすこぶる格好良かっただけに、僕はそれでも期待して待ってますんで、頑張ってください!! 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 5点(2016-04-02 22:54:16) |
29.《ネタバレ》 『第9地区』の既視感が強いロケーションだけで飽きる感じ。そのうえに昔の『ロボコップ』に出てたようなズングリ体型ロボットも。ロボットを使って「心」を問うことや、人工知能の学習を描いて子供のような純粋さを演出するのも、もういろんなとこで使い古されてきて、チャッピーのかわい子ぶりっ子、健気ぶりっ子、かわいそぶりっ子に、ちょっとやな感じ。ヒュー・ジャックマンが正義側でないのが唯一印象的でした。で、人間誰しも「100%善人」とか「100%悪人」とかいないのは分かっちゃいるけど、ギャングのカップルを「なんだかんだあっても、けっこうイイ奴らなんじゃね?」みたいに見せるのは、なんか受け入れ難いなー。ヒュー・ジャックマンを完全悪者に描いておいて、ギャングの方がまだマシってですか? 「必ずどちらかと交流しろ」て言われたら、自分はギャングカップルは絶対お断りだな〜。 【だみお】さん [DVD(字幕)] 5点(2016-01-24 18:54:25) (良:1票) |
28.《ネタバレ》 なんか見たことのあるストーリーだと思ったら、ショートサーキットですか。確かにそんな感じでした。でも、「第9区」と同じ南アフリカ感満載のあれた雰囲気の中で、愛嬌たっぷりのチャッピー。貧困街での現実を見せられるようでした。最後のママが…のシーンは余計だったかな? 【木村一号】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-01-17 22:44:56) |
27.そもそも、ロボットにセリフと過剰な身振りで多くを語らせてしまった点で、作品に限界が生じてしまい、本当ならもっと、エピソードやシチュエーションにこそ語らせるべき、なんでしょう。 しかし、こういうノリ、少し懐かしくもあります。何やら、日本版では、元々あった残酷シーンをカットしてレーティングを下げたとかいう話ですが、これも併せて、結果的に、親子で楽しめる作品にはなっております。このチャッピーというロボット、その雄弁さが映画の面白さを損なってしまうのだけど、愛嬌があってわかりやすいっちゃあ、わかりやすい。貧乏な家庭に引き取られて育てられ、最後は鬼退治(?)、現代を舞台にした「昔ばなし」みたいなところもあるではないですか。まあ、何かと犯罪のニオイが漂うキケンな感じは、これは昔話とは異なりますが。 でも、そのキタナいポンコツ感の蔓延もいいし、そこにちょっとファンタジックで哀愁漂う描写を入れるのも悪くない。政治的メッセージなんぞどうでもよくって、コレやっぱし、親子で楽しむ映画、でしょう。 【鱗歌】さん [ブルーレイ(吹替)] 6点(2016-01-04 09:16:25) |
26.《ネタバレ》 ロボットの動きがスムーズ!もうCG作品に違和感を感じなくなってきた。 作品の流れ全体が、安いギャグ仕上げなんで、どうも世界に入り込みにくい。 ヒュージャックマンがいることに単純に驚いた! 【たかしろ】さん [DVD(字幕)] 5点(2015-12-11 14:25:24) |
★25.《ネタバレ》 自らの「創造主」である人間が瀕死状態となり、人工知能を備えたロボット(=チャッピー)は、即座にある“判断”をする。 あの時チャッピーは、人間の生死の確率を即座に見極めたから、病院に行くという選択肢を端から除外したのか。 それとも、人間に対して絶望し尽くした彼は、「創造主」が人間であること自体を認められなかったからこそ、あの選択に至ったのか。 ラストの“ママ”の顛末も含めて、物語はある意味ハッピーエンドを迎えたようにも見えるけれど、そこには人間に限りなく近づいたロボットの悲しみと闇が表れているように思えた。
ニール・ブロムカンプ監督作品は過去2作とも観てきているが、2作ともイントロダクションの時点では非常に興味が惹かれる反面、結局ハマらなかったというのが正直なところ。 この監督が描き出すSF映画の世界観は、リアリティーラインが独特で、どういうスタンスで観るべきかという部分で最終的に戸惑ってしまう。 特に衝撃のデビュー作とされる「第9地区」は、映画自体の紛れも無い“新しさ”は認めつつも、ストーリーテリングの破綻具合に乗り切ることが出来なかった。
そういわけで、再び故郷ヨハネスブルグを舞台にした今作に対しては、鑑賞前に一歩引いてしまっていたことは否めず、結局劇場鑑賞もスルーしてしまった。 しかし、結果としては、やはり映画館で観るべきだったと大いに後悔している。
“人工知能を育てる”というモチーフそのものは、過去のSF映画において散々使い古されてきたものだろう。 けれどこの映画は、人や生活を含めた「教育環境」に物語としての重点を置き、独自性を高めていると思う。 それが即ち“ヨハネスブルグ”という環境であり、その場所で“育つ”ということの「現実」をチャッピーという特異な存在を通じて雄弁に語っている。
監督は、デビュー作「第9地区」でヨハネスブルグを描き、ハリウッド進出を果たした二作目「エリジウム」では舞台自体は近未来のロサンゼルスという設定だったが、描き出された殺伐とした風景はヨハネスブルグにとても似通っていた。 その時点では、自身の故郷しか描けない引き出しの少なさが露呈されたようにも見えたけれど、今作を観た後ではその印象は修正された。
この監督にとっては、“ヨハネスブルグ”を描くこと自体が作家性であり、強烈な個性なのだと思う。 長く深い民族問題、政治問題を経て、今なお格差社会とそれに伴う犯罪が漫然とはびこる社会環境を、圧倒的な娯楽性を通じてタイムリーに描き続けることこそが、この映画監督の本懐なのだろう。 個性的で優れた映画監督として、その在り方は正しい。
出演陣では、監督の盟友であるシャールト・コプリーが三度起用され、モーションキャプチャーによるチャッピー役を好演している。 脇役・悪役に、シガニー・ウィーバーとヒュー・ジャックマンを配した布陣は豪華だが、彼らよりもずっと印象深かったのは、チャッピーの擬似両親となるギャング夫婦を演じた“ニンジャ&ヨーランディ・ヴィッサー”。 二人は、南アフリカ出身のラップグループ“ダイ・アントワード”のラッパーコンビで、役名そのままで実生活でも夫婦らしい。何ともアバンギャルドな夫婦だと思い、YouTubeで彼らの曲(今作劇中でも使用されている)を何曲か聴いてみたが、これがまた素晴らしく良い。
しばらくは、“ママ”と“パパ”の音楽を聴きながら、チャッピーよろしくギャング歩きをしたくなる衝動に駆られそうだ。 【鉄腕麗人】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-11-17 23:52:44) (良:2票) |
24.《ネタバレ》 「人間が怪我したらお医者さんに診せる」ってことすら知らないロボットって..ヤだなぁ・・・ 【S.H.A.D.O.】さん [ブルーレイ(吹替)] 3点(2015-11-08 22:37:28) |
23.《ネタバレ》 途中まで眠かったが最後の20分はまあまあ良かった。「第9地区」の監督らしい映画ではあった。H・ジャックマンが安い悪役で出演するところは贅沢かな。 【kaaaz】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-10-02 23:13:22) |
22.《ネタバレ》 ロボットに命が吹き込まれ、悪い人間たちに悪態されながらもいろいろなことを学んで 人の味方になってくれるという話は割とありがちなので、よく言えば安心して観てられるけど 悪く言えばおきまりパターンだな〜なんて思いながらみてたのですが、 あの終盤の展開はちょっとなかったな。というか、実写でストレートにサイバーパンクな展開は初めてじゃないかな。 からだはただの乗り物。大切なのは中の部分よって、それはつまり魂のことなんだけど、 あれだと「自分」というものがいくらでもコピーできるのでは?以前の自分と、複製した自分の意識ははたして同一なのだろうか? と、こういう設定はやっぱり考えちゃいますよね。そういう思索をさせてくれるのが面白かった。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-09-29 23:47:53) |
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21.登場した時にはロクでもないチンピラだと思ったカップルが、チャッピーと共同生活を送ることで親らしくなっていきます。この辺りは『ツォツィ』を思い出したのですが、南アフリカではこういう話がウケるんでしょうか。チンピラカップルを演じたのは南アフリカで人気のヒップホップグループ「ダイ・アントワード」の二人であり、それぞれ実名で出演しています。 まずチャッピーをかわいがるのはヨーランディで、「チャッピーちゃん」と言って彼に愛情を注ぎ、絵本を読んでモラルを教え、彼の精神的な支柱となります。他方、ニンジャはチャッピーをスラムに連れて行き、強くなければ生きていけないということを教えます。舞台がヨハネスブルグだから「銃の撃ち方を覚えろ」とか「車を盗んで来い」って話になるんですが、これが日本であれば、「頑張って勉強して良い大学に入れ」と同じようなことなのでしょう。ニンジャはニンジャなりの処世術をチャッピーに教えているのです。 本作は貧困の映画でもあります。チャッピーへの教育、特にニンジャによる教育はメチャクチャなのですが、ニンジャが生まれ育った環境では犯罪者として一流になることこそが生き残る術だったのです。だから、本質的には悪人ではない彼が犯罪者をやっているし、彼はチャッピーにもその生き方を教えて、犯罪者が再生産されていくわけです。ただ犯罪者を捕まえるだけではなく、犯罪をしなくても生きていける社会を作ることこそが、犯罪をなくすためには重要なのです。 監督の手腕は相変わらず絶好調。SFキャラの擬人化や、生命と機械の境界が取り払われていく様の演出は見事なもので、『エイリアン5』への抜擢も当然のことと思います。クライマックスの戦闘のテンションの高さも素晴らしく、ドラマ性と娯楽性が高いレベルで融合した良作だと思います。 【ザ・チャンバラ】さん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2015-09-25 18:42:55) |
20.《ネタバレ》 ヒュー・ジャックマンは悪役なんだね。第9地区といいこの監督の作る映画は、ちょっと変。チャッピーの父母やくのギャングさんはミュージシャンなんだねびっくり。 【pokobun】さん [映画館(字幕)] 6点(2015-09-13 22:00:22) |
19.《ネタバレ》 見ている間は「そこそこ」面白い。ギャングスタになろうと奮闘?するチャッピーがかわいい。ラストシーンだけは「おい、それでいいのか!?」と突っ込まざるを得なかった。正直、クラスター爆弾を発射するロボットがいたり、ウルヴァリンが鬼畜だったりやってることは派手なんだけど、すっごい地味~に感じた。なんというか、第9地区と比べて平凡なハリウッドの映画になっちゃったなあと。それとも、俺がこの監督の芸風に飽きてきたのかな?5点献上。 【bolody】さん [映画館(字幕)] 5点(2015-08-02 22:22:08) |
18.《ネタバレ》 アメリカ公開版を鑑賞。よくできてると思うけど、どうも僕はブロムカンプ監督とは合わない模様。チャッピーがゲットーのギャング文化に染まっていくくだりは、悪趣味な部分もあるけど、こういう環境で育つことの意味というか、そこをサバイブするなかでの「家族」の意味とか、それなりに描いていて、よかったと思う。後半のややお涙頂戴的な「家族」描写も悪くない。ただ、後半になって突然浮上する「意識」をめぐる部分はちょっと余計か・・・。結局、意識と身体の二元論の人間観って、インテリSFとしては古いわけだし、そういうテーマを挿入しつつも深めきれず、ちょっとダサいB級映画化しちゃうところが、個人的にはバツ(『第9地区』もそうでした)。この映画のテーマは、前半の「環境と成長」をベースにもっと娯楽作に振り切ってもよかったような(それでは凡百のA.I.モノと同じだから嫌だったんだろうなあ、とは思うけど)。あと、ラストのビョーク「All Is Full of Love」PV風の画は何だったのでしょう? 正直2時間の本作よりも、5分弱のクリス・カニングハム作のPVのほうが作品としての完成度やメッセージも上なのではないかと思ってしまい、かえって逆効果でした。 【ころりさん】さん [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 6点(2015-07-29 14:50:45) |
17.《ネタバレ》 わずか約4ヶ月ぶり2度目観賞。崇高なる文明の産物・人工知能として生を受けたボク。しかしチンピラヤクザが親代わりでグレちゃったボク。品のないアクセをジャラジャラぶら下げてそれなりのコトバ遣いに。純真なボクは天才だけどすぐに何色にも染まっちゃう。我らがX-MENヒーローのヒュー・ジャックマンが、自ら生み出した人工知能の凶暴性に取りつかれて大暴れするエンジニア役。悪役は似合わないながらも熱演。最終的に会社でチャッピーにボコられちまう。「創造主」自ら、そして意外と人間性に優れたヤクザ仲間でパッキンのチャラママまでもがAIとなって生きる。エンドロールは「アイやいヤイ」。初見時はひどい評価だったが改めて観ると大丈夫ね。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 6点(2015-06-28 00:58:26) |
16.《ネタバレ》 人間の意識とは何ぞや? 心とは何ぞや? チャッピーは人工頭脳。 でも、遠隔操作でニヤニヤしながらロボットを操作し、 人を真っ二つに切り裂くことをためらわないのは人間。 抵抗しないことをいいことに、怯えて逃げ惑うチャッピーを棒で殴り、火をつけるのも人間。 人工頭脳の純粋さに付け込んで、悪事を適当な言葉でごまかして教えるのも人間。 全体的に人間の悪どさが露骨に描かれていて、その中でオロオロして 振り回されて、それでも一生懸命なチャッピーが可哀そうで(;_;) 最後まで、もう止めてやってくれー、 チャッピーをそっとしてやってくれー、でいっぱいでした。 それにしてもH.ジャックマンの悪役は見事。 面構えから、態度から、どこを切り取っても、とーっても嫌な野郎。 「お前は悪い奴だ。それでもチャッピーはお前を許す」 って、許すもなにも、すでにボッコボコですよ、チャッピー(笑 【こっちゃん】さん [映画館(字幕)] 7点(2015-06-25 23:47:01) |
15.《ネタバレ》 もうね、観なきゃダメです。映画館で観てほしい。 観に行きたくなかったんですよ。だって人工知能モノのロボット映画なんてお涙頂戴間違いなくないじゃないですか。でも相方がこれ観るって…。そうしたら想像と全然違う映画で…。SFアクションバリバリでした。強烈に面白い。しかも間違いなく今までに観たことのある映画ではない!チャッピーの成長物語!でもやはりその中に私としては、まるでヤマトよ永遠に的な自己犠牲的な感涙シーンがガッツガツとカットイン!ラスト30分はずっと泣いてました(>_<)もう、登場人物(ロボット含む)どいつもこいつも見せ場の連続! そしてラスト。もろ私の中では第9地区のラストとかぶるスペシャルさ。とんでもなくハッピーエンドとは全然違うんですが…あーこれ以上書けないσ(^_^;) 永遠の名作にはなるかどうかはわからないですけど、完成度の高いSF映画を連発している本監督の才能の素晴らしさを語り継ぐ作品には間違いなくなると確信。 【JF】さん [映画館(字幕)] 7点(2015-06-17 15:55:43) (良:1票) |
14.《ネタバレ》 アメリカ、カワイソウ。次の場所でね。 【ハクリキコ】さん [映画館(字幕)] 7点(2015-06-15 01:05:20) |
13.これまでのブロムカンプ監督作と比べ、あまり評判が良くないようなので心配していましたが、杞憂に終わりました。この人の発想はすごいですね。いろんなテーマを1本の映画にまとめる天才です。見てもらえればわかりますが、教育の重要性や、未来の技術の可能性を示しています。やや残念なのは、物語にスリルが足らなかったことでしょうか。それでもたまげた映画であることに変わりはありません。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 7点(2015-06-12 23:35:38) |
12.こじんまりとまとまった作品。箱根の寄木細工箱のようなSF。 日本公開版はカット部分が有るようだが、見ていて音響が飛んでいるのでたぶんすぐ気がつく。まあ全体としてさほどの影響は無いと思う。 チャッピーと呼ばれる無垢な人工知能の素体となるロボット警官は、恐ろしく良く出来たCGで、全く違和感がない。そのまま製品化出来そうだ。 全体として、身体や精神、博愛や人の矛盾に焦点を当てようとしているのだと思うが、何というか少し足りない。 きっと、アクション映画を志向した誰かと、メッセージ性を込めようとした誰かとの衝突が、違和感を生んでいる。 人工知能が人間を超えることによる何かや、人工知能が人間と関係する中で生まれる何かは、別に描かれない。 生き残るために時に創造主にすら反旗を翻し、しかし実際に行った行為には罪悪感を覚えるチャッピーは、ひどく人間らしい。 観る人が、哲学的な問いに向かうキッカケとなる娯楽アクションとしては良く出来ているのだろうが、どうにも小さくまとまりすぎている感がある。 地に生きる人達を描くから結果的に小さくなってしまったのではなく、予算なのか何なのか、何かの制約による箱庭感が拭えない。広がりや厚みが足りない。 ハリウッド作品らしくない、どうにもローカルな、こじんまりとした作品になっていると思う。 料理の仕方によってはもっと面白くなったんじゃないかなと思わせる、勿体無さの漂う作品。時間、かけられなかったのかなあ。 (1点、劇中でヴィンセント演じるヒュー・ジャックマンの演技は素晴らしい。あれ?違う人?と思うほど完璧に演じている。ロボット好きとヒュー・ジャックマン好きは、それだけで元が取れるかもしれない) 【うみうし】さん [映画館(字幕)] 5点(2015-06-02 13:25:34) |