クライシス(2021)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。
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(レビュー・クチコミ)
クライシス(2021)
[クライシス]
Crisis
2021年
【
米
・
カナダ
・
ベルギー
】
上映時間:118分
平均点:
5.75
/
10
点
(Review 4人)
(点数分布表示)
(
ドラマ
・
サスペンス
)
新規登録(2021-08-05)【
The Grey Heron
】さん
タイトル情報更新(2022-11-28)【
イニシャルK
】さん
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監督
ニコラス・ジャレッキー
キャスト
ゲイリー・オールドマン
(男優)
アーミー・ハマー
(男優)
エヴァンジェリン・リリー
(女優)
グレッグ・キニア
(男優)
ミシェル・ロドリゲス
(女優)
ルーク・エヴァンス
(男優)
リリー=ローズ・デップ
(女優)
インディラ・ヴァルマ
(女優)
マーティン・ドノヴァン〔男優〕
(男優)
ミア・カーシュナー
(女優)
ニコラス・ジャレッキー
(男優)
声
山路和弘
(日本語吹き替え版)
津田健次郎
(日本語吹き替え版)
大塚芳忠
(日本語吹き替え版)
朴璐美
(日本語吹き替え版)
森宮隆
(日本語吹き替え版)
脚本
ニコラス・ジャレッキー
製作
ニコラス・ジャレッキー
カシアン・エルウィズ
製作総指揮
ゲイリー・オールドマン
ジェームズ・W・スコッチドポール
(共同製作総指揮)
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★
4.
“オーバードーズ(Overdose)”というキーワードで伝えられる薬物中毒に関する事故や事件に対して、遠い国の生活環境や価値観が異なる人たちの中で起こることだと、認識が浅い自分のような者にとっては、本作が描き出そうと試みた「危機感」を正しく理解するために、時間と知識が必要だったと思う。
アメリカの現代社会の中で蔓延する合成鎮痛剤にまつわる犯罪や陰謀、実害を3人の異なる環境の主要登場人物の視点から紡ぎ出すストーリーテリングは、かつてスティーヴン・ソダーバーグ監督が描いた「トラフィック」と酷似していた。
「トラフィック」は、取り扱われる題材がコカインの密輸ルートであり、ある意味分かりやすい麻薬犯罪とそれに伴う暴力や悲劇が描きされるので、危機感の実態も認識しやすく、映画としても娯楽性を高めやすかったと思う。
だが、本作で題材とされる合成鎮痛剤オピオイドは、あくまでも合法の薬剤であり、その問題の実態を理解していない無知な者には、ストーリーに張り込みづらかったことは否めない。
事実に対する無知は、鑑賞者側の責任が大きいと痛感する一方で、同時に本作のストーリーテリング自体も、決して上手くは無かったと思う。
本作の一番大きな弱点は、3つのストーリーラインが、最終的に上手く絡み合ってこないことだろう。
前述の「トラフィック」には、国境や生活環境を超えた全く異なる数々の人生がまさに“交錯”することに、ストーリ展開の面白さがあった。
しかし、本作の3つのストーリーラインは、ラストの顛末において、部分的に重なり合う部分もあるが、そこに物語としての必然性やロジックがなく、強引な印象を受けた。
ゲイリー・オールドマン演じる大学教授のストーリーラインについては、結局絡むこともなく、他の2つのラインとは題材自体が微妙に異なっているようにも感じてしまった。
主要キャラを演じたゲイリー・オールドマン、アーミー・ハマー、エヴァンジェリン・リリーは、それぞれ熱演していただけに、ストーリー的な充足感に欠ける帰着は残念だった。(エヴァンジェリン・リリーって何の映画に出てた人だっけと思いつつ鑑賞を終えて、“ワスプ”か!と後で気づいた)
みんな大好きミシェル・ロドリゲスの出演や、ジョニー・デップの娘リリー=ローズ・デップが麻薬中毒者役を印象的に演じていることなど、出演陣のトピックは豊富だったので、もっと脇役を含めたキャラクターたちの顛末をしっかり描いて群像劇としての見応えを深めてほしかったとも思う。
映画作品としての仕上がりには難点があるが、本作が描くテーマ自体は、自分自身をはじめ無知な者にとっては事程左様に重要なものだったとは思う。
違法薬物ではない麻薬問題だからこそ、この映画が伝える危機感は、より身近なものとして着実に私たちの生活に忍び寄っている。いや、もはや蔓延していると認識すべき事象なのかもしれない。
【
鉄腕麗人
】
さん
[インターネット(字幕)]
6点
(2023-01-15 00:12:26)
3.
《ネタバレ》
近年アメリカで社会問題となっている、極めて依存性の強い鎮痛剤オピオイドをテーマにした社会派サスペンス。ゲイリー・オールドマンとアーミー・ハマー共演ということで今回鑑賞してみました。物語は、製薬会社からの依頼で臨床試験に臨みつつも新薬の致命的な欠陥を見つけてしまう大学教授と麻薬組織の壊滅を目論む囮捜査官、そして薬によって大切な一人息子を失くしてしまった母親を相互に描いてゆきます。つまりは、群像劇。利益優先の製薬会社から事実を隠蔽するように求められた大学教授の葛藤や、麻薬組織に潜り込んだ捜査官のいつばれるか分からない緊迫感などはそれぞれよく描けていたと思います。ただ、この三つの物語が有機的に絡み合っておらず、最後まで何ともちぐはぐな印象になってしまうのが本作の弱点。麻薬捜査官と息子を失くした母親の物語は一応最後の方でリンクしますが、大学教授の話は最後まで残りの二つと完全に切り離されています。それに大学教授のエピソード以外は、オピオイド関係ないような気がするんですけど……。きっと元はこのインサイダー告発者となる大学教授のお話だけがあって、でもそれだけじゃ地味だということで後になってこの二つのエピソードを足したんでしょうね。それならそれでもっと脚本を練るべきだったのでは。群像劇としても社会派サスペンスとしても何とも中途半端なお話でございました。
【
かたゆき
】
さん
[DVD(字幕)]
5点
(2022-08-09 04:59:06)
2.
《ネタバレ》
クライシス=麻薬性鎮痛薬によるアメリカの社会的危機。
単純な麻薬の密売犯罪ではなく、合法なのがミソで一般人にも手が届きやすい、流通しているものだそうだ。
オピオイド流行によって人生の歯車が狂った人たちのストーリーが並行して進んでいく。
麻薬警察官、息子の死の真相を追う母、大学教授。
日本では馴染みが薄く社会派という点では共感できる部分は少ない。派手さは無く地味。
ハッピーエンドで収まりがマイルド。
スリラーとしてはありがちな部類で平凡です。
【
mighty guard
】
さん
[CS・衛星(字幕)]
5点
(2022-06-29 11:54:19)
1.
《ネタバレ》
法律で医療用に使用が許可されている病院での使用に限られていた麻薬鎮痛剤オピオイド。1995年にパーデュー・ファーマ社が開発したオピオイド系鎮痛剤が処方箋で誰でも簡単に買える常備薬となり、後発組による同種鎮痛剤開発でオピオイド危機に至るという背景を知らずに鑑賞。製薬会社から委託された新薬テストで明らかになった瑕疵を圧力に屈せず食品医薬品局に訴える大学教授(ゲイリー・オールドマン)彼の相手である製薬会社、役人、大学、最凶トリオの人の命を預かる自覚が1ナノグラムも無い姿が恐ろしい。とりわけ事実を公表する事は守秘義務違反、一生かかっても払いきれない賠償金を課せられるという理屈が流石アメリカというべき胸糞の極み。このエピソードのみで作り上げたら地味だと判断したのかもしれませんが、密輸業者への麻薬取締局おとり捜査官(アーミー・ハマー)、息子の死の真相に迫る母親(エヴァンジェリン・リリー)のエピソードが並行して描かれています。犯罪ものとしてまぁそれなりにと言ったところですが、喪失感一杯の母親が見せる奮闘振りは白けた不要さで作品が散漫になってしまったのが少し残念。簡単に薬に頼る事を見直さなければと考えさせられた佳作です。
【
The Grey Heron
】
さん
[DVD(字幕)]
7点
(2021-08-13 19:42:23)
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【点数情報】
Review人数
4人
平均点数
5.75点
0
0
0.00%
1
0
0.00%
2
0
0.00%
3
0
0.00%
4
0
0.00%
5
2
50.00%
6
1
25.00%
7
1
25.00%
8
0
0.00%
9
0
0.00%
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