ノー・マンズ・ランド(2001)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ノー・マンズ・ランド(2001)

[ノーマンズランド]
No Man's Land
2001年ベルギースロヴェニア上映時間:98分
平均点:7.33 / 10(Review 161人) (点数分布表示)
公開開始日(2002-05-25)
ドラマコメディ戦争もの
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2019-07-02)【Olias】さん
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監督ダニス・タノヴィッチ
キャストサイモン・キャロウ(男優)ソフト大佐
カトリン・カートリッジ(女優)ジェーン・リビングストン
花田光(日本語吹き替え版)
根本泰彦(日本語吹き替え版)
佐々木敏(日本語吹き替え版)
脚本ダニス・タノヴィッチ
音楽ダニス・タノヴィッチ
挿入曲ダニス・タノヴィッチ"Neprilagodjenost"
撮影ウォルター・ヴァン・デン・エンデ
配給ビターズ・エンド
字幕翻訳石田泰子
あらすじ
いろんな国の人たちのお馬鹿な戦争を描くコメディー。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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81.戦争映画は数あれど、なかなか独特のアプローチで興味深い作品です。実際の戦争には「英雄」は確かに存在すると思いますが、映画にする際には、この「英雄」の取り扱いには極めて注意が必要。一部のプロパガンダを除いては、戦争映画=反戦映画ですが、この「英雄」の取り扱いを一歩間違えると、戦争映画が反戦の意を示さないという危険を孕みます。それならば、むしろ「英雄」などは描かない方がよいのかも知れません。実際、この映画には「英雄」は存在しない。愛情や友情などの人間の情をねじ曲げてしまう戦争。そんな中で、彼等の死は、全く無意味で、滑稽で、馬鹿げていて、惨じめに映ります。きっと理解し合えたはずの人間同士が殺し合わなければならず、地雷を背に、身動きすることも許されないまま見捨てられていく弱き兵士。生々しい残酷な描写。こんな死に方はしたくない。こんな場所には行きたくない。絶対にいやだ。国の為であろうが、なんであろうが戦争には行きたくない。そんな思いが強烈に込み上げてきます。この戦場への嫌悪感こそ反戦映画の命であることをつくづく思わされます。「正義の為の戦争なんてない」というこの姿勢こそ真の反戦映画。「英雄」の苦悩をドラマにするのもいいのですが、戦争の存在自体を真向から否定したこのアプローチは秀逸だと思います。
スロウボートさん 8点(2004-03-13 00:24:45)
80.この救いようのない、やりきれない、そんなのアリかよってな感じの終わり方は…僕はダメでした。悲惨すぎます。
ふくちゃんさん 5点(2004-03-10 15:16:26)
79.《ネタバレ》 ドンパチしない戦争映画で、戦争の非情さが上手く描かれていました。良心を持った人が1人位いただけでは変えられない虚しさ、偉い人の自分中心的な言動、戦争が起こらなければ、友人になったかもしれない者どうしが殺しあわなければいけないなど、心に残るシーンが多かった。
ロロトマシさん 9点(2004-03-09 16:42:44)
78.戦争という現実をダイレクトに叩き付けた映画。
この映画では様々な問題を提議していますが、戦争は無意味だという事はもちろん
私達日本人は必死に生きようとした登場人物達の生き様を真に受け止め、
彼らの「生きる事への執着心」を学ぶべきではないかと思いました。
chungkingさん 7点(2004-03-07 14:43:57)
77.《ネタバレ》 戦争ってほんとにこんな感じだったのかなあ・・・違うと思う。よくわかんないけど。地雷でこんな大騒ぎになって、くだらんことで怒って喧嘩して最終的には死んでしまう。「え~!????」入り込めなかった。メッセージもなんだがよく理解できなかった。
Syuheiさん 3点(2004-03-06 03:46:49)
76.これほど余韻を残した映画は初めて観た。エンドロールを観ながらしばらく固まってしまった。地雷を背にしたまま助からない恐怖を突きつけて終わるラストシーンの出来の良さで評価が決まった感がある。決して反戦に重きを置いた映画とは言えないが、この戦争を始めたのはお前の国だ、と言い合う場面やお前が刺したから撃つんだというこの二人の人間の論理が、戦っている二つの国の縮図と交錯して見える。戦争状態でなければお互い隣町の住人同士であったのに。遠い国の戦争も生に近い映像を茶の間で見られる事に慣れつつある現在だが、放送局での指示が最前線まで飛び、カメラのレンズが苦悩する兵士の目の前まで迫る様な戦場での報道のあり方に問題提起もしている。観る者の心を揺さぶる素晴らしい映画。
WEB職人さん 9点(2004-02-29 21:58:36)(良:1票)
75.戦争によって巻き込まれるのは民間人だけでなく、実際に前線で戦っている兵士の中にも戦争に多くの疑問を抱いたままに戦い、人を殺すことを恐れまた殺されることを恐れている多くの兵士だって戦争に巻き込まれていると言っても過言ではないと思います。リアリティのある作品でハリウッドが画く戦争映画よりものすごく勉強させられました・・・。
MINI1000さん 8点(2004-02-28 21:31:50)
74.あのラストはとにかく重い。他の戦争映画のような迫力さは全くないが、あの静寂の中で取り残されるラストってのは、派手な戦争映画以上に余韻の残る終わり方だった。こういう映画って珍しい。人間とは何か、戦争とは何か、全てにおいて皮肉って描いている。その分伝わるメッセージも強烈だった。
c r a z yガール★さん 9点(2004-02-24 19:17:10)
73.中間地帯の塹壕での人間模様が、このボスニアの紛争、いや戦争というものの縮図を表しているような気がしました。傷を舐め合う両者と、地雷を背に身動きの取れない兵士。この兵士はさしずめ一般市民のような気がしました。何もできずにただ苦しみに耐え抜く、そして最後は何も残らない…という。国連防護軍は結局ちょっかい出してただけでした。戦場で痛みを知らずも高い地位からながめているだけのキャリア官僚のようなもんですかね。私のように捉える人は稀かもしれませんが、このような視点から捉えると、この作品がグッとリアルに戦争というものの非常さを感じることができました。
ブッチ・ハーモンさん 7点(2004-02-20 22:47:29)
72.《ネタバレ》 「ここで終わりかよっっ!!」って感じでした(笑!正直、ラストが投げっぱなしジャーマンを喰らった感じであま~り好きば終わり方ではなかったです。衝撃的なラスト、って前触れを聞いていたせいもあるかもしれないが。。。どうも消化不良です。前半「どっちが戦争始めたんだ!?」ってお互いに銃口を向けて言ってるシーンなんてまるでガキのケンカじゃん!って思いました。戦争って本当にくだらない。何も知らない俺が言うのも、めちゃめちゃ勝手に見えるかもしれないけどそう思った。現在のイラク情勢と重なって深く考えさせられました。国連の保身しか考えない態度に腹が立ち、ストーンズTに笑いました。
グングニルさん 6点(2004-02-20 04:36:36)
71.《ネタバレ》 最初は、どことなくユーモラスなこの映画。でもやっぱりそこは戦地。殺すか殺されるかの残酷な世界。私がのうのうと平和に暮らしているこの瞬間にも、どこかで戦争は起きている。この映画みたいに簡単に、命が失われていく。悲しいエンディングだった。戦争にハッピーエンドはありえない。
dropさん 9点(2004-02-15 13:26:04)
70.戦争を皮肉ったブラックコメディかな、と途中で思ったのですが、どうも違う。戦争というものがそもそも下らないもので、それを淡々と観察するするように撮っているから妙に笑えたんだな、と納得。どうせならとことんコメディにした方が・・・という気もしましたが実際に戦場に行って来た人が作ったのなら、何も言えません。
ラーションさん 8点(2004-02-12 21:13:51)
69.《ネタバレ》 戦争映画の秀作。中途半端に騒ぎ立てて結局帰ってしまう国連軍、われ関せずのその上司、ハイエナのように不幸の臭いをかぎつけオイシイ映像を撮ったらさっさと帰ってしまうマスコミ。戦争というイベントを通して映し出されるエゴと偽善。誰が始めたもわからずに殺しあわなくてはならない悲劇。戦争映画といえばボッカンボカンと無駄に派手な映画、また「戦争反対!」と押し付けがましいヒューマニズムを前面に押し出した映画が多い中、これほどフラットな視線で人間を描いたものは貴重だと思います。
バチケンさん 8点(2004-02-03 18:33:50)
68.派手な演出を廃したストーリー展開にはいささか退屈な部分もあったが、同時にその淡々とした狂気が妙に生々しくリアルだった。大金をかけた大作戦争映画が氾濫する中、今作は非常に小規模でシンプルであるが相当の説得力があった。ラストシーンの言葉にならない重さは、戦争というものの真理を物語っているようだ。
鉄腕麗人さん [ビデオ(字幕)] 6点(2004-01-26 18:09:48)
67.高評価ですね~ 映画としては、微妙です.. ブラックなところがいいかな~..
コナンが一番さん [ビデオ(字幕)] 6点(2004-01-22 12:31:26)
66.戦争というものがきれいごとじゃすまされないということをただただ痛感。一人一人の力がなければ戦いは成立しないのに、一人の兵士の死の前にすべては無力.....。女性記者の最後の台詞がかなりハードに心に響いたのは、我が夫が同業者だからかな。戦争下における報道の意味ってなんなんだろう? 私達の意識はそれによってどう変わっていけるんだろう。アカデミー賞(アメリカ)はこれに外国映画賞あげているのに、自国作品はなぜあんな..........。
showrioさん 7点(2004-01-21 22:44:13)
65.《ネタバレ》 戦闘シーンの無い反戦映画としてメッセージ性が非常に重く表現されている。
中間地点で立ち往生する3人の兵士のやり取りを中心に物語は進みます。
常に啀み合っていた2人は、一度は心を通わせる場面が有ります。しかし、心が通じ合いそうになっても戦場という一種狂気に満ちあふれた場所に居ると、その雰囲気や状況に飲み込まれてしまいます。結局2人とも最後まで敵対したまま死んでしまいます。
地雷を踏んでしまった兵士も救出活動の甲斐無く救われないまま最後を迎えます。
戦争の虚しさと人間の愚かさを強烈にさらけ出した作品です。
おはようジングルさん 6点(2004-01-21 16:02:00)
64.《ネタバレ》 衝撃と言うよりは、麻痺するようなラストでした。
私の記憶が正しければ、音楽はOPとEDをのぞけば、監視兵のラジオ(テープ)とUN兵のヘッドホンしかない。ここには音楽はあまりにも場違いであったんでしょう。監督はただ淡々と戦場で起こったことをフィルムに焼き付けたかったんでしょう。あと、ラストのUNの大佐の「片方の軍が今夜中央壕を占拠するという情報を得たと」と秘書官(兼愛人?)に告げるのが地雷を仕掛けるセルビア兵よりもよほど素敵な人に見えました。声高に反戦を唱える映画よりも唱えない映画の方がよほど戦争について考えさせると気づかせてくれた作品でした。
β-spetsnazさん 9点(2004-01-18 22:16:38)
63.《ネタバレ》 話題のエンディングは、後味の悪さという意味で確かに「衝撃的」だった。あれだけの悲劇を、あそこまであっさりと描いてしまうことで、戦争の現実や虚しさが一層浮き彫りになったと思う。
s_tbtさん 8点(2004-01-17 11:10:06)
62.《ネタバレ》 「プロがあんなに間抜けなわけない」というレビューがあるが、セルビア兵は全くの新兵であり、ボスニア兵とてローリングストーンズのTシャツを着てることから分るようにちょっと前までは単なる一市民だったのであるから、彼らが多少間抜けであってもしかたなかろう。兵隊なんてカッコよくないのだ。そんな些細なことをあげつらうより、ボスニア兵として実戦を2年間経験した監督が「これは100%戦場で実際に体験したことである」と語るのを聞き、ロクに訓練もされていないような人間が前線へと送り込まれる悲惨さと、ハリウッド戦争映画がいかに虚飾に彩られているかを感じ取るべきではないか?。セルビア兵だってボスニア兵だって死にたくはないし、殺さなくていいのだったら殺したくはないだろう。私が思うに戦争が悲惨なのは、殺したくないのに殺し、死にたくないのに死に、行きたくないところに行かされる、要するに「やりたくないのにやらなきゃならない」ような極限の状況下に多くの人が置かれ、未来への可能性を奪われるからだ。もし、あの塹壕で二人が出会わなければああいう結末を迎えることもなかったろう。ひょっとすれば、戦後の今ではいい友達になっていたかも知れない。戦争は、当人達のあずかり知らぬ理屈でもって、そういう可能性を奪うから悲惨なのだ。そういうところに視点を注ごうとしないハリウッドが、「戦闘」をいくらリアルに描いたとしても誤解を招くばかりだと私は強く思う。この映画は、ボスニア人である監督がボスニアに肩入れすることなく、非常に理性的な態度で反戦を訴えたアンチハリウッドの秀作である。
veryautumnさん 8点(2004-01-16 22:28:26)(良:2票)
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【点数情報】

Review人数 161人
平均点数 7.33点
000.00%
100.00%
200.00%
342.48%
474.35%
574.35%
62113.04%
74024.84%
84326.71%
93521.74%
1042.48%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.60点 Review5人
2 ストーリー評価 8.00点 Review7人
3 鑑賞後の後味 4.55点 Review9人
4 音楽評価 6.66点 Review3人
5 感泣評価 4.50点 Review2人
chart

【アカデミー賞 情報】

2001年 74回
外国語映画賞 受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2001年 59回
外国語映画賞 受賞 

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