11.《ネタバレ》 当時に観たいと思ってから半世紀近く経て念願の鑑賞。個々人の背景、感情を一切取り除いた脚本に全く盛り上がれません。ヒューム・クローニン(当時は知る由もなかった)が退場してからは退屈の極みといったところ。サスペンスの皮を被った難解芸術モノ大ハズレ作品です。 |
10.《ネタバレ》 結局パララックス社とはどういう背景の組織でなにを目的にしてるのかは判らず仕舞で映画は終わってしまうのですが、そこがいかにも70年代の映画らしくてとても雰囲気がでています。ウォーレン・ビィーティが接触してゆく人物たちも、意図的にその人物の背景を説明しない脚本が巧みで、これが余計に不安な気分にさせてくれます。光と影の陰影を強調した画面構成が素晴らしいなと思ったら、撮影監督はゴードン・ウィリスじゃないですか。あの『ゴッドファーザー』のカメラを回した人ですよ。ラストのテーブルと椅子が規則正しく並べられた体育館での暗殺シークエンスが印象に強く残ります。 監督はアラン・J・パクラですが、直後に撮った『大統領の陰謀』よりも本作の方がずっと面白いというのが正直な感想です。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-04-08 23:29:52) |
9.《ネタバレ》 シリアスなシーンもそうでないシーンも淡々と進む流れが独特だなって思いました。結末はスッキリする内容ではないですが旨く練られていると思いました。ただ、最初のタワーにいた人が次々と殺される理由が分からずじまいでした。一番見ごたえがあったのは飛行機のシーン。飛行機に爆弾が仕掛けられていることを知った主人公がとる行動、あそこで一人騒ぎ立てたら乗務員に捕まって終わってたところを機転をきかせて解決しました。自分の命が掛かっている状態でとても冷静な行動でした。 【珈琲時間】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-05-23 15:49:39) |
★8.この映画、冒頭からラストまであらゆる場面でキョトンとしてしまう。「え…?」という絶句に近い反応をしてしまうシーンが連なる。 それは決して安直に奇をてらっているというわけではなく、娯楽映画の予定調和がひたすらに崩されていくことに対しての違和感だと思う。 でもそれこそが、逆接的に「現実」と直結しているように感じられ、ぞわぞわと恐怖感が沸き上がってくる。
「俺たちに明日はない」のウォーレン・ベイティが、野心的でアウトローな記者を演じていて、この主人公が辿る運命の描かれ方には、まさに“アメリカン・ニューシネマ”のムーヴメントの中で生まれた作品らしい辛辣な味わい深さを感じた。
とても“変な映画”であることは間違いないので、ちょっとでもそりが合わなければ、まったく入り込めない類いの作品だと思う。 そもそも主人公の「動機」は何だったのだろうか。 陰謀に対する記者としての使命感か正義感か功名心か、はたまた元恋人(らしい)を殺されたことに対する怒りか、悲しみか。その心情は結局最後まで明確にならぬまま終幕する。
混沌とする主人公と目線を同じくして、観客も陰謀の渦に放り込まれ、そのまま放置された感覚を覚えた。 迫っているようで、迫っていない。迫っていないようで、迫っている。真実は近づいては離れていくの繰り返し。更には、すべては主人公の妄想という可能性も捨てさせない映画的なウマさも孕んでいる。
結局、映画として面白いのか面白くないのかも判別を付け辛いが、総てを突き放すようなラストシーンは「見事」と言わざるを得ない。
本編中盤で映し出される「適性テスト」の映像の錯綜、正体が見えない巨悪の不穏、そういったえも言われぬ心地の悪さを終始覚える。ただ一方では、70年代のアメリカの建築美や様式美が印象的に残る。映画としての完成度以上に、カルト的な魅力が詰まった作品だった。 【鉄腕麗人】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-09-17 00:12:57) |
7.《ネタバレ》 カット割とか映像は凝ってる感じがした。が展開はハショるところはハショるし、こんなに長くなくてもいいのに・・・と思うところもあってバランスがイマイチかと。 敵がデカ過ぎたのでラストは、やっぱりああなるしかないのかな~(その肝心のラストのほうが暗くて誰が何をやってるのかよく分からないのも残念)。 【より】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-11-20 23:43:50) |
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6.《ネタバレ》 「大統領の陰謀」のアランJパクラらしく、静かなサスペンスである。物語は常に主人公の視点から語られ、組織の恐さがヒタヒタと伝わる。しかし、編集長が殺されてからの、主人公の心情がどうなるのかが描いてないので、あれ?とここで観ている者は取り残される。復讐?好奇心?正義感?最後の議員暗殺の場面は何のために主人公が動いているのかが分からない。だから主人公が殺されて、恐らく彼のせいにされるんだろうけど、そこが映画を観てて、主人公の無鉄砲さだけが印象に残り、「バカだなぁ」と思ってしまう。特に入り口に向けて走っていくラスト。誰かいるに決まっているよ!大体、あんな恐ろしい組織に単身乗り込むなんて無茶だよ。でも当時はそんな映画がなかったから、斬新だったかもね。ただ、殺しではなく、病死や単なる事故死にみせる暗殺集団のやり方に平和に見せかけてる今でも実はこのような暗殺が行われているのじゃないか?と思ったね。 【トント】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-11-06 19:57:32) |
5.《ネタバレ》 議員暗殺の裏側の世界をとある記者が探っていくってお話。ただ、主人公の記者がちょっとアウトロー的なのと、説明セリフを極力はぶき、映像で無機質に話を進めていくので、いい意味でいえば硬派な感じ。悪い意味なら淡々としていてる。テンポは悪くなんいんだけど、正直、おもしろいのかどーかはよくわかんない。ストーリーが今じゃトンデモ本にのる感じのネタなんだけどね。盛り上げずにいきなり爆発とか、突然はじまる乱闘とか、あっけない終わり方とか、70年代の映画やな~って思う。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-09-18 22:13:51) |
4.冒頭のシーンの胸の高まりが…これはもしや当たり?しかし、萎えていきました…イマイチ話に入っていけなかったです。まぁこれがB級たるゆえんか… |
3.雰囲気あるしおもしろい。ダムのシーンとか、スペースニードルのシーンとか、ちょっとドキドキ。終わり方は・・・こんなものなんでしょうか。「率直に面白かったぁ・・」の8点にしました。 |
2.《ネタバレ》 良くもなく悪くもなく。イマイチ盛り上がる所がなかったなー。秘密組織に抹殺されちゃうのかぁ・・・。哀れだゎ。 |
1.まだ見てない人はオチを楽しんでください。終盤ブラスバンド音楽で暗殺を盛り上げていくのは「知りすぎた男」を意識かなあ。ウォーレン・ベイティが最後かっこよく締めくくってくれるのかと思えば・・・。オチにはやられました。でも「これでいいのかよー!」って感じで、なんか腑に落ちないです。 |