15.《ネタバレ》 以前、主演女優がNHKのドラマに出ていたのを見て探したのがこれで、そういう面では何かと満足のいく映画だった。結果的にかなり得した気分である。極端に個性的な風貌だが個人的に嫌いではなく、役柄にも合っている。 その役柄について、劇中では「シャーマン」と言っており、具体的にはイタコとかユタの例が挙がっていたが、しかし実際にやっていたことからすると、むかし日本にいた市井の(神社所属でない)巫女のイメージをもとに創作したのではないかと思われる。そういった前近代的なオカルト要素を現代社会にまともに位置づけようとした感じの映画であり、劇中では主人公の専攻が心理学だったことから、その関連知識で現状を自己分析していたのが面白かった。 ところで映画の最後を見ると、主人公はこの能力を使って何か起業でもするのだろうかと思うのだが、原作を読んでみると具体的な業態まで書かれており、どうもこの部分は評判が悪いらしい。確かにこれをそのまま映画に出すのがよかったとも思えないが、しかし映画の終わり方だと主人公にとって新たな世界が開けたというだけで、それが本人の天職につながることが表現されていないため、だからどうした、という感情だけが残ってしまう。これはストーリー的には難点かと思う。 ただし全体としては主演女優のほか、特に精神科の医師役の好演と映像美(後半の特殊効果を除く)が印象的であり、自分としては低い点をつける気にならない。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 5点(2012-08-05 20:12:49) |
14.《ネタバレ》 市川実和子が思い切りよく脱いでくれるけど、好みのタイプじゃなかったことがとっても残念。そんな視線で観ていたからなのか、自分にはセックス好きの女が、兄の死を契機に精神のバランスを崩し始め、最後は分裂気質が顕著になって終わったように見えました。何が言いたかったのか皆目解らなかったが、このサイトのみなさんのレビューによると、どうやらシャーマンの誕生だったらしい。ちょっと目から鱗が落ちましたが、それならそれで、もう少し解りやすい描写があっても良かったのではと思うし、これからどうするの、って部分が全く手付かずなので、点数はこんなところじゃないでしょうか。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2009-07-20 02:54:02) |
13.全体的に合わない作品だった。 映像面や役者陣の顔ぶれも生理的にあわず。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 2点(2007-10-08 14:59:40) |
12.《ネタバレ》 意味深っぽいタイトル。難解な作品を予想しました。事実途中までその雰囲気アリアリでした。でも終わってみれば明快なストーリー。いや冥界か(ダジャレ失礼)。シャーマンという設定に、市川実和子はピッタリです。吸い込まれるような大きな瞳。包み込むような長い手足。これに演技力が伴えば、言うことなしでした。もっとも彼女に限らず低調な演技者が目立ったのはマイナスポイント。殊更「コンセント」を意識した演出にも疑問符が付きます。のっけから市川が掃除機のコンセントに食いつくのは不自然ですし、清掃業者がそのコンセントを躊躇無く切ってしまうのはもっと変。その掃除機新品ですよ!キーアイテムの直接的なアピールは、興を削ぐことになります。それでもテーマは興味深く、結構楽しめたのでアリかなと。も、もちろんイヤラシイ意味はないですよ。ええ。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-05-26 17:53:40) |
11.市川実和子のファンなので、その意味ではごちそうさまでしたというところだが、映画としてはテーマも分からず盛り上がりもなく見どころはない。見ごたえはあった(笑) 【えいざっく】さん [DVD(邦画)] 3点(2007-04-03 01:26:36) |
★10.《ネタバレ》 CMだけに力を入れた最近の糞ホラーよりかはよっぽど面白い。主役は誰からも認められる美女とはいかないが、個性が強く脱ぎっぷりといいなんとも強烈なインパクトがある。精神病と霊的なモノが合わさったようなストーリー展開であるが、人間の弱さという事で幾ら極端であっても他人事では無い恐ろしさがある。親の暴力が後々如何に子供に影響を及ぼすかという現代の問題とも繋がる。不満と言えば、登場人物が流れるように代わっていくのだが、もう少し落ち着いてじっくり謎を説いて欲しかった。また精神医師が多く出てきたが、そのプロ自身が精神に病を持っていてはどうしようも無い。清々しいラストはなかなか好きである。 【まさサイトー】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-11-02 00:12:49) |
9.当時はBSのハイビジョン・ドラマとして放映すると同時に映画として公開するという、一風変わったメディア・ミックス戦略をとってました。私はBS-i版と映画版の両方を観ましたけど、当然ながらベースは同じで、映画版にはよりファック・シーンが増えているといった感じです。しかしコンセントのメタファーがヴァギナであり、プラグがペニスであることを考えると、「セックスによって救いをもたらす都会のシャーマンの覚醒」というテーマに、ファック・シーンは不可欠です。特に、原作のラストに代わる国定とのファック・シーンが有るのと無いのとでは、作品として全く違うものになってしまいます。従って作品としては映画版が完全版といった感じでしょうか(個人的にはもっと劇的な展開や演出があった方が良かったと思います)、5点献上。 【sayzin】さん 5点(2004-05-14 22:40:52) |
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8.兄が7歳で死んだから、どうなの、何が描きたいのか最後まで判らずじまいで終了。 【SAT】さん 3点(2004-05-06 22:38:18) |
【藤村】さん 1点(2004-03-07 17:14:54) |
6.小市慢太郎さんがいい演技してますね。彼の笑顔はちょっと怖い。それに市川実和子さんも、明るくて明朗なのになぜか恐怖が似合っていて存在感があると思います。村上淳も、実にいい。というわけで俳優陣の活躍はとてもいい映画です。しかし、あんまり映像と音楽に惹かれるところがありませんね。最後は、話が大きくなりすぎている感もありますが、ストーリーは概ね良く出来ていると思いますので、ちょっと残念な気がしました。 【fero】さん 6点(2003-12-12 00:25:10) |
5.どんな展開をしていくのか期待していたのに、最後の結末はオカルトかよ。心理劇でもサスペンスでも謎でもなんでもないんじゃん。謎はみんなオカルトにしちゃうのかよ?コンセントってそんな意味?もっと深い意味かと思ってた分、落胆が大きかった。 【ちょっこ】さん 4点(2003-11-28 14:57:49) |
4.田口ランディ好きだから観たけれど、映画は原作に勝てないのか…。木下ほうかの演技にしびれたが。 【クー】さん 4点(2003-03-23 07:38:55) |
3.原作が面白くなかったのになぜか映画も見てしまいました。主演の女優さん(名前が分かりません時々見かける「アナザヘヴン」とか)が演技下手すぎて観てられません。 【エミール】さん 3点(2003-01-15 19:25:49) |
2.原作は複雑だったが、映画はそうでもなかった。分かりやすくしようとしている分原作からは結構かけ離れて行ったが、コンセントというタイトルを強調しようとする内容は一緒だった。田口ランディの世界は素直に人に薦められる訳ではないので、好きな人は好きという系統かな。 【恥部@研】さん 5点(2002-12-16 12:16:25) |
1.最近見た邦画の中ではそこそこ面白かったです。死の臭いを感じる現代の巫女の覚醒を描いた田口ランディ原作の映画化。原作は未見ですが「コンセントが抜ける」とか「自発性トランス」とか面白いキーワードを盛り込んで現実と非現実が交錯する不思議で先の読めない展開につい引き込まれてしまいました。中原俊監督作品とあってもう少し官能的な映像を期待してたんですが、物語がプツプツ切れたりブルーバックのCGがインチキ臭かったのが残念でした。ま、それにしてもこの作品がスゴイのは個性的な俳優陣。主演の市川実和子は熱演且つ惜しげもない脱ぎっぷりで女優魂を見せつけてくれたし、村上淳につみきみほに斎藤歩等彼らの醸し出す雰囲気が作品とマッチしてました。そしてその彼らよりも山岸役の小市慢太郎!もうこの人無しではありえないという位いい演技で感動しました。ビジュアル的にはフツーのおじさんで地味なんですが、関西弁で自然な演技がめちゃめちゃ良かったです。どことなく非現実な登場人物達で唯一現実的な配役だったと思います。(物語でも主役のユキを現実から引き戻す役割でした。)メインテーマも特殊で、壮大なイメージがラストのイメージにピッタリでした。 【さかQ】さん 7点(2002-08-09 21:08:51) |