12.せっかく「完結篇」を作ったにも関わらず、性懲りも無く「新~」などとぶち上げるのは、13日の金曜日だけでたくさんです、と言いたくもなるのですが、コチラの方が先だから仕方が無い。とは言え、「新」どころか、時間を巻き戻して蒸し返してるだけなので、コチラの方がよほどタチが悪い気もするけれど、相手は東映。節操を求めても無益というもんです、ハイ。 蒸し返してるだけ、と言っても、テイストは多少、変えてきてますが、あの5部作の後では、いささか野暮ったい印象。冒頭こそ、いきなりの抗争で暴力的に開始するものの、ちょっと大人しくなってしまったか。 ラストは何だかこのまま旧シリーズを全部、再映画化しそうな勢いで終わりますが、もしかしてこの作品が大大ヒットなんかしちゃった日には、そんなことにもなりかねなかったのでしょうかね。 【鱗歌】さん [インターネット(邦画)] 6点(2021-12-12 22:47:16) |
11.《ネタバレ》 一応は新シリーズと銘打っているけど、一作目は完全に第一作のリメイクみたいなものだし、あとの二作は広島も広島戦争も関係ないないただの実録風フィクション。やっぱ何事にも引き際が肝心なのよ、未練がましいぞ!岡田茂。 というわけで似たような役者を揃えたリメイクを見せられるわけですが、なんと菅原文太の役名が広能昌三じゃなくて三好万亀夫に変わっている!あの聞きなれた「しょうぞう~」という呼び名が「まきちゃ~ん」となってしまっただけで違和感が満載。でもなぜか山守義雄と山守組だけはオリジナル通りというのは解せないところです。広能、もとい三好万亀夫キャラ自体は旧シリーズのムダにカッコよい感じが消えてがさつな普通のヤクザといった感じで、襲撃されたら情婦を盾にしようと画策するなどけっこう悪い奴です。話の流れは第一作とほぼ同じなんですが、どのキャラも実録的な凄みを前面に出した描き方かなとは思います。でも山守義雄=金子信雄と山守の腰ぎんちゃく坂上元=田中邦衛だけはオリジナル通りのゲスっぷり、やはりこの二人は『仁義なき戦い』には欠かせない定番キャラだってことです。 ストーリーは山守組若頭である青木尚武=若山富三郎がタマをとられてエンドですけど、結末は同じでもオリジナルとは事件での文太の係わり方が真逆なのが興味深いです。若山が演じた役はオリジナルでは松方弘樹だったわけですが、ホテルで文太と松方はしんみりしたやり取りをしたりしてどっか松方を助けたい風さえあったのに、本作では黒幕的な立ち位置ではあるけど青木殺しの推進役です。被弾してのたうち回る青木尚武=若山富三郎に止めを刺すのが松方弘樹だというのも、皮肉というかややこしい。オリジナルのラストは葬儀での有名なシーンですが、浮かない顔しているとはいえ青木殺しの成功に浮かれる山守組の乱痴気宴会に参加している文太が本作でのラストですから、その差は甚だしい。 とまあいろいろ考察してみましたが、やはり『仁義なき戦い』は四部作いや五部作で完結したと見做すのが正しいんじゃないでしょうか。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2021-05-01 20:35:03) |
10.《ネタバレ》 観た印象は無印の仁義とさほど変わらなかった。松方弘樹が人を殺して微笑むところはかっこよかった。 【なす】さん [インターネット(邦画)] 7点(2020-11-30 07:36:34) |
9.前作で完結した筈が再び制作された仁義なき戦いの新シリーズ第1弾だが、何だろう?キャスティングは相変わらず良い。特に初登場となる若山富三郎のど迫力が凄い。存在そのものが語る迫力が半端ない。金子信雄のいやらしさは現在で嬉しい。田中邦衛も相変わらずだし、色々と見所のある新しい仁義なき戦いの最初の作品としては悪くは無いが菅原文太の役名が変わり、前作までの痺れる格好良さが薄れ、単なるチンピラ風な人間に見えるのが残念です。他にも不満と言えば泥臭さ、作品全体を通してのギラギラした感じも薄れつつある。普通のヤクザ映画ぽく感じるのが物足りない。役者は皆、素晴らしい。昨今の日本の俳優のレベルからしたら数段、上である。それだけに前作までのヤクザ映画らしい群像劇としての面白さもあまり感じることが出来なかったのが残念でならない。 【青観】さん [DVD(邦画)] 6点(2019-02-05 20:10:58) |
8.《ネタバレ》 全5作で完結した「仁義なき戦い」シリーズであるが、それからあまり間を置かずに製作された新シリーズ第1作。人気シリーズを手放したくないのは分かるが、ちょっと潔さが感じられないなと思いつつも見たが、想像よりは悪くないし、シリーズ初参加となる大物俳優の存在感もあって楽しめる。それに五部作で登場するたびに殺されていた松方弘樹が最後まで生き残るのは見ている側の予想を裏切る展開である意味新鮮に感じた。五部作とは役名の変わった出演者が多い(でも、田中邦衛とか役柄はほぼそのまま。)中で金子信雄だけは同じ役名で同じ役柄というのが嬉しかったりもする。しかし、ドラマとしてはちょっと盛り上がりに欠け、五部作に比べてちょっと物足りないというか、普通のプログラム・ピクチャーになってしまった感じがするのが残念。(五部作では人間ドラマの面白みに加え、ラストシーンが印象的な場合が多く、それが評価を上げる一因になっていたのだが。)菅原文太演じる主人公も広能と口調は同じだが、キャラクターが広能と比べるとワルな感じなのが少し違和感を覚える。田中邦衛の手旗信号のシーンはコミカルだし、五部作同様ユーモラスな場面があるんだけど、やはり五部作のほうがドラマとしての見ごたえはあったと思う。殺された組員(誠直也)の母親役で1シーン登場する菅井きんが強烈だった。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-04-05 16:24:24) |
7.正編に比べてラストへ向けての集中感にやや弱みがあった。若山に盃を返すところで互いにビビッてしまうあたりのユーモア、あるいは田中邦衛のフトンや手旗信号のあたりなんかはいいんだけれども、たぶん一本気の若者がいないのが寂しかったんだと思う。このシリーズでは、菅原文太とは別に、死んでいく副主人公格の若者がいて、その一本気ゆえの悲痛さが、成田三樹夫や金子信雄と対比され、映画の核になっていた。その悲痛さを立派であると賞揚するのでもなく、馬鹿だねと嘲笑するのでもなく、決して一本気ではないボス連中と互いに照射しあっているところに面白味があった。それがこれではなく、そこんとこ薄味。それと少しカメラを振り回しすぎたか。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-01-15 11:56:44) |
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6.《ネタバレ》 仁義1作目の広野昌三(新~では三好万亀男)と違い、娼婦(池玲子)を盾にしたり、素人(山城新吾)を追い込んだりと、かなりワルな菅原文太に痺れた。それ以上の迫力が若山富三郎扮する青木尚武(1作目で松方弘樹のやった坂井哲也)、渡瀬恒彦扮する北見登(1作目では野口貴史が扮したチョイ役の岩見益夫)の二人。金子信雄の山守義雄(彼だけ役名も配役も1作目と同じ)と田中邦衛(1作目と役名は違うが人物は同じ)が相変わらずのこすっからさで笑わせてくれる。圧倒的暴力シーンに加え、セクハラシーン、差別用語満載で仁義5部作に決して引けをとっていない。続く組長の首、組長最期の日も期待したのだが…。 【Q兵衛】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-04-05 17:44:09) |
【ジダン】さん [ビデオ(吹替)] 7点(2007-11-06 18:04:50) |
4.前シリーズとは役どころが変わってしまったけど個人的には実話をベースにヤクザ同士の絡み合いを描いているという点でこの作品も好きです。菅原文太、渡瀬恒彦、松方弘樹、田中邦衛、金子信夫他の演技が魅力的。 【MEL】さん [DVD(吹替)] 6点(2006-03-18 22:07:01) |
3.《ネタバレ》 実はこの映画はフィクション作品ではありません。勿論殆どは脚本による物語ではありますが、それまでの「仁義なき戦い」シリーズも脚本によって事実とはかなり異なった内容なので(特に広島死闘篇なんかは)僕はこれも実録モノにはいる作品だと思います。特に野崎(室田)と関(松方)が登場したことによって(2人ともちゃんとモデルがいます)真実的には「仁義なき戦い」の第一部後半(同じ佐々木哲彦射殺事件)よりも詳細です。シリーズ初登場の若山富三郎、安藤昇(チョイ役だが)など見どころも満載で(若山のホステスセクハラ場面は最高にカッコいいです!)これはこれで楽しめる作品だと思います。5部作ファンにもお薦めなのです。 |
2.菅原文太の役柄こそ違うが、これは紛れもなく「仁義なき戦い」である。金子信雄の山守親分が出ていることもあり、良くも悪くもワンパターンで目新しさが感じられないのが残念である。菅原文太が若山富三郎に言う「なんぼおめえが太うなっても、狙うとる者の方が強いんじゃけん」は私のベスト文句である。 【まさサイトー】さん 8点(2004-01-25 14:31:26) |
★1.フィクション作品。何ていうか・・・。出てくるヤクザ皆が「インテリ系」な気がする。 前作のような「力でねじ伏せてやる!」っていう登場人物が少ない気がします。 「つまらない」とは言いませんが、前作と比べるとモチベーションが低い感がある。 【金髪の按摩】さん 6点(2003-12-17 16:53:30) |