2.《ネタバレ》 うう、レビューたったの1人か、マイナーだな。でも、80年代洋楽小僧(私は女だが)だったらこの映画は知ってると思う。FM誌(←ここからして時代を感じる)を始めとする音楽誌で紹介されまくってたもん。私のようにその宣伝に釣られて、観に行った人も多いのではないか?しかし、私はまず映画館の入口でショックを受けた。同時上映の「エルム街の悪夢2」の看板がどっかんとかかっており、フレディの顔の半分にも満たない端っちょのスペースに、縦書きにそっけなく「同時上映ビギナーズ」と描いてあったのだ。音楽誌で結構宣伝されてたのだ。誰がメイン上映じゃないことを想像するだろうか。しかもエルム街2に対してこの扱い。気を取り直して時間を確認、エルム街を観るか迷ったが、せっかくなので先に観ておくことにした(←高校生だったのでこのあたりセコい)。まあ、それはそっちのレビューにいずれ書くとして。・・・前置きが長くなってしまってすんません。で、レビューですが、良かったよう、もうブリティッシュ好きの洋楽小僧にはたまんないね。初めて見る50年代の「ソーホー」というのににめちゃめちゃ憧れた。ヒロインが私は全てを手に入れてたいの!(このHaving it allという超自己中な歌がまたいい)と軽々と主人公を裏切るところや、アパートの縦断面で生活を見せるところなどとてもお洒落。まあデビット・ボウイのヒトラーを模したような独裁者は興冷めだったし(歌は良かった)、恋愛をベタなハッピーエンドにしてるところはご愛嬌だが、全般にMTV風な映像も、歌も皆カッコよくて、もっとちゃんと扱われてたら結構ヒットしたと思う。決してマニアの映画じゃないぞ。でもフレディの顔の半分以下だもんね。結局それがアメリカ映画じゃないってことなのかなあ。