49.《ネタバレ》 フェルメールの映画だけあって、光と影、そして色の使い方を強く意識した作品になっている。窓からアトリエに差し込む光、暗闇の中に燃え立つ炎、シーツの干された庭に降り注ぐ日光、空に浮かぶ雲について語る場面など。昔の室内は暗いので、光と影の対照は非常に鮮やかで、美しい映画に仕上がっている。 その一方で話の展開は抑制気味だ。クライマックスはピアッシングの部分だが、そこで何が起こるわけでもない。ただ、その瞬間のグリートの表情にはやられた。そこから、肉屋の息子を誘いに行くところは、心理描写としてもピアッシングの持つ多義性からもよくできている。ただし、それ以外の場面は、淡々と映しすぎていて、登場人物の心理面にうまく光が当てられていないのが気になる。ライフェンのキャラクターもあれじゃただのエロ親爺で、せっかくトム・ウィルキンソンなのに…という感じもするし。台詞を極力排除するのはいい。ただし、眼だけで語る映画を作れてはいないと思う。 映画としての完成度は高くないと思うが、雰囲気はよく出ていたので、総合して6点で。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-03-09 23:16:36) |
【甘口おすぎ】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-03-03 11:29:16) |
47.《ネタバレ》 絵画「真珠の耳飾りの少女」を鑑賞しながら目を閉じ、イマジネーションを働かせると…観えて来るものは何なのか。それをそのまま表現した作品という印象を抱きました。本当に最後にはため息が出るほど美しくも切ない作品だと思います。 |
46.冒頭、色とりどりの野菜を切る女が映し出されるのだが、その白い肌をさらに白く輝かせる光を浴びた女の描写はなんとも美しく、且つ人工的であり、まるで絵画そのもの。その後もスカーレット・ヨハンソンに当てられる光だけは常に特別であり、芸術家が素材として惚れこむだけの眩さを出すことに成功している。でも、彼女のキャラクターが凡庸にすぎる。もっと謎めかしてもいいし、反対に内面にあるものをさらけ出させてもいいと思うのだが、どっち付かずの人物描写のせいで絵が出来上がるまでの行程に興奮がない。画家の娘の目が印象的であったが、彼女のいじわるも単なるエピソードとしてしか語られない。肉屋の青年との恋(というエピソード)なんかいらないんじゃないか?画面が美しいといっても先に書いたようにスカーレット・ヨハンソンだけに限っていて、しかもその美は表面的な美でしかなく、まったく物語を面白くさせることに貢献していない。つまり美し画がただそれだけで終わっているということ。 【R&A】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-11-14 13:05:31) |
45.フェルメールの絵を観ている様な演出で、場面・場面に、現れている。 オランダのその時代の町を美しく描写。 ヨハンソンが子役から活躍とは・・。 【ご自由さん】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-10-02 17:07:38) |
44.《ネタバレ》 ピアッシングの、あのワンシーンに尽きる。手の届かない画家に恋をした少女の、かなしい恋のお話。時代モノでこその恋愛映画。だれにも心の内を明かそうとしない少女に、いつの間にか惹かれています。スカーレット・ヨハンソンて、本当淫靡な魅力あふれる女優だなあ。いい意味で。 【SAEKO】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-09-25 18:50:42) |
43.この映画の面白い点は、何と言っても様々な事物のコントラストである。裕福な娘と貧しい少女。純粋なフェルメールとの恋と純粋とは言い難い肉屋との恋。真っ白い真珠と赤い血。映画としてどうなのかとつっこまれると、確かに評しづらいが、絵画的に見れば非常に美しい作品であることは間違いない。 【トナカイ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-05-28 17:27:43) |
42.技術的なものは文句ないと思うし、脚本も十分な出来ではあるのですが、うーん、、な感じ。絵の背景知識があればもっともっと違った印象を受けるのでしょうか。単純にハイつまらなかったよ、で片付けてしまえる作品とは一線を画した場所に位置している感じは受けました。 【kinou】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-04-22 02:23:41) |
41.映像が美しい。スカーレット・ヨハンソンも、無垢な乙女に見えますねぇ。内容はそんなにないんだけど、何だか目が離せなくなった。でも、キリアンの役がこんなんだったとは~!ちょっと悲しい・・・。 【にゃ~】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2007-01-16 01:34:16) |
40.なんとも言えない不思議な緊張感が張り詰めています 【マーガレット81】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-12-15 22:28:45) |
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39.美しい映像で絵画と映画をクロスオーバーさせています。フェルメールの絵から想像していったストーリーですが、ストーリー自体には、あまり興味を持てませんでした。この5点は映像と絵が描かれた時代を描いたことへの得点です。 【omut】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-10-27 23:15:12) |
★38.絵画を見るという体験が、こんなにもワクワクし、ドキドキする、スリリングな体験であることを、映画という手段を通して提示している。映画が手段に堕しているから、真の映画好きはこの映画を嫌いだろう。 【伯抄】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-07-09 15:55:03) |
37.映画自体は静かなのに、張り詰めた緊張感がずっと漂っていて、気がついたらストーリーに引き込まれていました。一枚の絵から想像して、これだけのことを書けるのがすごいと思います。スカーレット・ヨハンソンの雰囲気は何でこんなにエロいんでしょうかね。 【mamimami】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-06-11 22:59:14) |
36.まったく予備知識なしに観ました。中盤くらいまでは、「フランダースの犬」みたいな話かと思っていましたが、ラスト15分くらいでやっと分かりました。タイトルどおりの話だった訳ですね。そういえば美術の教科書で見たのを思い出しました。自分はいわゆる娯楽作品の方が性に合っているようなので、本作はちょっと刺激不足でした。それでも最後まで観られたのは、スカーレット・ヨハンソンの透明感に魅せられたからかもしれません。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-04-29 00:57:53) |
35.絵画が動いてました!どのシーンも1枚の絵に見えました。非常に美しい映像で感激しました。スカーレット・ヨハンソンって不思議な魅力があります。仕草や立ち振る舞いが良かった。 【ギニュー】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-01-14 00:17:38) |
34.美しい映画だったけど、自分には少々合わない作品でした。 【ごいち】さん [インターネット(字幕)] 4点(2005-11-07 14:38:01) |
33.本物はまだ「青いターバンの少女」と呼ばれていた頃一度見た。 その絵を愛する女性が想像力を駆使して織った物語は着想はユニークであるものの、小説のヒロイン、フリートはいまひとつ繊細さに欠けており、映画版のグリートに多くを語らせぬのはより神秘的で純粋な存在にしたいのが感じられ、製作者の妻が書いた脚本の方が好ましい。 白磁の肌のスカーレット・ヨハンソンの息使いさえ聞こえそうな、静謐な空間での寡黙な画家フェルメール(コリン・ファース)との交歓。 密やかに編まれた恋とも知れぬ絆。 採光や構図も画家の世界を再現したもので、画家が使用したとされるカメラ・オブスキュラも登場する。 耳飾りと一体化するための痛みを伴った儀式は間接的ながら官能的。 フェルメールとの関係が精神的なものならば肉屋の恋人ピーターは現実的な存在であり、演じるキリアン・マーフィは魅力的だが、映画ではグリートとの恋の結末はぼかされているのは、やはりフェルメールに重きを置くためか。 画家のパトロンである好色なライフェンや画家の心に入れない妻カタリーナも作品を盛り上げる。 小説と一番違うのはラスト。 一家を構えたフリートは想い出の品である耳飾りを金に替えてしまう現実派だが、映画はそれよりもロマンティックな余韻を残しており、地味ながら彼らの思いがまだくすぶっているかのようだ。 【レイン】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-11-05 18:34:16) |
32.マウリッツハイス美術館に行ってこの絵を実際見た時、なんて力を持った絵だろうって思った。目が離せなったね~。映画は美しかった。官能的な・・。触らないでよフェルメール。ワンシーンワンシーンが絵のような感じ。音楽も好き。でも不満点が一つ・・。あのピアス、絶対、絶対反対側もしてたよ彼女は!と思う。 【ネフェルタリ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-09-26 07:58:06) (笑:1票) |
31.あの絵どっかで観たことあるとおもったら…あぁ、あれだったのね。この役のスカーレットは不思議な魅力があって良かったです。 【アンナ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-08-01 15:40:58) |
30.1カットが永遠に見える。濃密な6000秒。素晴らしい! 【k】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-07-13 00:45:43) |