5.疑わしきは罰せず、って言ってもモヤモヤは残り、かつて田中角栄が嘱託尋問の無効を主張したときには、そんな! 逃がすな! とか思ったし、でも再審請求の裁判のときなんかは、そうだ! 慎重にやってもらわねば! とか思うし、こっちもかなりいいかげん。ふらふらしてる。裁くって難しいんです。だからこういう映画、判決に悩んだ判事が秘密の裁判を行なう組織、なんてのも想像される。日本でも似たような時代劇が創造される。「悪い奴を逃がしてるかもしれない」という不快のほうが「無実の人を裁いてるかもしれない」という不安を凌駕してしまってるんだな。ストーリー上は一応「いけないことだよ」と言ってるんだけど、心理上は彼らの言い分のほうに説得力を置いていたようで、あんまりいい後味ではない。ラストの廃倉庫のタルコフスキー的水はちょいとよかった。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-08-06 09:18:37) |
★4.《ネタバレ》 明らかに有罪の犯人でも捜査方法が違法で、せっかく手に入れた証拠品が認められず不起訴となり、釈放された被疑者がさらに犯罪を重ねる。判決を下した判事が正義と法律の板ばさみで悩み、闇裁判でそうした犯罪者を始末するという内容ですが、必殺仕事人のような痛快さはない。主人公の判事の心の葛藤をシリアスに描いたドラマになっている。この手の内容のものなら、安っぽくても必殺仕事人のような痛快なほうがよかった。裁判が、そんな馬鹿なと突っ込みたくなるほどの内容でリアルさを感じられず、いまいち楽しめなかった。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-02-02 19:28:38) |
3.邦題からの印象では派手なアクション活劇の娯楽作と思いましたが、これが意外にも、しっかりとした法曹界における問題点を鋭く突いた、じっくりと深みのある上質の社会ドラマ。マイケル・ダグラスの若く純粋な判事の立場から、法の抜け穴のもどかしさに苦悩する姿を描いてる点は目新しくて貴重な一本。 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-12-26 00:33:03) |
2.今ではもう無理なまだ若造扱いされてるマイケル。置かれた状況に苦悩してる姿がオーバーアクションでなくていい。 【桃子】さん 7点(2003-09-22 19:37:45) |
1.マイケル・ダグラスの判事役がなかなかハマっていた。この作品の頃は、氷の微笑や危険な情事に代表されるスキャンダラスなイメージがまだ定着してなかったので、ダグラス映画=お色気有りという期待と先入観なく見れた。なかなかGoodなサスペンス脚色で、結構楽しめる。ピーター・ハイアムス監督もなかなかだと思わされた。 |