87.女に贈る詩の書き方を教わったら、自分もその先生は絶対に忘れないと思う。 【永遠】さん 5点(2004-08-19 02:16:05) |
86.素朴な男の淡い恋のお話なんだけど、かなりほのぼのとしたいい作品です。純粋に感動できました。マッシモ・トロイージの遺作にして名作です。 |
★85.《ネタバレ》 主人公と詩人の関係が少しづつ深まっていく展開とか、詩を覚えていく過程とか丁寧で良かったが、その丁寧さに比べると、終盤、唐突に死んだ事になってしまう主人公とか、それを知った詩人の感情の変化とかが大雑把な気がして感動!とまではいかなかった。 【六爺】さん 5点(2004-05-30 18:16:48) (良:1票) |
84.イタリア!イタリア!イタリア!地中海と空の青さは言うまでもなく、さりげないシーンのBGMにさえ感じられるイタリア情緒がたまらないです。さえない郵便配達夫のマリオがノーベル賞候補者(1972年に受賞)の詩人ネルーダから詩の書き方を習うなんて非現実的な話なので始めのほうで頭を「おとぎ話モード」に切り替えました。美人をみれば後を追う情熱的な気質と並んで、ルネッサンスやローマ帝国の担い手の末裔としての自負心がこんなむさい兄ちゃんの外国人詩人ネルーダに対する態度にも見え隠れし、ダンテやダヌンツィオが会話に登場する・・・これぞ私がイメージするイタリアなのです。マリオがネルーダ専属の郵便配達夫になった時、自分が始めてネルーダの詩集を手にした時の記憶とダブりました。その詩集はピンク色の表紙で「100 Love Sonnets of Pablo Neruda」という英語とスペイン語の対訳本でした。イタリアと文化的に近接したスペイン語圏の作品だけあって情熱ほとばしる詩がオン・パレード・・・そのピンク色の表紙が私のスペイン語学習を促したようなものでした。だからマリオとネルーダとの関係は私の場合と同じ文芸との出会いを象徴的に描いているのだと思ったのですが、どんでん返し的に話が発展していって面白かったです。「共産主義」がこの作品の一つのキーワードです。情熱的なラテン諸国では学者や政治家など、多くの一流インテリが論文で表しきれないことを詩に託し、そのせいかノーベル賞詩人が目白押しで、詩人は英雄視さえされます。かのダンテも大作「神曲(Divine Comedy)」で教会制度を皮肉った反体制詩人でした。これらを念頭におけば、この作品を単に美しい風景の中で美しい女性を追い回す様を描くものではなく、主演のマッシモ・トロイージの生き様と死に方にも通じるヒロイズムの物語として見ていただけるでしょう。ネルーダは帰国後、新政府の閣僚に抜擢され、亡命中にお世話になった人に手紙を書くどころではなかったのですよ(本当の話)。それにしてもラストは哀しすぎる・・・自責の念にくれるネルーダ(そっくりさん俳優の・・・全くそっくりです)の後姿が本当に哀しい・・・でも哀しい結末でもからりと明るく、情熱はほとばしっても血は出ないのはさすがイタリア・・・なのでしょうか? 【かわまり】さん 9点(2004-04-22 23:51:32) (良:1票) |
83.コレは……!!オイラのツボを直撃しました…!!マッシモ・トロイージが、本当に心臓病を患っていたなんて思えないです…。 【Ronny】さん 10点(2004-03-29 00:37:15) |
82.田舎町ってあまり自分にはなじみがない。ずっと東京で育ってきたしだからこそある意味理想郷のように思えた。変わり映えのない生活、温かみのある町、人本当にうらやましかったな。 【ひで】さん 7点(2004-03-27 12:33:24) |
81.透き通るような青色の海とペンキで塗られたような真っ青の空に挟まれた孤島で、牛のように穏やかに暮らす人々の物語です。 私の地元は常に鉛色の空で覆われている場所ですから羨ましく思いながら見ていました。 そうです、この映画を見れば誰もが詩人になれます(笑) 特にマンハッタンが舞台の騒がしくて刺激があり、混沌とした映画を見慣れている私には、まるで睡眠薬を飲まされたようにスリープしてしまいそうな映画でした。 景色と人間が理想的に描かれている癒し系の映画だと思います。 ただし、リアリティがあるかといえばNOです。 人間の葛藤がない映画は、ちょっと味気ない食べ物みたい。 毎回こういう映画を見ていたら、たまらないと思う。 こういう映画は心の中を掃除するつもりで時々見るときが一番楽しい。 【花守湖】さん 7点(2004-03-14 13:50:14) |
80.この作品を観た後、気が付くと「隠喩」をしている自分が、ちょっと好き。 |
79.なんか、主人公の気持ちが良く分かります。 好きです。(ビデオ) 【zero828】さん 8点(2004-02-24 00:12:27) |
78.とても美しい海と景色、ゆるやかに流れる音楽があまりに心地良くてちょっと最初眠たくなりそうな雰囲気だったのですが、後半からの展開は実に感動的になりました。詩人パブロ・ネルーダとの出逢いがマリオの人生に大きな影響を及ぼしたのでしょうね。マリオがパブロに島の音を集めて一緒に届けようとしたのはとても感動しました。自分の生まれてくる子供にも逢えずに逝ってしまったのはとても気の毒だと思いました。この作品は見終わった後にジワジワ感動が押し寄せてくるという気がします。主役の俳優さん(マッシモ・トロイージ)もこの後本当に亡くなってしまったというのを知ってしみじみとしてしまいました。 【fujico】さん 8点(2004-02-16 22:27:29) |
|
77.不思議な余韻を残してくれる作品ですね。しかし、この感覚を言語化するのは非常に難しいです。敢えて例えるなら、一幅の名画を見た気分に近いものがありました。 【K】さん 9点(2004-02-15 22:39:00) |
76.出張先のホテルの一室でたまたま暇つぶしで観ました。すごく古風なつくりで、本当に1995年なの、って感じです。フィリップ・ノワレがあの風体で出演していたので、たしかにそんなに古い作品じゃないですよね。詩というのは小説とは違い構成力よりも一瞬の感性が重要なので、こういった交流は日常的にも結構あるものだと思います。日本の俳句や短歌の世界でも、結構あったし、いまもあるんじゃないかな。世界各地でリメイクできそうなお話です。そういった意味で詩ってすごいなあと思わせる作品ではありました。ちなみに、そのしばらく後だったかなぁ、またもや出張先のホテルの一室で観た某放送局の特集が、幸月っちゅう爺さんの遍路俳人のはなし。その後のなりゆきはそこそこ有名ですが、なんかああいったうさんくささも丸ごと含めて詩なんだなあ、ってところです。 【バッテリ】さん 7点(2004-02-10 21:48:52) |
75.少し期待していたのですが..可もなく不可もなく... 【コナンが一番】さん 5点(2004-01-22 12:16:58) |
74.後で知ったのですが主演の男優が本作撮影後すぐに亡くなってしまったそうですね。あっさりしていたイメージを持ってましたがこれを知ってて鑑賞していたら感想も違っていたかもしれません。 【hrkzhr】さん 6点(2004-01-13 22:58:00) |
73.主演の男優が本当に死んでしまった事にイチバン驚きました。 |
72.私にとって、ある程度主人公を好きになれる、ということが映画を見る上ではかなり重要なのだけれど、この作品はそういう意味では駄目だった。主人公の依存心が嫌だった。最初は目的の為に詩人に依存していたのだけれど、最後には詩人に依存することが目的になったような気がする。そんな自己中心性と弱さが嫌でした。私自身が頼りない人間なので、近親憎悪を感じたのかも知れない。それでも主演男優の、文字通り命をかけた演技には最敬礼。あの痩せ細った、気力を振り絞るような姿が忘れられない。 【ひのと】さん 5点(2004-01-12 15:29:03) |
71.《ネタバレ》 TVでイタリアやフランスの紀行モノ番組なんかを見ていると、ものすご~く田舎でチーズ作ったりしてるおじさんが「ウチの村が世界一。」みたいなことを誇らし気に言っていたりすることがある。きっと一生この人は海外旅行なんか行ったりしないんだろうなあと思うけれど、なんだかうらやましくなる。この映画の主人公は貧しい島に生れたことを悲観していたけれど、詩人との出合いによって、詩とともに美しい故郷を愛する気持ちというかけがえのないものを受け取ったような気がする。ラスト近く、詩人に向けて吹き込んだテープに、故郷の美しい自然がかなでる音を録音しているくだりで涙、涙。マッシモ・トロイージが、俳優じゃなくて本当に現地に住んでるしょぼいにいちゃんに見えるのもすごい。 【ETNA】さん 9点(2003-12-27 18:19:24) (良:1票) |
70.もっと詩人との交流だけに話を絞ってもらったら、私にも感動は得られたのではないかと思います。残念。 【おばちゃん】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2003-12-20 11:28:30) |
69.《ネタバレ》 海の町にはいつも惹かれる。特に島には。私が生まれ育った瀬戸内海は、あそこまで美しい海ではないし、建物もオシャレじゃない。けれど、同じような匂いの中で生活してきたように思う。とかいいながらも、実際は島育ちじゃないんですがね。よくフェリーで島に遊びに行っておりました。クワガタなんかを探して、100円でフェリーに乗って(笑)。砲台跡なんかで隠れんぼうをしたりもしました。もし、大人になってあの街から島に移り住んだら、彼のような人生を送ったのかもしれません。まっ、詩人にはなれませんがね。ちょっとたらたらと日々の足跡みたいな日記ともつかない散文を書いたりしながらね。今、ふるさとを離れて思うこと。すごく素晴らしい環境の中で生活をしていたんだってこと。だから詩人が、この島の素晴らしいところはという問に、好きな女性の名前しか挙げられなかった心がよ~くわかります。太陽も、海も、空気も、音も、時間の流れも、何もかもが素晴らしいものであるのに、すぐそこに転がっている、いつもそこにあるから気付くことができないもの。詩人は、尊敬していた大詩人がいなくなったことと、天性の感受性のよさで、島を包んでいるものがどんなにステキなものなのかを感じとったのでしょう。やはり、録音機に島のあれやこれやの音を録音していった時の心情というのには涙が出てきます。あの島を離れていない人間が、身の回りのものの素晴らしさに本能的に気付く。私は本当にその感受性がうらやましい。詩の内容については、どれだけ理解できているのか、怪しい部分は多々ありますが(笑)。 【元みかん】さん 8点(2003-12-20 10:31:02) (良:3票) |
68.レンタル屋で見知らぬ人が「これ、よかったよー」話しているのを聞いてしまったので借りてみました。最後にいきなり主人公マリオが亡くなってしまったことに驚いた他は、特に事件もなく、ゆっくり和やかな内容でした。何の取り柄もないさえない男が、一生懸命に女性にアプローチをする姿がとてもほほえましく良かったです。主演の男性の話し方はとても独特で良い味が出ているので、字幕の方で見るほうが良いと思います。「撮影終了後に急死」という情報を知ってから見ると、感動度が大分変わると思います。 【プミポン】さん 5点(2003-12-17 01:34:56) |