163.《ネタバレ》 面白かった!
始めのシリアスな音楽が良い。ノルウェーの人が手を滑らせて手榴弾を後ろに投げちゃうのもアホらしくて良い。
寒々しい南極っていうのがいいよね。(D2とかコードベロニカに影響を与えたんじゃないの?)
クリーチャーデザインが素晴らしい!また、地面に四角い穴が開いていてそこから薄青い光が漏れていたり、グロテスクなだけではなくて神秘的な部分もあると思います。
モニターに細胞が生物に取り込まれるシーンがあるが、良くできたSFは、こういった機材もよく凝っていると思う。
良いSFは、その背景にある機械や道具、生活風景が見事にデザインされ、描かれている。
みんなが娯楽室でそれぞれの時間を過していて、それがとても楽しそう。
こういう映画って、日常から閉ざされた空間の中での人間関係や生活感が見事に描かれていて、それが徐々に崩壊していくのが良いと思う。
それぞれのキャラクターの個性や役割、存在感が見事に描かれているからおもしろい。
おデブちゃんが暴走した時は本気だった!
おじちゃんが「大変お忙しいのはわかるが、、、、この椅子から立たせてくれ!」みたいにキレるのがとても洒落ていて面白い怒り方だと思う。
個人的に好きな人物が怪物に殺されてしまうが、僕は毎回その場面で「火炎放射器の火が早くつけよ!」
とか思ってしまう。
こういった作品は、必ず最後にすべてを爆破させますよね。
これは、メチャクチャに歪んで汚染された忌まわしい場所が、
最後に一瞬にして無に「浄化」されるのですからとても気持ちいですね。
リアリズムにこだわった雰囲気の良いSFホラーだと僕は思います。
〈「フーパー」と同じで「カーペンター」も、超傑作を一つ残したことで(たとえ残りの作品が駄作でも)この2人の監督はやけに存在感があると思います。(この2人は似ていると思いませんか?)僕はこの2人の監督が大好きです!〉