36.《ネタバレ》 終わり方が唐突で印象に残るデスね。シガーさんはあっさり不意な事故で死ぬと思いきや、しぶとく混沌とした時代を生き抜くとこがよろしい。それと、あ、あのデスね。シガーさんがジ・アンダーテーカーさんにしか見えなくなったデスよ。。 【睡魔】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-05-21 17:21:29) |
35.《ネタバレ》 世間の評判がとても良いのとアカデミー賞受賞とくれば、期待感は膨らみますが、大抵の場合期待をよせた分、えっこの程度 の場合が多い。自分は麻薬の金横取りした男が殺し屋に追われながら最後は逃げ終えハッピーエンドみたいな事を想像していたのだが、この作品は良い意味で期待を裏切ってくれた。トミー・リー・ジョーンズはあくまでも進行役で、二人の逃走劇にほとんど絡んでこない、何の活躍もないまま殺されてしまうウディ・ハレルソンは贅沢すぎる配役、伝説の殺し屋と渡り合ったジョシュ・ブローリンは、あっさり殺されちゃうし、この映画最大の功労者シャイニングのJ・ニコルソンを彷彿させるハビエル・バルデムのなりきり、怪しさは納得のアカデミー助演であり、自分の思惑を物の見事に外してくれた。 ただこの作品そんな軽い内容ではなく、とても深く重いテーマが下敷きになっている為、自分の場合は1度見ただけでは理解出来なかった。面白かったの一言では済まされない濃い内容の映画です。 【キャラハン】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-05-12 19:19:41) |
34.《ネタバレ》 まるで蜘蛛の巣のように、常に緊張の糸がビチッと張られていた2時間。言葉も音楽も無く銃の音ばかりが響く映画なんて正直なところ私の趣味ではないんだけれど、これはなかなか面白かった。「不条理」をオカッパ頭の人間に仕立て、そいつを蜘蛛よろしく縦横無尽に動かして、それこそ埃のようにこの世のそこここに舞っている理不尽な衝撃を体現させていた。彼は最後重傷を負いながらも自分の足でスタスタと去っていく。そしてまた誰かの隣に悲しげな顔で立ちはだかるのだろう。映画館を出て、一歩二歩と進むのが億劫になるくらいダウナーな気分になる。なのに何か惹かれる黒い物語だ。 【のはら】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-05-12 15:17:51) |
★33.おもしろい。始めから終わりまで引きつけられる魅力がある。随所に見られる緊迫感もグッド。ただ、これがアカデミー作品賞と言われるとなると・・・。なんとなくエンディングがしっくり来ない。いや、ただ単に自分が理解できていないだけかもしれないけど。数年前の作品賞受賞の「クラッシュ」のように、観た後にすっきり感はないとしても、作品賞受賞ならではのあの重厚感が、このノーカントリーにはなかったように思う。 【珈琲時間】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-05-09 17:12:05) |
32.《ネタバレ》 寒々とした砂漠の景色、メキシコとの国境、トレーラーハウス、モーテルと自分が想像する絵に描いたようなアメリカがありました。この殺し屋さんみないな凡人からは理解不能な人も世の中にはたくさんいるのかもしれない。・・・係わりたくない。主人公と思っていた人があっさり死んでしまって、最初しか出てこないと思っていた一見ちゃらちゃらした奥様がもう一度最後に出てきて殺し屋さんと会話する静かなシーンは声のトーンも表情にもセリフにもとてもドキドキしました。 |
31.《ネタバレ》 皆様の評価は高いですが、私には何故アカデミー賞まで受賞出来たのが まったく理解できない映画でした。何の感動も与えず、美しい景色や映像も 皆無、結局何を云いたいのかもまったく理解出来ませんでした。 「ハンニバル・レクター博士以来の映画史上最悪の殺し屋」という触れ込みですが レクター博士みたいな教養もなく、スタイリッシュな欠片もなく、ただただ人を追っ掛けながら 関係のない人まで無差別に殺してゆく、単なる殺人狂としか捉えられませんでした。 あきれたのは、自分が受けた銃創治療に必要な物を薬局で調達する為に、 道を隔てて駐車していた車を爆破して、皆の注意がそちらを向いた隙に 盗む、といった実に不愉快な方法を見せられた時でした。銃創の処置を やっていた姿は、「プレデター2」のプレデターを彷彿とさせられました。まさに プレデター並みの気持ち悪い殺し屋でした。 【亜酒藍】さん [映画館(字幕)] 2点(2008-05-05 17:06:53) |
30.激しくなり過ぎたアメリカ。資本原理主義のカルト性。アメリカ人もひしひし感じているのでしょう。映画としては暴力に頼りすぎて、人間を描くことの回避は感じられる。「ファーゴ」でも扱った、足りることを知るものと知らぬものの対比が少しあり。それとは少し違うけどシガーの超個性と缶コーヒー演技のトミーリージョーンズの対比にもっと焦点を当て、もう一度じっくり観たくなる気持ちにさせる力はあります。シガーは、Drレクタ-以来の超個性です。しかし、殺すなぁ・・・。殺しすぎるなぁ・・。そこが欠点。 【チューン】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-05-04 22:39:16) |
29.《ネタバレ》 セリフがすべて比喩的なので、大人向けの渋い映画。運命は何十年もかけて旅し、ある日とつぜん、その人に訪れる。その人が納得しようとしまいと、それはその人が知らなかっただけ。そう考えないと納得できない事件が、世の中には多い。逆にいえば、生きるということは、偶然の連続によるもの。しかし人は、その幸運のコインをわざわざ気に留めず、ポケットにいれてしまうので気付かないだけだ。シガーという存在は、その哲学そのもの。これを(悪い意味で)実践してまわっている。だからこそ、青信号でいきなり横から追突されても、淡々としている。―――――いつからこんな世の中に・・・?これは「時代の変化」、だと信じていた。ベル保安官も、観客である自分も。「昔は良かった」、と信じたい自分がいた。しかしよくよく考えると、いつの時代もそうだったはず。最後、ベル保安官が語った父が出てくる夢に、そんな気づきを感じた。そこではじめて、主人公も観客も、“目が覚める”のだ。 【九寨溝】さん [映画館(字幕)] 10点(2008-05-03 17:07:05) (良:2票) |
28.まずは余計なメッセージ性とかを抜きにして、映画と言う「娯楽」としてよく出来ていた事を評価します。劇中に音楽をほとんど(全く?)使わないという手法は『ミリオンダラー・ベイビー』では静寂感と悲壮感を引き立てるのに使われていましたが、本作では緊迫感と恐怖感を引き立てるのに絶大な効果を示していました。ラストは多くの方が言っている通り唐突に終わり、個人的にはあまり余韻は感じませんでしたが、それでも見終わった後どこか無常感が残るのが印象的。我が国ニッポンだって、今や中学生のガキが髪を染めていたり、高校生が親を殺したりする時代。"No Country For Old Men"なのは、もはや世界共通なのか?そんな事を考えさせられた映画でした。でもアカデミー賞の映画と言われるとピンと来ないのは確かだと思う。ただの血みどろ殺戮映画じゃん。『ディパーテッド』といいこれといい、最近のハリウッドはこういうのが好きなのか? |
27.《ネタバレ》 ぎゃああああああ! 今日一番ビックリしたことは、あの人があの、あの、あの「海を飛ぶ夢」を演じた人だった、と知ったことです。すごいインパクトであることから、きっと何かで私も見てる人なんだろうなあ、と一応想像してはいましたが、意外すぎ! すごすぎる~~~! でも、コーエン兄弟はやっぱり合わないわっ!ということもいよいよハッキリしました。うまいけど、きらいです。 あ、あとねジョシュ・ブローリンという人ってニック・ノルティに似すぎでは? きっと勘違いしてる人、いると思う。それと、ウディ・ハレルソンは好きな役者なので、もっとひねりのきいた役柄であってほしかったけど、あっけなく終わってしまって、それもつまんなかった。 【おばちゃん】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-04-17 00:38:26) |
|
26.私にはわからなかった・・・。 怖かったのと痛かったのと、老いた人の切なさ(?なのか?)だけが残った。 【しゃっくり】さん [映画館(字幕)] 5点(2008-04-14 00:30:26) |
【Pizz】さん [映画館(字幕)] 3点(2008-04-12 01:22:17) |
24.《ネタバレ》 見終わった直後からジワジワっと面白さが滲み出てきた何とも言えない余韻と言うか味わいのある作品でした。シガーの存在感はとてつもなく大きく、鑑賞している自分自身があのエアガンで頭をぶち抜かれるような気分になってしまいました。こんな魅力的な悪役は滅多にお目にかかれないなぁ。 【ギニュー】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-04-10 20:32:11) |
23.《ネタバレ》 結末には些か納得がいかないのだが、それなりに楽しめたし良作だったと思う。理屈ぬきに画力は素晴らしいし、見ごたえあった。が、コーエン兄弟の作品ってのは捉え方が少々難しいものが多い気がします。にしてもパルデム怖かった・・・。そしてウッディ・ハレルソンあっさり死にすぎ。 【シネマブルク】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-04-10 20:09:11) |
22.鑑賞後の気分が「ゾディアック」を見た時と似ていて、それはつまり徒労感なのだが、「ゾディアック」の157分が事実をベースにしておきながらストーリーがどこにも向かっていない印象、だとするならば「ノーカントリー」はどこにも向かってなさそうだったが実はその方向性が見えてなかっただけだった、という感じだろうか。ラストの提示に疑問は残るが、まあそういう事なんだろう。No country for old menか、アメリカって怖いなー、ぐらいのものだ。それより途中に挟まれるいくつもの挿話、そのほとんどが殺人鬼であるハビエル・バルデムの行動原理及びその実践を示すものであり、それらは彼の人物画を読み解くものとして有効に働いているのだが、結局の所キノコ頭と空気ボンベ銃とコインなのである。こういう徹底的なキャラクタライズは極めてマンガ的であり、つまり静止画的だと思う。「ヒストリー・オブ・バイオレンス」でヴィゴ・モーテンセンが演じる元殺し屋は反対に、まず彼の動きによって記憶される、そんな人物だった。カメラを向けられた対象(人物)へ潜行せず、その周辺で巧みにやり繰りする、そのやり繰りレベルの高さは相当のものだと思う。けれども、なんとなく抜け殻のような(そこがこの映画の良い所なのかもしれないが)映画だな、という感じは残った。とはいえ全体的に面白いし、中盤の追いかけっこはかなりドキドキさせられた。 【Qfwfq】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-04-10 01:17:18) (良:2票) |
21.期待を悪い意味で裏切られました。アカデミー賞を取ったぐらいだからいろいろメッセージを込めていたんだろうとは思うが、なーんも感じることができなかったし、最後の夢の話なんかはめっさ萎えました。まあ兎にも角にもこの映画はあの殺人鬼に尽きますな。もっとサスペンスで攻めてくれてたら楽しめたと思うんだけどなー。 【すたーちゃいるど】さん [映画館(字幕)] 5点(2008-04-08 22:36:10) |
20.いいわあー!名作。まず、荒野のアメリカ。モーテル。プール。メキシコ国境。エルパソ。”パリテキサス”の観点、風景で良。ストーリー的にいえば、実はわたし、このはなし、全体の75%ぐらいしか飲み込めてないと思う。そしてサスペンスとしてすばらしいね。そんでもって、いわくありげのセリフやお話の数々。これ、原作が”血と暴力の国”でしょ。”年寄りだけにあわない国”じゃなくって、一生、平和に生きてゆきたい普通の人々すべてに合わないよ。普通はね。だから僕は歴史をさかのぼって、もともとは、先住民インディアンを”虐殺”した国ですよ。ってことなのかなあ。とも思った。現代の病理はその復讐か?(というか、国ではなく、まったく、個人的な病理ね)題名は年寄りにあわない”国”だけど、あんまり国と関係ないんじゃないか?でも、銃器のばら撒きは、”国”に関係あるよね。また、なにかの対価としてヒトが(われわれが)”金”を流通させる行いは、 殺人主人公が、コインの裏表で行いを決定することと、対極である。われわれヒトは、どう生きようが自由なのである。国どうしが、勝手にルールを決め、勝手に戦争を始めたり、誰かさんが勝手にサリン撒いたり、誰かさんが勝手に貿易センタービルに突っ込むのと”同様!”に自由なのである。そんなことを単純に思った。この映画。好きです。まあ、みんな仲良く、平和に生きたいものだ。へたを打つと”命より大切なお金”かもしれない。 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-04-07 00:48:18) |
19.《ネタバレ》 サスペンスとして見ると、ストーリー的になんとなく消化不良。深読みしようと思うと、正直なところよくわからない。うがった見方をすると、根底に流れるテーマは、アメリカ人でないと理解出来ない気もします。 役者、演技、演出の素晴らしさは感じられましたし、印象に残る映画だと思います。もう一度見たら、ぼくにもテーマが見えてくるのでしょうか(演技見たさにもう一度見たくなるかも)。 【月ひつじ】さん [映画館(字幕)] 5点(2008-04-06 23:14:08) |
18.《ネタバレ》 ハビエル・バルデムが強烈でした。保安官の夢の話という中途半端な場面で終わってしまったのがよく分からなかった。全体的にけっこう良かったのですが、あそこで終わってしまったので7点です。 DVDが出たらもう一回見てみたいです。 【エムシュー】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-04-02 19:44:37) |
17.緊張・恐怖・驚愕・静寂。乾いたタッチの上質なサスペンス。だが、期待を裏切る終盤の展開に、煙に巻かれた。ルウェリンに私が感情移入していたからだろう。 【ジャッカルの目】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-04-01 00:32:37) |